シフの本を読んでいます。




私にとってシフの持つ音楽への精神・思想は、尊敬とともに、途方もない崇高な世界でありながらも、かつ人間的で魅力的な世界であります。

この本を読んで、それぞれの作曲家に対するシフの知的な考察力や愛情深い思い、そして驚くほどの研究量と経験量に、さらに気持ちが引き込まれ、今、シフへの想い、そしてシフの音楽で胸がいっぱいになっております。


リブログ(お初です!)は、
いつも愛読させていただいてるgnutonさんの、少し前の記事です。
シフのお話と奥さまでバイオリニストの塩川悠子さんの通訳、
そして、バッハもバルトークも、ブラームスもベートーヴェンも、素晴らしい演奏が聴ける動画をUPされています。

それぞれの曲と作曲家についてのシフのトークはもちろんですが、
このパンデミックへの想い・願いも、とてもお気持ちがこもった語り口で話しておられます。

私が観覧したのは約1ヶ月前ですが、今世界中がこんなにも緊迫した状態になるとは。しかもこんなにも急激に。

シフの願い、私たちの願い、世界中の人類みんなの願い・・・

早く早く叶いますよう・・・。















シフの話す英語はわかりやすくて、柔らかくて、なんとも優しい。お人柄が本当によく出ている。
そして塩川悠子さん、控えめで温かい雰囲気があって、私は、味のあるとても素敵な女性に見える。


バッハ。 え?と耳を疑うほどチェンバロの響きを再現している。シフの指先から愛するバッハが放たれる。

バルトーク。 素晴らしい!祖国への想いがこんなにも、音を介して心に響く。

ブラームス。 これは自分が大好きな曲。人生晩年の悲しい秋をイメージしたシフの世界が見える。弾き終わって、「そんなに悲しくないね、まだ希望がある。」と呟くのが印象的。

ベートーヴェン。 本を読んで知った、シフが影響を受けたアニー・フィッシャーの素晴らしいベートーヴェンと、このシフの響きが、精神が、重なりダブって聴こえて仕方がない。鳴り響く低音は、ベートーヴェンの魂そのもの。