ピアチェーレ♪〜フォーカルジストニアのための手帳〜/ピアノ・レッスン Music room「Large♪」(ラルジュ)
ご訪問いただきありがとうございます。

ピアノのこと・音楽のこと・精神身体的なお話 (そして時々脱線しながらの日常の中の雑談などなどを綴っています。

私の全てであるピアノ教師生活で 悩み・疑問・課題を持ち続け、生徒たちと向き合ってきた28年間を通し、
そしてフォーカル・ジストニア発症からこれまでの8年間、溢れるほど得てきた経験・学び・施術から私独自のアプローチを通して、たどり着く想い・願い、そして真実を届けます。


音楽とピアノと向き合い、精神身体的な悩み・疑問を抱え、各々様々な壁を乗り越えるために日々探究されている方のために。

音楽の本当の基礎とは何か、本物の基礎を身につけるためには何が必要か、
我が子のために、そして我が生徒のために、自分はどう在るべきかを問う親御さん・教師の方々のために。



ピアノ界で専門的に発展してきた概成の練習方法、もしくは、広義において教示されている精神身体的な運動論等は、確かに上達に適したものかもしれませんが、
例えば、あらゆる場・状況に対応できる能力の向上ということからみると、そこのレベルを上げるものとは質が違います。
つまり、それらに忠実に、長年教え・教えられ続けていれば、単に " 練習方法のプロ " への成長を得るだけのものです。
それだけでなく、行く先にはオーバーユースによる手の障害が待ち伏せる可能性もあります。

それは、世界を目指し活躍している演奏家が、例えばそれらを忠実に実現させ遂行してきたから 群を抜いて注目を集めるのか と言えば、決してそうではないからです。

身体を使うということに対する概念が全く異なるためです。


「人」として「立ち」上がり「前進」するための「力」である 目に見えない「根」に大きく焦点を当て、
それが現実に自分自身の中に内在するものであること・確実に揺るぎないものへと実感してゆくこと・・・。

ピアノを弾く身体と精通していくために見つめていかなければならない糸口は、水面下に無数に点在しています。
そしてそれは、世界中誰一人として同じ人間がいないのと一緒で、あなた自身だけのもので、あなた自身にしか分かり得ない、かけがえのないものです。


何かが違う。

考えて実行しているのに、方向性の相違を感じる。

どんな身体の世界観を広げていけばよいのか。


そんなご自身の小さな感覚の芽生えに、このブログから一筋の光でも与えられることを、これからも願っております。