【菊と稲荷】の始まりの物語はコチラです→『プロローグ。』
<あらすじ>
『怖いと思われている稲荷の誤解を解いてほしい』
その言葉と共に、六甲山の高取神社で
「神様」という存在に、接続してもらった私。
前からついていたという高野山の清高稲荷大明神さまの
子狐眷属の姿も確認できるようになり、
奇妙な共同生活(?)が始まっていた。
***
久しぶりの西宮神社へのお詣り。
本殿前で記念撮影されるグループがいらしたので、
ささっと退散(私はボーッと立っている時間が長いので💧)
そして百大夫神様にご挨拶。
菊「百大夫神様、こんにちは。お久しぶりです。
美保神社へのお詣りが近づいて来ました」
百大夫神(以下:百)「絵の額装も終えて、奉納準備もしたんですね。
自力で行くのは初めてだから行くまでも大変だろうけど、
いい時間にしてきなさい」
百「少し不安そうですね」
菊「……ハイ。緊張しています……」
百「焦りもありますか?」
菊「焦りですか?……やりたいことが多すぎて。
贅沢だなと思いつつ、焦る気持ちもありま……す💧」
百「それは期待をされているのを感じているからですか?」
菊「……期待……?」
百太夫神はまっすぐこちらを見て、言葉を続けられた。
百「待っている存在がいるから、ですか?」
菊「…………」
百「…………」
菊「………おこがましいですね。自分でそう思っているだけかもしれません」
自分で答えながら、なんか……
私、図々しいなと思えてきた。
百「数多く存在する発信の中で、お前のことも楽しみにしている者たちに
ちゃんと応えていくことは大事です。
発信があったから、今があるんです。
厳しいことを言いますが、休んではだめです」
菊「………休んではだめですか」
百「はい。まだ休んでいい段階まで届いていない」
百太夫神のお社に奉納されたたくさんの扇子。
そこには『芸能上達』の文字。
百「どんな分野も同じです。
続けることは力になります。
その前に、続けるための力がいります。
緩急はあっていい。でも休み続けないこと。
続けられない時、それは力がないと自覚すべきです」
き、厳しい。
……さすが芸事の神様💧
百「もっと広く、伝えたいのでしょう?」
菊「……はい」
百「じゃあ、今の自分じゃ全く足りない事が分かるでしょう」
菊「……はい。全く届きません。まだまだです」
百太夫神はニッコリした。
百「待ってくれている者がいるということは、
決して当たり前のことではありません。
常に待つ側の "目線と心" も想像し、
その "目線と心" に響くものを創造すること。
大丈夫だからね。自信を胸に進みなさい」
須佐之男大神(以下:須)「とか言いながら、団子食ってたわけか(笑!)」
菊「(うお。バレてる💧)おっしゃる通りです。動きます。
あ、あと!」
須「あと?」
菊「須佐之男大神さまの人気は不動ですね……。
カードも須佐之男大神さまは単独でも出るんですよー♪
やっぱり "影の薄い" っていう設定が母性本能をくすぐるんですかね」
須「………母性本能。母性……」
須「それ、嫌いじゃない」
菊「あ。そうでしたね。
須佐之男大神さまは日本初の……」
えびす大神「マザコン。やからな(笑)」
須「……ッ!💧」
わちゃー‥‥。
尼崎えびす神社の事代主大神の "照れ顔" 人気に
あざとく反応された須佐男大神の背後に迫る
事代主大神の友神・えびす大神。✨
菊「じゃあ私、帰ります」
須「お前、この状況放置で帰るんか!?
せめてなんか言ってくれよ!💧」
え「お菊ちゃん、またねー♪(笑)
でさ、
大海原を治める須佐之男大神さま……(笑)」
須「ヤメテ。……第一殿、お戻り下さい💧」
今日もやっぱり
西宮神社は平和です♪
《続く》
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現在、本殿にて清め祓いして頂いたカードを社務所にて頂けます。