私が殺人犯です――

2017年6月10日から公開中の

藤原竜也と伊藤英明主演の映画

『22年目の告白――私が殺人犯です――』

オリジナル(原作)版の

韓国映画がコレです。

 

『殺人の告白』

(2012年)韓国映画

殺人の告白 [Blu-ray] 殺人の告白 [Blu-ray]
2,571円
Amazon

 

<あらすじ>

17年前に起こった「連谷(ヨンゴク)連続殺人事件」の犯人だと名乗り出た男イ・ドゥソク(パク・シフ)は、時効が成立しているために無罪となったうえ、自分の犯した殺人について詳細に記した告白本「私が殺人犯だ」を出版。その衝撃的な内容と美しいルックスが相まって、本はベストセラーとなり、ドゥソクは一躍時の人となる。
しかし、17年間事件を追い続けていた刑事チェ・ヒョング(チョン・ジェヨン)は本の中に、最後の未解決失踪事件の真相が書かれていないことに気づき、ドゥソクが本当に犯人なのか疑う。あの手口は同一犯の仕業に違いないが、最後の事件が彼ではないとすると……。

一方その頃、家族を殺された遺族たちは自らの手で、ドゥソクを裁こうと彼の命を狙っていた―――。

 

<スタッフ>

監督・脚本 チョン・ビョンギル

脚本 イ・ヨンジュン

    ホン・ウォンジャン

音楽 キム・ウグン

撮影 キム・ギテ

武術 クォン・グィドク

 

<キャスト>

チョン・ジェヨン(チェ・ヒョング)

パク・シフ(イ・ドゥソク)

キム・ヨンエ(ハン・ジス)

ミン・ジア(チョン・スヨン)

チョン・ヘギュン([ J ])

チョ・ウンジ(チェ・ガンスク)

オ・ヨン(カン・ドヒョク)

キム・ジョング(ガンスク父)

チャン・グァン(TV局長)

ペ・ソンウ(グァンス)

チェ・ウォニョン(チョン・テソク)

 

感想

2003年にポン・ジュノ監督が発表した

『殺人の追憶』のモチーフとなった

「華城連続殺人事件」から

インスピレーションを得たチョン・ビョンギル監督が、

「公訴時効後、無罪となった犯人が

名乗り出たらどうなるか?」と考えて

この脚本を執筆した。

この映画で「大鐘賞」の新人監督賞を受賞。

 

まずストーリーが面白い。

元少年A・酒鬼薔薇聖斗の

『絶歌』という例もあるように

殺人犯が告白本を出したら

そりゃもう話題になりますよ。

イ・ドゥソクの本は

あっという間にベストセラーになった。

すでに時効が成立しているので

捕まえることが出来ない。

 

しかもその犯人が

イケメンだったらどうしますか?

本を出したのは「罪悪感」からで

すっかり更生したと言って頭を下げる。

本当かどうか疑わしい。

当然腹の虫がおさまらないのは遺族だ。

この映画の遺族たちは攻撃的で、

彼を殺そうと虎視眈々と計画を練る。

 

一方、事件を担当したチェ・ヒョング班長は

忘れられない過去の記憶と戦っていた。

最後の失踪事件の被害者は

チェ班長の恋人(チョン・スヨン)だったからだ。

スヨンの生死だけ本に書いていない。

そのことを聞いてもシラを切るドゥソク。

やがてドゥソクの命が狙われることになり

殺してやりたいぐらい憎いやつを

守らなくてはいけないという葛藤に悩まされる……。

 

ところどころにコメディ要素が入っていて

(握手サービスや立ちションマトリックス、

木にJと書いて怒られる、

急にチョコパイのCMが流れる、等)

それはそれで面白いが

真面目なシーンからの落差に

笑っていいのか困る。

 

それと、

カーチェイスがめっちゃ長い!

中盤で救急車を追いかけ、

終盤でバイクとトラックを追いかけて

無茶苦茶なアクションシーンの連続。

よく無事に撮影したな~と感心したが

あり得無さ過ぎて

別のアクション映画を観ているみたいだった。

冒頭のヒョンシクの

バスにつっこむ飛び下り自殺シーンも

仰向け白目芸という

なかなかショッキングな映像だ。

ボウガン女はかなりヤバイ。

 

関係ないが

芸人の永野によく似た髪型の人物がいて

もう永野にしか見えなくて困った(笑)

たんぽぽの川村エミコさんに

そっくりな女子高生もいます。

 

ラストは韓国映画『殺人の追憶』が

脳裏をよぎる展開になったが、

まさかこのまま……という

やりきれなさを見事に払拭してくれた。

多分『殺人の追憶』を見た監督は

これがやりたかったのだと思う。

スヨンの母ハン・ジスのあの行動にも

ちょっと泣けました。

 

リメイクした日本版を見てからでもいいし、

先に韓国版を見ても楽しめると思う。

期待以上の良い映画でした。

気になった方は

この下にあるネタバレ解説を見る前に是非。

 

★★★☆☆ 犯人の意外性

★★★★★ 犯行トリック

★★★★★ 物語の面白さ

★★★★☆ 伏線の巧妙さ

★★★★☆ どんでん返し

 

笑える度 △

ホラー度 -

エッチ度 -

泣ける度 ◎

 

評価(10点満点)

 9点

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

--------------------

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

※ここからネタバレあります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

-----------------------

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

1分でわかるネタバレ

○被害者 ---●犯人 ---動機【凶器】

①~⑩不明 ---●[ J ] ---快楽【不明】

※被害者は順番が明らかになっていない。チャン・ヒョンシクの母、キム・ジュンボムの娘、カン・ドヒョクの母(姉?)、チェ・ガンスクの母など

チョン・スヨン ---●[ J ] ---快楽【不明】

[ J ] ---●チェ・ヒョング ---憎悪【毒殺:蛇毒の万年筆】

 

<結末>

自分こそが真犯人だと名乗り出た

[ J ]という男を交えて

3人でテレビ討論をすることになり、

最後の被害者スヨンの死体の場所を

[ J ]が証明したことで決定的になった。

するとドゥソクが「私は犯人ではない」と認め、

あの本を書いたのはチェ班長だと明らかにする。

 

実は自己顕示欲の強い

真犯人を誘い出す為に

チェ班長はわざと

偽の犯人を登場させて罠にはめたのだ。

そして時効だと思われた犯行も

最後の殺人がまだ15年経っていなかった。

今なら逮捕することができるが、

[ J ]を殺そうと殺気立つチェ班長を

周りが止めようとして放送事故になり、

その混乱に乗じて[ J ]は逃走する。

 

バイクとトラックで追いつめられた[ J ]だが

時効成立目前で逮捕される。

警官に連行されて歩く[ J ]を殺そうと

スヨンの母が毒蛇の万年筆を振りかざしたが

その手を止めたのはチェ班長だった。

それを見てニヤリと笑う[ J ]。

しかし何か様子がおかしい。

良く見ると自分の胸に

毒の万年筆が刺さっている。

チェ班長が自らの手を汚して仇を討ったのだ。

 

5年後、

チェ・ヒョングは刑務所を出所。

殺人犯を殺したので

罪は軽くなっていたようだ。

恨みを晴らしてくれた彼を

遺族たちが出迎える。

 

どんでん返し

最初のどんでん返しは

イ・ドゥソクの一言で始まる。

「私は犯人ではありません」

 

テレビの討論番組で

[ J ]という真犯人が登場し、

嘘が見破られて劣勢になった彼が

観念したような言い方だった。

しかしこの後に衝撃が走る。

「この本を書いたのは僕じゃない」

チェ班長が言う。

「あれは俺が書いた」

 

イ・ドゥソクは犯人ではない。

しかしあの本には

犯人しか知らないことが書かれている。

実は犯人以外に

事件の詳細を知っている人物がいた。

それが事件を担当した刑事チェ・ヒョング。

あの自叙伝を書いたのは

事件を担当したチェ班長だった。

「え?どういうこと?何のために?」と

ここで視聴者は混乱する。

 

全ては真犯人をおびき寄せる罠で、

偽物の犯人が現れれば

自己顕示欲の強い真犯人が

黙っていられないだろうと思い

チェ班長とドゥソクが協力して

大芝居を打ったのだ。

 

そしてイ・ドゥソクの正体は

自殺未遂で一命を取り留めた

事件の被害者遺族の1人、

チョン・ヒョンシクという男

 

①冒頭のヒョンシクの自殺シーンは

飛び下りてバスのフロントガラスに突っ込むという

ショッキングすぎるものだったので

誰も生きているとは思わない。

②その後、葬式まで挙げている。

これは強力なミスリードだ。

 

③ドゥソクが犯人ですと名乗り出て

たびたびチェ班長と

喧嘩腰にやり取りする様子も

仲間だと思わせないミスリード。

 

ヒョンシクは自分が死んだことにして

潰れた顔を整形し

イ・ドゥソクとして登場する。

 

 

第2のどんでん返し。

チェ班長は

スヨンが殺される直前のビデオを流す。

「彼の声を聞かせて」と言うスヨンに

電話越しにチェ班長の声を聞かせる場面で、

背後に何か雑音が聞こえている。

その雑音を拾うと

第14代大統領選の速報だった。

「聞こえたか?第14代大統領選の開票速報。1992年12月19日午前0時だ。いいか、今は2007年12月18日の午後11時46分。つまりお前のチョン・スヨン殺しの時効が成立するまで、まだ14分残っているってことだ!

 

この瞬間にまだ生きていたなら

ここから15年後が

時効のタイムリミットになる。

まだ[ J ]を逮捕することができる!

[ J ]はこの時効のズレに

気づいていなかった。

 

銃を向けるチェ班長だが

スヨンの死ぬ間際の命乞いの台詞を

そのまま言う[ J ]に

スヨンの幻を見てしまう。

チェ班長は泣きながら

自分も死ぬつもりで銃を発砲するが、

寸前で周りが止めたので

狙いが逸れた銃弾が

ライトを破壊してしまい停電に……。

[ J ]はその隙に逃走した。

 

カーチェイスの末に

[ J ]を追いつめて逮捕。

警察に囲まれて連行される[ J ]に

遺族たちは怒りがおさまらない。

ハン・ジスは毒蛇の万年筆を振りかざして

[ J ]を殺そうとするが

チェ班長がその手を止める。

 

助かったとホッとする[ J ]だが

次の瞬間、自分の胸に

その万年筆が刺さっていて唖然となる。

[ J ]は泡を吹いてその場で死亡した。

 

最後のどんでん返しは

生かすと思わせて

最後はチェ班長がとどめを刺すというもの。

あなた達が手を汚すことは無いと

言いたかったのだろう。

 

伏線解説

次は伏線分析する。

 

最後のスヨン失踪事件だけ

本に記述が無いのは

本を書いた

チェ班長自身も詳細がわからないからだ。

著者が犯人であれば

書きもらす必要が無い。

 

冒頭の格闘シーンで

「次はお前の母親を殺してやろうか?」

わざと回収されなかった伏線。

母親が死ぬかもしれない緊張感を与えている。

討論番組に[ J ]が電話した時、

発信元を調べると

チェ班長の家からだったので

「まさか母が!」と取り乱した。

 

チャン・ヒョンシク(イ・ドゥソク)が

元ボクサーだという設定

後の格闘シーンで役立つ伏線。

相手の[ J ]は柔道を習っていたが

元ボクシングチャンピオンなので

互角に渡り合えた。

鏡の破片で足をやられなければ

[ J ]を倒せていたかもしれない。

 

ヒョンシクは④母が殺されて

チェ班長から

弟みたいに可愛がってもらった。

はっきりした説明が無かったので

この人物を覚えてない人も多いだろう。

むしろ時効を苦に

チェ班長の弟が自殺したんだと

思っている人も多そう。

 

ドゥソクとヒョンシクは

日本語吹き替えだと

どちらも野島裕史さんが

声をあてているのはヒント。

 

ドゥソクが出版社社長から

ワインを勧められた時に言った台詞、

「祝杯をあげるのはまだ早すぎる」

彼が何か企んでいる伏線。

 

誘拐されたドゥソクを救出するチェ班長が

暗闇の中でハン・ジスにひっかかれる。

これが後に割れた爪と

チェ班長の顔の傷が一致して

あの時ドゥソクを助けた男が

チェ班長だと知ることになる。

 

視聴者の意見で

イ・ボンニョンという書店員が

チェ班長も本を出してみては?と言って

スタジオに笑いが起こる。

しかしこの笑い話は的を得ている。

実際に出していますからね。

 

よくある疑問

Q,ドゥソクの左肩の弾丸は本物?

 

弾丸は本物です。

チェ班長の銃の弾丸と一致したのは

彼がこの役のために

自ら銃弾を肩に受けたから。

そこまでしてでも

真犯人を見つけるという決意の表れ。

 

別の解釈としては

警察もグルなので

偽のレントゲン写真や

金属探知機を使って細工した可能性もある。

 

どちらが正しいかはわからないが

自殺するほどの覚悟を持った男が

銃を受けることに躊躇しないと思うので

前者ではないかと思う。

 

Q,留置所に入っていた女学生3人は

何をしたのでしょう?

 

何かを万引きしたのだと思う。

特に説明は無かったし興味も無い。

 

Q,復讐計画をする

遺族会のメンバーを教えて。

 

ウリ物産の会長ハン・ジス

チェ班長の恋人スヨンの母親。

犯人に対して並々ならぬ復讐心を持ち、

自らの手で殺す為

万年筆に毒を仕込み[ J ]を襲う。

チェ班長に対しては

快く思っておらず、

娘の安全のためにも

別れてほしいと思っていた。

 

その息子のチョン・テソク

金持ちで

おもに準備や運転、

資金調達を担当。

 

刑務所の常連カン・ドヒョク

犯人だと思った奴を片っ端から刺して

警察のお世話になる男。

こいつが⑨すぐナイフを出すという伏線は

救急隊になって取り囲まれた時に回収される。

 

ボウガン使いの女チェ・ガンスク

男勝りな性格で

1人でドゥソクを狙撃しに行って捕まる。

ドヒョクとは性格の違いから

喧嘩ばかりだが……。

 

ガンスクの父親(名前無し)は

蛇や犬を使って攻撃する。

プールに清掃作業員として入り込み

蛇をプールに放った。

 

Q,車の上で跳んだり転がったりする

カーチェイスが無茶苦茶すぎる。

 

まあ普通はね。

やり過ぎたアクションシーンも

この映画の魅力かと。

 

Q,どうやってアジトの場所を突き止めたのか?

 

レンタル救急車の依頼主が

興信所のキム・ヨングで

彼に依頼した人物がチョン・テソク。

テソクの携帯の位置情報を探り、

車を追跡してアジトに辿り着いた。

 

Q,遺族の人に計画をばらして

協力してもらえばいいのに。

 

敵を騙すにはまず味方からと言いますし

まだ真犯人が出てきていないうちは

秘密を知る人物は

少ない方がいいと判断したのでは。

警察内部でも誰にも教えていない。

 

それに遺族会のリーダーのハン・ジスが

チェ班長を嫌っているので

おそらく協力しないでしょうね。

 

Q,ハン・ジスがチェ班長をビンタした意味は?

 

自分の割れた爪と

チェ班長の新しくついた顔の傷を見て

昨日ドゥソクを助けたのはあなたね、

どうして私たちの邪魔をするの!という怒りから

思わず手が出てしまった。

 

Q,「チェ班長が時間にルーズなのはなぜか?」

という質問で

[ J ]が真犯人だと確信した理由は?

 

チェ班長の腕時計はよく止まる。

だから恋人のスヨンは

新しい腕時計をプレゼントしようとしていた。

時計の裏には

チェ班長へのメッセージが書いてある。

 

しかしそのプレゼントを渡す前に

彼女は拉致されている。

[ J ]はこの腕時計を見て

チェ班長には新しい時計が必要だと知った。

 

それで「時計がよく止まる」という

(スヨンから聞いた)話をしたので、

チェ班長とスヨンしか知らないことを

[ J ]が知っていたから

真犯人に間違いないと確信した。

 

実は[ J ]がずっと

身に付けていた腕時計が

スヨンがクリスマスに

プレゼントしようとした時計。

人の物を奪うとはなんともヒドい奴だ。

 

この時計はカーチェイス後の格闘で

叩き割られるが、

5年後の出所時に

修理してチェ班長の元へ渡る。

 

Q,チョン・スヨンはどうなったの?

 

チェ班長の恋人スヨンは

[ J ]に拉致されて

2年間も監禁され、

時には性処理の道具として使われた。

そして妊娠したら

「俺は子供が嫌いなんだ」と殺された。

あまりにもむごい。むごすぎる!

 

殺す前に撮ったビデオがある。

最後にもう一度、

彼(チェ班長)の声を

聞かせて欲しいというもの。

[ J ]はそのビデオを

チェ班長にプレゼントする。

 

あれだけ美しかった彼女が

こんな姿になって……。

チェ班長は

こみ上げる怒りを抑えきれない。

目には涙があふれた。

それでもビデオから目をそらさない。

絶対に捕まえて殺してやると決意した。

 

Q、ヒョンシクが自殺して世間から姿を消した後、

2年経って犯人としてイ・ドゥソクが登場するが、

整形や執筆があったにしても期間が長すぎる。

スヨン殺害の時効まであと数日になって

やっと現れたのは計画的なのか?

 

スヨンが殺された時刻を知るのは

もっと後なので

彼らの当初の計画は真犯人を誘い出して

自らの手で殺してやろうと思っていた。

スヨン事件の時効はおまけ。

「自分で裁く」つもりだったが

まだ「法で裁ける」という選択肢が増えて

あえて「自分で裁く」からこそ

主人公に感情移入できる。

葛藤することで物語に深みが出たと思う。

 

Q,3人の討論番組、

午後11時46分の時点でクライマックスだったが

その前に1時間ほどあったとしても

放送時間が遅すぎる!

これだけの番組を

ゴールデンタイムで放送しないでどうする?

 

ごもっともです。

時効までギリギリという緊張感を出すために

リアリティが犠牲になっていますね。

 

Q,ラストシーンで

ドヒョクとガンスクが腕を組んでいたり

肩を抱いているのはもしかして?

 

どうやら2人は付き合っているようです。

もしかしたら

もう結婚したのかも。

 

主役はチョン・ジェヨン

この映画のパッケージは

でかでかとパク・シフが映っていて

いかにも主役扱いだが

実際の主役はチョン・ジェヨン(チェ班長)。

 

傷だらけになっても

泥臭く犯人を追いかける姿は胸を打たれる。

口元に犯人に切られた傷があるが

あえて傷を残していて

犯人を絶対に許さないという

強い覚悟が伺える。

 

パク・シフはカッコ良すぎぃ!

なにあの色気。

殺人犯だということを忘れてしまうほど

爽やかな笑顔は

まさに「キラースマイル」。

そして妖しさも持っている。

このキャスティングは見事だと思う。

完全に騙された。

 

悲劇のヒロイン

チャン・スヨン役のミン・ジアも美人。

なんでこの人が

殺されなきゃならんのだ。

永野のヤロウ……(違う

 

 

この作品が

俺の中で話題になったのは

「2017本格ミステリベスト10」で

ミステリ評論家の千街晶之氏が

「どんでん返し映画」として

紹介していたからで

日本版リメイクの話は

つい最近まで知りませんでした。

 

リメイク版を観る前に

予習のつもりで観たけど

ミステリとアクションと感動を

高いレベルで詰め込んだ

良作エンタメ作品で驚き。

観て良かったと思える映画です。

 

 

>裏旋の映画レビュー倉庫へ