amecare(アメケア)という

パソコンでアメブロを書く人向けの

Google Chrome拡張ツールの話。

 

昔は無料ツールだったのですが、

今年の新バージョンから有料になって

それでも機能が充実しているから

有料でも使う価値はあると思い、

ライセンス登録して使わせてもらっています。

 

 

俺が主に使っている機能は

「定型文」「囲み枠」の2つ。

アメブロ公式にも見出し機能はあるけど

カラーバリエーションが少ないから

自分で作った見出しを定型文に登録して

すぐ使えるようにしている。

 

 

これはよく使う見出し

キャッチコピーで使うやつ

この区切りの二重線も使用頻度が高い。


 

 

人名などでルビつきの文字が必要な時も

定型文に登録しているとすぐできる。

本文(ふりがな)

↑これの「本文」の間に

漢字を入れて「本文」を消し

「ふりがな」の間に文字を入れて

「ふりがな」を消すだけ。

簡単(かんたん)である。

 

よく使う「囲み枠」

枠の大きさや……

色やデザインも変えられる。

ルーズリーフ風は

ここで見つけたお気に入り。

ノートにメモしてるみたいで

ちょっとオシャレ。

 

 

 

それからこれも便利。

「記事から直接編集画面に行ける」ボタン

記事を読んでいる途中で

気になる誤字を発見したら

タイトルの後ろの緑マークを押すと

わざわざホーム画面に戻らないでも

すぐに編集画面に行ける。

これはマジでありがたい。

 

YouTubeの動画を貼る時は

「ツール」を開いて

「YouTube埋め込みタグ」

動画の埋め込みコードをコピペして

「タグ変換」して「貼り付け」たら

自動で幅を調整して最大で貼ってくれる。

 

「HTMLタグ貼り付け」

XのポストやTikTok動画を埋め込む時、

よくわからない「HTML表示」画面に行かずに

通常の編集画面でそのまま貼り付けが出来て

めっちゃ楽です。

 

しかし――、

それ以外の機能はあまり使っておらず、

ヘビーユーザーというほどではないので

あったらいいなくらいのツール……でした。

 

そんなアメケアがアップデートして

もう手放せなくなりそうな機能が追加された。

それが常駐する「下書き保存ボタン」

この「下書き保存ボタン」は

下にスクロールしても追従してくるので

「いつでも保存できる」快適さ。

 

うっかりウインドウを閉じたり

急に保存できなくなったりして、

せっかく時間をかけて書いた記事が消えて

また最初から書き直しになって

泣いた経験がきっとあるはず。

俺は何度も何度も何度もありました。

 

こまめに下書き保存したいけど

下にスクロールして戻ったら

画面のレイアウトが崩れるため

できるだけ押しに行きたくない。

だから上下に画面を動かさずに

見える位置にあると嬉しいと思っていた。

それがついに実装!

これはありがたい機能です。

 

しかも右にあるから

下にある「投稿する」ボタンを

うっかり押し間違えてしまうこともない。

昔1回だけ下書きしたつもりが

なぜか投稿してしまい

あわてて下書きに戻したことがあった。

右にあればもう押し間違うこともないわけだ。

なるほどね~。

(プレビュー右の余白でもいいかも)

 

右クリックのメニューに

「HTMLとして挿入」という項目が

追加されたのも便利だ。

上に書いた「HTMLタグ貼り付け」

ツールを開かないでここから同じことができる。

カーソルが消えないから入れる場所もわかる。

これも良い感じ。

 

 

いや~素晴らしいアプデを

ありがとうございます。

こんなに便利になったら

もうアメケアなしでは

アメブロを書けないですね。

 

 

ホラーコメディ&ゾンビスプラッターの傑作!!

『バタリアン』

[Battalion]

原題[The Return of the Living Dead]

(1985年)アメリカ映画

 

 

<あらすじ>

アメリカ、ケンタッキー州ルイビルのユニーダ医療会社で働くこととなったフレディ(トム・マシューズ)は、先輩社員のフランク(ジェームズ・カレン)から、軍の移送ミスによって会社の倉庫に保管されている“ゾンビ”の存在を知らされる。2人がゾンビの保管されているタンクを叩いたところ、突然死者を蘇生させるガス”トライオキシン245”が噴出、空調を伝って倉庫内に充満したガスによって標本用の死体が動き出す。慌てた2人は、社長であるバート(クルー・ギャラガー)を呼び、ゾンビを秘密裏に処分するため、知り合いのアーニー(ドン・カルファ)が営む火葬場で焼却するが、放出された煙が雨となって大地に染みこみ、墓地から大量のゾンビが現れることに――。

 

<スタッフ>

監督・脚本:ダン・オバノン

プロダクションデザイナー:ウィリアム・スタウト

製作:トム・フォックス

原案:ジョン・A・ラッソ

   ルディ・リッチ

撮影:ジュールス・ブレンナー

音楽:マット・クリフォード

 

<キャスト>

クルー・ギャラガー(バート・ウィルソン)ユニーダ医療品商会社長

ジェームズ・カレン(フランク)ユニーダ医療品商会倉庫係

ドン・カルファ(アーニー・カルテンブラナー)葬儀社の遺体処理係

トム・マシューズ(フレディ)ユニーダ医療品商会の新入り

ビバリー・ランドルフ(ティーナ)フレディの恋人

リネア・クイグリー(トラッシュ)露出狂の赤髪女

マーク・ヴェンチュリニ(スーサイド)パンクな大男

ミゲル・A・ヌネス・ジュニア(スパイダー)黒人

ジョン・フィルビン(チャック)ケーシーに気がある男

ジュエル・シェパード(ケーシー)チャックは嫌いな青い服の女

ブライアン・ペック(スクーズ)モヒカン金髪男

ジョナサン・テリー(グローバー大佐)陸軍大佐

キャスリーン・コーデル(グローバー大佐の妻)その妻

アラン・トラウトマン(タールマン)タンクの中の死体

テリー・フーリハン(ハーゲンタフ)医療実習用の死体

チェリー・デイヴィス(オバンバの声)老婆の死体

 

感想

俺がゾンビという存在を認知したのが

小学生の時に見た『バタリアン』でした。

その時は「脳みそ~」と言いながら

襲いかかってくる真っ黒な体で

目と歯が白く光るタールマンがとくに怖かった。

めっちゃ強そうなリーダー格のスーサイドが

一撃でやられるんだからそりゃ怖いって。

上半身だけでも動く老婆のオバンバも

ハゲでタフな黄色いハーゲンタフも印象的。

トラッシュの全裸ストリップの股間が実は

マネキンの肌色カバーを付けていたというのも

ある意味で衝撃を受けた。

 

実はオバンバやハーゲンタフというゾンビ名や

大隊を意味する「バタリアン」という邦題も

日本の配給先の東宝東和が勝手につけた名前。

(タールマンは原作の設定で存在する)

しかしそこから

厚かましいおばさん集団を指す言葉として

「オバタリアン」という流行語も誕生した。

 

この映画は

ゾンビ映画の始祖ジョージ・A・ロメロの

『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』が

実話だったという設定になっており

パロディーをふんだんに盛り込んである。

例えばロメロのゾンビは動きがゆっくりだが

バタリアンは激しく走ったり、

脳を串刺しにしても切断しても死なない奴や、

言葉を話して無線機で人を呼んだり

ドアをこじ開けるために鎖とウィンチを使ったり

知能を持ったゾンビたちが登場する。

 

ゾンビ化する原因は

「トライオキシン245」という化学薬品。

(コナン君が小さくなった薬は

「アポトキシン4869」なので間違えないよう)

ユニーダ医療品商会で働いていた

フレディとフランクは地下倉庫にある

軍のミスで誤配送されたゾンビを詰めたタンクを

うっかり叩いて漏れたガスで気絶してしまう。

この「トライオキシン245」を吸った2人は

徐々にゾンビ化していくのですが、

先に会社内に異変が起きていた。

このガスが地上にも漏れたせいで

医療用の模型や解剖実習用の死体が

動き出してしまったのだ。

 

社長のバートを呼んで

動く死体ハーゲンタフを細切れにして

隣で火葬場を営むアーニーに頼んで

ゾンビを燃やしたら、

その煙が突如降り出した雨に混じって

墓地から大量の死者が蘇ってくる……という話。

子供の頃はタンクからガスが噴き出した後や

火葬して煙が上っていく時の不穏なBGMが

めちゃ怖かったなぁ。

どんどんやばいことになっていって

この後どうなるんだという不安しかなかった。

 

オチに関しては賛否両論ありそうだが

個人的には納得がいくというか

それしかないだろうなと。

それに考察ブームの影響か

最近はいろいろな小ネタや伏線を

ゾンビ有識者の方が解説してくれているので

子供の頃には気づかなかった

発見があって面白かったです。

タールマンに初遭遇したティーナの場面、

ドリーズームというヒッチコックの『めまい』で

使われた有名な手法だったのか。

 

 

★★★★★ 物語の面白さ

★★★☆☆ 伏線の巧妙さ

★★★☆☆ どんでん返し

 

笑える度 △

ホラー度 ◎

エッチ度 ◎

泣ける度 〇

 

評価(10点満点)

 9点

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

※ここからネタバレあります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

1分でわかるネタバレ

<事件概要>

日付:1984年7月3日~4日

場所:アメリカ合衆国ケンタッキー州ルイビル「ユニーダ医療品商会」、アーニーの火葬場

 

○被害者 ---●犯人 -----動機【死因:凶器】

①ハーゲンタフ ---●バート、アーニー、フレディ、フランク ---秘密保持【焼死:焼却炉】

②スーサイド ---●タールマン ---苦痛からの解放【咬殺:歯】

③トラッシュ ---●墓場のゾンビたち ---苦痛からの解放【咬殺:歯】

④救急隊2人 ---●墓場のゾンビたち ---苦痛からの解放【咬殺:歯】

⑤スクーズ ---●オバンバ ---苦痛からの解放【咬殺:歯】

⑥ホームレス ---●トラッシュゾンビ ---苦痛からの解放【咬殺:歯】

⑦救急隊2人 ---●墓場のゾンビたち ---苦痛からの解放【咬殺:歯】

⑧警官2人 ---●墓場のゾンビたち ---苦痛からの解放【咬殺:歯】

⑨フランク ---●なし ---自殺【焼死:焼却炉】

⑩警官数名 ---●墓場のゾンビたち ---苦痛からの解放【咬殺:歯】

⑪ルイビル住民4000人 ---●アメリカ陸軍 ---秘密保持、被害の拡大阻止【爆発死:W9核砲弾】

 

<結末>

墓場から蘇ったゾンビたちは

無線機で救急隊や警察官を呼んで

何も知らずにやって来た者を食い殺し

被害は拡大する一方。

トラッシュもゾンビとして蘇る。

 

タンクのガスを吸った

フレディとフランクもゾンビ化し、

フレディに襲われるティーナは

アーニーと屋根裏部屋に逃げ込んで籠城。

一方パトカーに乗ったバートとスパイダーは

ユニーダ医療品商会に隠れていた

ケーシーとチャックと合流し、

地下にある電話を使うため

邪魔なタールマンの頭を吹っ飛ばして地下へ降りる。

 

バートは警察に電話したが

警官たちもゾンビ集団に襲われて絶望。

一縷の望みをかけて

タンクの緊急連絡に電話したら

軍のグローバー大佐が対応し、

しばらくすると

ルイビルに核砲弾が撃ち込まれ

死者4000人を出しながらも

ゾンビの被害を食い止めた。

 

どんでん返し

ラストのオチ。

ゾンビを片付けるために政府がとった手段。

核砲弾を撃ち込んで街ごと焼き払う。

 

主な登場人物が全員死亡するバッドエンドだが

胸糞悪いという気持ちより

まあ仕方ないなという気持ちが上回るので

俺は納得のエンディングです。

 

「雨がすべてを洗い流してくれます」と

グローバー大佐が言って

そこで最初に墓場のゾンビが蘇った時の

使い回しの映像が流れる。

雨が地面に染みこんで骸骨が出てきて

カッと口を開くシーンで終わっているから

核砲弾による街の破壊で

煙を含んだ雨が大量に降り注いで

さらにゾンビが増えたと思う人も多いだろう。

 

――が、これは

実際に蘇ったのではなく

警告の意味があったのだと思う。

 

あの核の煙にどれくらいトライオキシン245が

含まれていたのかわからないが

トライオキシン245の濃度自体は薄いと思われる。

最初のハーゲンタフを焼いた煙は

タールマンのガスを多く含んでいて

空に昇った直後に降った雨に混じって

墓地に降り注いで死者が蘇ったのであるから

高濃度のトライオキシン245だったといえる。

実際のところガスが充満した地下に降りた

ティーナたちやそこで殺されたスーサイドは

ゾンビ化しなかったので

少したてば空気中で消えてしまうようだし、

核の煙による死者復活は可能性としては低い。

(中心部の煙なら高濃度なので一部復活はありうる)
 

この物語は事実ですと最初に前置きしたのも

現実の観客に向けての恐怖感の演出だし、

だからこれは「同じ悲劇が

あなたの周りでも起きているかもしれない」

という警告のつもりなのでしょう。

――と推理しておきます。

 

伏線解説(★は巧妙なもの)

【階段の3段目がグラグラ】

フランクがフレディと地下へ降りる時に

「3段目に気をつけろ。腐ってるからな」と

3段目の床板が壊れやすいことを教える。

 ↓

その後、

フレディを捜しに来たティーナが

階段を降りる時に3段目でミシッと音が鳴り

足下がアップになる。

  • タールマンに遭遇したティーナが3段目の床板が壊れて落下する伏線。ちなみにリハーサルの時はしっかりした板だったが、ティーナ役のビバリー・ランドルフに内緒で休憩後に監督がもろい板にすり替えたので、本番の落下のリアクションは本物。ドッキリにかけられたビバリーは打撲であざが出来たとか。知らずに踏んだ時はさすがに板につかまれずに落ちたため、もう1回ぶら下がったシーンを撮り直して、その後でさっきの本当の落下シーンを繋ぎ直しているらしい。

 

★②【タンクの緊急電話番号】

ゾンビのタンクの外側に

軍の緊急電話番号が記載されている。

  • ラストの核砲弾のオチへの伏線。冒頭でさりげなく登場して終盤で戻って来てやっと役に立つという見本のような伏線回収。しかし……一縷の望みを託して電話したのに軍は街ごと核砲弾で隠滅しようとする皮肉な結末が待っていた。
  • 物語開始時が7月3日で、冒頭の会話でも「明日は独立記念日」と出てくる。独立記念日に核砲弾を撃ち込んで、14年間行方不明で頭を悩ましていたゾンビタンクの回収を街ごと片付けて解放されるというのはかなりやばいジョークだろう。

 

★③【ハーゲンタフが襲った人物】

冷蔵室から出てきたハーゲンタフが

フレディたちに目もくれず

まっすぐバートに襲いかかった。

  • タールマンの入ったタンクから出たガスを吸い込んでいた2人はすでに死んでいるから、生きているバートに向かって走って行った。④フレディとフランクが、タンクから出たタールマンに襲われず無事だったのも同様の理由。ゾンビは同類を襲わない。

 

【ヘッドホンで音楽を聴いているアーニー】

葬儀社で遺体の処理をしているアーニー。

ヘッドホンで音楽を聴いているため

バートが入って来ても気づかない。

バートが体に触れたので

驚いたアーニーは銃口を向ける。

  • このやりとりで何を伝えたいかというとアーニーが銃を持っていること。銃の存在が自然に見えるように音楽を聴いて触って気づかせている。
  • ちなみにアーニーはナチスドイツの残党ではないかという裏設定がある。聴いている音楽がドイツがアフリカ侵攻した時の行進曲「Panzer rollen in Afrika vor(パンツァー・ローレン・イン・アフリカ・ボール)」で、後ろの壁にはヒトラーとレーダー提督とおぼしき絵が飾られてあり、極めつけはアーニーの銃がドイツ軍の銃「ワルサーP38」らしい。

 

【死後硬直の説明】

やって来たバートに遺体を使って

死後硬直のほぐし方を説明するアーニー。

硬直後はしばらくすると動くようになり

ほぐして解除してやることもできると言う。

  • トライオキシン245のガスを吸ったフレディとフランクが死後硬直を起こして動けなくなるがアーニーが死後硬直をほぐして、後にティーナを襲うほど活発に動くための伏線。

 

【トライオキシン245の雨】

ストリップをしていて雨に濡れた

トラッシュは体がヒリヒリして痛いと言う。

オープンカーに逃げ込んだが

スクーズが幌を引っ張ったので

トラッシュは雨を飲み込んでしまった。

墓場にゾンビ発生後、

逃げ遅れたトラッシュはゾンビに囲まれて死亡。

  • トライオキシン245を含んだ雨を大量に直接皮膚に浴びたり飲んだ後、雨が溜まった水溜まりで殺されてしまったトラッシュは死亡後にゾンビとして蘇る。タールマンに頭をかじられたスーサイドやオバンバにやられたスクーズがゾンビ化しなかったのはトライオキシン245が死体に直接触れたり大量に摂取していないから。つまりこの映画のゾンビは噛まれて感染するのではなく、トライオキシン245のガスまたは雨を吸収してゾンビ化するということ。そこもロメロのゾンビと違うところ。
  • トラッシュが「1番恐ろしい死に方は年老いた男達に囲まれて生きながら食べられること」と言うのは、後でそのままのことが起きるので伏線というより前フリだが、「まず服を引き裂かれるわ」とこの話をきっかけに全裸になるのは上手い繋げ方。

 

【ゾンビを全滅させるには焼くしかない】

スパイダーがアーニーとバートに質問する。

「どうやったら殺せるんだ。あのバケモノは」

それに対しバートは

「もう死んでる者を殺すことはできないんだ。いいか、あいつらは生き物じゃない。ゾンビだ。たとえズタズタに切り刻んでも後を追ってくるだろう。やっつけるには焼くしかない。カケラも残らないくらい灰にしてしまう以外にないんだ

アーニー「やつら全部をどうやって焼くんだ?」

スパイダー「そうだよ。100人からいるんだぜ」

バート「ああわかってる。それが問題だ」

  • これもラストの核砲弾オチへの伏線。まあ、そうするしかないですよね……。

 

欠点や疑問など

  • 曜日に勘違いがある。金曜日の夜の出来事(バート「金曜はアーニーがよく残業してるんだ」)のはずなのに、1984年7月3日は「火曜日」。独立記念日の前日の物語という設定は変えないとしたら、7月3日が金曜日になる1981年または1987年の設定だったら辻褄が合う。
  • ピッツバーグの陸軍病院の事件。字幕は1969年。日本語吹替えは1963年。原文の英語は1969年なので吹替えが間違っていることになる。そうなると『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』の公開年が1968年で、陸軍病院の事件を元にしているはずなのに映画が先で事件の方が後という矛盾が起きてしまう。
  • 字幕がだいたい適当。急に「ハーゲンタフだ」「バタリアンだ」と言われても困惑。「名前は?」「オバンバ」の会話も適当。まあそれがウケたのも事実であるが……。
  • Blu-ray特典の「ゾンビ字幕」というゾンビの心の声に字幕をつける遊びがふざけすぎてる。タールマンの「いないいないばぁ」「開けゴマ!」とかなんなの。「能みそが放し飼いにされてるぞ!」「どうも、ピザのお届けでーす」「ゾンビ電報ですよ」はちょっと笑ったけど。
  • 「タンクから出たタールマンがフランクたちが起きた時どこに隠れていたのか不明。奥の部屋だと思われるが、まったく気配がしなかったのは変。
  • トラッシュの体が噛まれた傷跡もなく綺麗なままだったのはおかしい。墓場のゾンビに襲われたが、それまでにトラッシュはトライオキシン245の雨を大量に浴びたり飲んでしまったためほぼゾンビ状態だったということ?噛まれてなくてゾンビに押しつぶされて窒息死して泥に埋まった後で蘇ったのか?――謎だ。
  • ラストせっかく頑張って逃げた人たちが報われないのは可哀想。

 

名場面・名台詞

タンクから漏れたガスで

動き出した死体ハーゲンタフ。

頭をつるはしで破壊しても動き続ける。

フランク「なにをしてるんだ!脳だよ、脳!」

バート「ちゃんと脳にぶち込んだぞ!」

フランク「どうして死なないんだよこいつ。まだ生きてんじゃないか」

 

バート「脳を破壊すれば死ぬって言ったのは誰!?」

フランク「映画じゃそれでうまくいったんだ!」

バート「こいつらには通用しない!」

フレディ「じゃああれは作り事か?」

フランク「ああ、まったくもう!」

 

フランク「いったいどうやったら殺せるんだ?」

フレディ「どうやっても死なないのかもしれないぞ」

バート「なにも残らないように溶かしてしまう方法があれば……」

フランク「酸だ!」

フレディ「人の体を溶かすような酸があるのかい?」

バート「硫酸なら多分……。いや待てよ、濃塩酸の方が強いはずだ」

フレディ「けど全部は溶かせないはずさ。骨が残るだろ?」

フランク「どうすればいいんだぁ」

 

カーテンをめくったら

真っ黒なタールマンがいて

スーサイドが頭を囓られる。

タールマン「脳みそをくれぇ~」

 

 スーサイドの頭を割って脳みそを食う。

 

タールマン「もっと脳みそを~」

 

タールマンから逃げて

墓場に迷い込んだティーナたち。

異様なうめき声がして

墓場から死人が蘇る。

ティーナ、スパイダー、スクーズは

葬儀社に逃げ込み

アーニーとバートに事情を説明する。

バート「どうしたんだ?なんだ君たちは?」

スパイダー「墓から死人が這い出して来て、墓地はやつらでいっぱいだ!」

バート「墓から這い出して来た?」

ティーナ「そうよ!地面の下から恐ろしい声で叫んでるわ。ねえ、なんとかして!外にいっぱいいるの。墓地の向かいの倉庫にも1人いたわ」

バート「倉庫?どこの倉庫だ?」

ティーナ「この通りの向こうの……」

バート「クソッ!うちの倉庫に。そんなバカな」

アーニー「バート、こいつはもう……とても俺たちの手には負えんよ」

ティーナ「バケモノみたいなのが100人以上はいるわ!」

バート「100人!?」

 

スクーズを襲った老婆のゾンビ。

上半身を切っても生きていて話すので

ロープで体を縛って会話を試みる。

アーニー「おい、聞こえるか?なぜ人間を食うんだ?」

オバンバ「人間じゃない。脳みそだよぉ~」

アーニー「脳みそだけか?」

オバンバ「そうさ」

アーニー「なぜだ?」

オバンバ「痛みのせいだよぉ~」

アーニー「痛みがどうした?」

オバンバ「死人の苦痛はたまらないぃ~」

アーニー「……苦痛。はは、死んでるのによぉ」

オバンバ「この体が朽ちていくのを感じられるわ」

アーニー「脳みそを食うとどんな気分がするんだ?」

オバンバ「痛みがほんの少し和らぐのさぁ~」

 

 スパイダーが「聞きたいことがあるんだ」とアーニーとバートを部屋の外へ連れ出す。

 

スパイダー「教えてくれ。どうやったら殺せるんだ、あのバケモノはよぉ」

アーニー「無理だ」

スパイダー「どういう意味だよ無理って!?」

バート「もう死んでる者を殺すことはできないんだ。いいか、あいつらは生き物じゃない。ゾンビだ。たとえズタズタに切り刻んでも後を追ってくるだろう。やっつけるには焼くしかない。カケラも残らないくらい灰にしてしまう以外にないんだ」

アーニー「やつら全部をどうやって焼くんだ?」

スパイダー「そうだよ。100人からいるんだぜ」

バート「ああわかってる。それが問題だ」

 

ゾンビに変わっていく恋人フレディと

一緒に礼拝堂に閉じこもったティーナ。

苦しんでいるフレディの様子が突然変わる……。

フレディ「ティーナ……死ぬってのは想像もつかないくらい苦しいんだ」

ティーナ「わかるわ。しっかりしてフレディ」

フレディ「……けど、やっとわかったよ。1つだけ、1つだけその苦しみを消す方法がある」

ティーナ「言ってフレディ。どうすればいいの?」

フレディ「脳みそをくれぇえええーーー!!」

ティーナ「いやぁぁぁぁああああ!」

 

ゾンビに包囲された葬儀社に閉じこもったが

ここも限界が来るから逃げないと危険。

足を骨折したアーニーの代わりに

バートがパトカーまで走って

出口まで車を動かして助けに戻ると言う。

アーニー「バート。お前さんには貸しがあったな。……返すまで死ぬなよ」

バート「ハハハ……」

 

ゾンビになったフランク。

愛する妻のことを想いながら

自ら焼却炉の中に入っていく――。

フランク「許してくれ……」

 

タンクの軍の緊急連絡先に電話。

グローバー大佐はバートから事情を聞き

すぐに手を打つ。

グローバー大佐「閣下、私グローバー大佐です。こんな時間に申し訳ありませんが緊急事態が発生しました。行方不明になっていたイースターエッグの積み荷が見つかったようなんです。……はい、バタリアンだと思います。……見つかった場所はルイスビルです。ルイスビルの警察から間もなく確認が入ると思います。……ケンタッキーのルイスビルです。……いや、良いニュースとも言えません。実は、“卵”が還ってまして……」

 

 電話の向こうでグローバー大佐に待たされるバートたち。

 

スパイダー「やつら何してんだ?」

バート「なにかおかしいんだが、軍の連中はこうなるのを待ってたようだ。万一の時は作戦が前から出来てるらしい」

ケーシー「すごいじゃない!」

スパイダー「作戦ってどんな?」

 

好事家のためのトリックノートトリック分類表

とくになし

 

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ブログを始めてから

観た映画のレビューを
検索したい時に便利なように
まとめた記事です。
 
 
評価(10点満点)
『タイトル』(公開年)主要キャスト
※タイトルを選ぶと感想のリンク先につながります。
 
10点
『オーロラの彼方へ』(2000年)デニス・クエイド、ジム・カヴィーゼル
『新感染 ファイナル・エクスプレス』(2016年)コン・ユ、キム・スアン
『時をかける少女』(2006年)仲里依紗、石田卓也
 
 
9.5点
『シックス・センス』(1999年)ブルース・ウィリス、ハーレイ・ジョエル・オスメント
『アイデンティティー』(2003年)ジョン・キューザック、レイ・リオッタ
『情婦』(1957年)タイロン・パワー、マレーネ・ディートリッヒ
 
 
9点
『ゴースト/ニューヨークの幻』(1990年)パトリック・スウェイジ、デミ・ムーア
『ゲーム』(1997年)マイケル・ダグラス、ショーン・ペン
『いま、会いにゆきます』(2004年)竹内結子、中村獅童
『アフタースクール』(2008年)大泉洋、堺雅人
『アヒルと鴨のコインロッカー』(2007年)濱田岳、瑛太
『殺人の告白』(2012年)チョン・ジェヨン、パク・シフ
『ベイマックス』(2014年)ライアン・ポッター、スコット・アツィット
『バタリアン』(1985年)クルー・ギャラガー、ドン・カルファ
 
 
8.5点
『サスペリアPART2』(1975年)デヴィッド・ヘミングス、ダリア・ニコロディ
『サマータイムマシン・ブルース』(2005年)瑛太、上野樹里
『7番房の奇跡』(2013年)リュ・スンリョン、カル・ソウォン
『オールド』(2021年)ガエル・ガルシア・ベルナル、ヴィッキー・クリープス
『プリデスティネーション』(2014年)イーサン・ホーク、サラ・スヌーク
『ハロー!?ゴースト』(2010年)チャ・テヒョン、カン・イェウォン
『イニシエーション・ラブ』(2015年)松田翔太、前田敦子
『search/サーチ』(2018年)ジョン・チョー、ミシュエル・ラー
『新感染半島 ファイナル・ステージ』(2020年)カン・ドンウォン、イ・ジョンヒョン
 
 
8点
『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』(2016年)福士蒼汰、小松菜奈
『ライフ・オブ・デビッド・ゲイル』(2003年)ケビン・スペイシー、ケイト・ウィンスレット
『キサラギ』(2007年)小栗旬、ユースケ・サンタマリア
『テキサスの五人の仲間』(1965年)ヘンリー・フォンダ、ジョアン・ウッドワード
『FALL/フォール』(2022年)グレイス・キャロライン・カリー、ヴァージニア・ガードナー
『ヴィジット』(2015年)オリヴィア・デヨング、エド・オクセンボウルド
『デジャヴ』(2006年)デンゼル・ワシントン、ポーラ・パットン
『十二人の怒れる男』(1957年)ヘンリー・フォンダ、リー・J・コッブ
『ボディ・ハント』(2012年)ジェニファー・ローレンス、マックス・シエリオット
『閉ざされた森』(2003年)ジョン・トラボルタ、コニー・ニールセン
『シャッターアイランド』(2010年)レオナルド・ディカプリオ、マーク・ラファロ
『インセプション』(2010年)レオナルド・ディカプリオ、ジョセフ・ゴードン=レヴィット
『ロスト・ボディ』(2012年)ホセ・コロナド、ウーゴ・シルバ
『ピエロがお前を嘲笑う』(2014年)トム・シリング、エリアス・ムバレク
『インビジブル・ゲスト -悪魔の証明-』(2016年)マリオ・カサス、アナ・ワヘネル
『ラストナイト・イン・ソーホー』(2021年)トーマシン・マッケンジー、アニャ・テイラー=ジョイ
 
 
7.5点
『サイコ』(1960年)アンソニー・パーキンス、ジャネット・リー
『ユージュアル・サスペクツ』(1995年)ケヴィン・スペイシー、ガブリエル・バーン
『真実の行方』(1996年)リチャード・ギア、エドワード・ノートン
『ジェイコブス・ラダー』(1990年)ティム・ロビンス、エリザベス・ペーニャ
『ファイト・クラブ』(1999年)エドワード・ノートン、ブラッド・ピット
『ジェーン・ドウの解剖』(2016年)エミール・ハーシュ、ブライアン・コックス
『22年目の告白-私が殺人犯です-』(2017年)藤原竜也、伊藤英明
『下妻物語』(2004年)深田恭子、土屋アンナ
『母なる証明』(2009年)キム・ヘジャ、ウォンビン
『女神は二度微笑む』(2012年)ヴィディヤー・バーラン、パランブラト・チャテルジー
『スウィンダラーズ』(2017年)ヒョンビン、ユ・ジテ
『がっこうぐらし!』(2019年)阿部菜々実、長月翠
『#生きている』(2020年)ユ・アイン、パク・シネ
 
 
7点
『プレステージ』(2006年)ヒュー・ジャックマン、クリスチャン・ベール
『ショーシャンクの空に』(1994年)ティム・ロビンス、モーガン・フリーマン
『忘れないと誓ったぼくがいた』(2015年)村上虹郎、早見あかり
『ドント・ブリーズ2』(2021年)スティーヴン・ラング、マデリン・グレイス
『マッチスティック・メン』(2003年)ニコラス・ケイジ、サム・ロックウェル
『氷の微笑』(1992年)シャロン・ストーン、マイケル・ダグラス
『ザ・ハント』(2020年)ベティ・ギルピン、ヒラリー・スワンク
『スイミング・プール』(2003年)シャーロット・ランプリング、リュディヴィーヌ・サニエ
『私の頭の中の消しゴム』(2004年)チョン・ウソン、ソン・イェジン
『ロフト -完全なる嘘-』(2010年)バリー・アトスマ、フェジャ・ファン・フェット
『手紙は憶えている』(2015年)クリストファー・プラマー、マーティン・ランドー
『あさひなぐ』(2017年)西野七瀬、白石麻衣
『嵐の中で』(2018年)アドリアーノ・ウガルテ、チノ・ダリン
 
 
6.5点
『ドント・ブリーズ』(2016年)ジェーン・レヴィ、スティーヴン・ラング
『エスター』(2009年)ヴェラ・ファーミガ、イザベル・ファーマン
『オールド・ボーイ』(2003年)チェ・ミンシク、カン・ヘジョン
『殺人の追憶』(2003年)ソン・ガンホ、キム・サンギョン
 
 
 
 
 
 
 

伏線回収まとめ(★はとくに巧妙なもの)

※ちょっとネタバレ注意
 
●言葉の伏線
★『ゴースト/ニューヨークの幻』 Ditto.(同じく)
★『新感染ファイナル・エクスプレス』 アロハオエ
★『プレステージ』 (結び方が)「わからない」
★『ベイマックス』 「ベイマックスもう大丈夫だよ」
★『アフタースクール』 「お父さん、まだいないです」
★『サマータイムマシン・ブルース』 「ツーペア」
『情婦』 「溺れる者はカミソリの刃でもつかむ」
『殺人の告白』 第14代大統領選の速報
『キサラギ』 「命より大切な宝物です」
『閉ざされた森』 「話のつじつまさえ合っていればいい」
『マッチスティック・メン』 「騙す相手には絶対騙されるな」
『ジェーン・ドウの解剖』 ラジオの天気予報
『十二人の怒れる男』 殺意のない「殺してやる」
『プリデスティネーション』 「鶏が先か卵が先か」
※『シュガーラッシュ』 ターボする
※『IT/イットそれが見えたら、終わり。』 「船はShe(彼女)」
 
 
●映像の伏線
★『ソウ』 最前列
★『サスペリアPART2』 消えた絵の手掛り
★『いま、会いにゆきます』 澪の服装
★『アイデンティティー』 窓の外の人影
★『ユージュアル・サスペクツ』 KOBAYASHI
★『search/サーチ』 メモ「親が警官、マーゴットを好き」
★『FALL/フォール』 リュックを取らない
『ピエロがお前を嘲笑う』 角砂糖のマジック
『アヒルと鴨のコインロッカー』 動物園の写真
『デジャヴ』 釣り餌屋の救急車
『イニシエーション・ラブ』 劇団のチラシ

『新感染半島ファイナル・ステージ』 ガラスの向こうの感染者

『7番房の奇跡』 有刺鉄線に引っかかった黄色い風船

『女神は二度微笑む』 テロ現場にいた男

『がっこうぐらし!』 めぐねぇ

『22年目の告白-私が殺人犯です-』 東京タワー

『スウィンダラーズ』 ジソンの変装

『バタリアン』 タンクの緊急電話番号

※『バック・トゥ・ザ・フューチャー』 あの時計

※『コラテラル・ダメージ』 「死か自由だ」手を叩く仕草

 

 
●状況・人物・設定の伏線
★『ゲーム』 48歳の誕生日
★『シックス・センス』 すれ違う会話
★『テキサスの五人の仲間』 邦題
★『オーロラの彼方へ』 タバコ
★『シャッターアイランド』 シーアン医師
★『ファイト・クラブ』 「僕」の名前
★『真実の行方』 首の怪我
★『ライフ・オブ・デビッド・ゲイル』 ビニール袋の指紋
★『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』 愛美の涙
★『ハロー!?ゴースト』 心残り
『サイコ』 タイトル
『時をかける少女』 白梅二椿菊図
『インセプション』 列車嫌い
『ドント・ブリーズ』 捨てたバール
『ドント・ブリーズ2』 ヘルナンデスの車の鈴
『ショーシャンクの空に』 ロックハンマー
『ロスト・ボディ』 8時間後
『ボディ・ハント』 転送電話
『母なる証明』 嫌なことを忘れるツボ
『手紙は憶えている』 正確な射撃
『忘れないと誓ったぼくがいた』 過去形のタイトル
『エスター』 歯医者嫌い
『オールド・ボーイ』 見覚えのある顔
『ジェイコブス・ラダー』 手相占い
『氷の微笑』 早撃ち
『嵐の中で』 アラベスコのブックマッチ
『インビジブル・ゲスト ー悪魔の証明ー』 劇団仲間
『#生きている』 SNSの救助要請
『ザ・ハント』 兎と亀の競争の後日談
『ラストナイト・イン・ソーホー』 貸部屋の注意点
『オールド』 名前と職業を覚える特技
『ヴィジット』 タックルのトラウマ
『私の頭の中の消しゴム』 横取りして飲んだコーラ
※『タイタニック』 大時計が2時18分
※『バック・トゥ・ザ・フューチャーPART2』 タネンのマッチ/デロリアンに引っかかった紐
※『グエムル-漢江の怪物-』 子供の手を取り違える
 
※はブログレビューしてないが見てる映画の印象に残っている伏線。