フォーカルジストニアの私の密かなマイブーム。
今、否応なしに付けざるを得ないマスクですが、それに関連して大事な事を書いておこうと思います。

まさかこんなにも長く、真夏の盛りまでマスクをして外出しなければならないとは思ってもみず、自分も含め、行き交う人々のそうした姿に未だ見慣れることはありません。
しかしこのマスク、実は私のジストニアに意外にも功を成しています。
口内・顎関節・舌の弛みを試みながら、
そしてそこから外眼筋の弛み、密息へと、確かに繋がっていっているのです。

三叉神経・舌下神経・迷走神経を断つことへのジストニアに欠かせない大切な事として、お顔の筋緊張を解くというのがとても重要であります。

マスクの中で口をポカンと空けてみたり、
口内に空間を保ったまま唇を閉じてみたり、
呼気で舌をだらんと弛めてみたり、
飴玉転がすようにモゾモゾしてみたり、
下顎が関節から完全にぶらぶらぶら下がっている感覚に集中してみたり、
下顎を少し前にして舌先をちょっと出してみたり、
顎と舌をすっかり落とした状態で喉奥を空けてみたり。

歩いている時も、車を運転している時も、また何か作業をしていながらも、常に忘れず、
要するにマスクしているのをいいことに、究極のだらし無い顔下半分を、ひっそり楽しむ訳です 笑。

おっといけない、身体が頑張ってしまった!という時はやはり、無意識に口の中も顎も力が入っていることが多いようですし、逆も然り。
ここはちょっと頑張りどきだなと感じたら、こういう状況の時こそ顔の緊張無しでどこまでイケるか?と試したりします。
重い物を持つ、とかですね。
意外とやれるもので、今までいかに、過剰に歯を食いしばるなど、無駄な箇所にまで力を込めていたかということが分かりました。
また、デカイ交差点でUターンをしなければならない、とかですね。
顔が固くなるのは危険にビクビクしているからであって、安全に・冷静に・そつなく行うのに、顎の力は要らないわけですよ。
顎の緊張は全身に影響することを、ものすごく実感。

そう、そんな私だったのです。

だけどマスクの種類によっては、ただマスクを付けているというだけで強張った顔になってしまうことがあります。
今は種類が沢山あるし、書くのが面倒なので、現在使用中のマスクで大変失礼いたしますが、写真を。



これは呼吸がしやすいので、特にこの夏の猛暑には、このタイプしか、付けたくありませんでした。
しかし、サイズがRとSのどちらかで選ぶので、これはRのレギュラーサイズですが、私にはちょっと大きすぎ。故に、喋ったり口を動かすとズリズリ下がってしまって、それを押さえるように無意識に顎や唇に力が入ってしまうのですね。
かと言ってSサイズはピタッと張り付いた感じで、口の動きがバレバレになるのがなんかイヤ。




一番いいのがこのサージカルマスク。
この大人用も、私にはかなり大きい。だけど鼻の部分のワイヤーで押さえられるので、ずり下がる心配はなく、マスクの中は何も気にせず思うままに。
しかしね、これはとにかく暑い!それが難点です。




そしてもう一つトライしようといているのが、このガーゼタイプ。これはいちばん避けていました。内側に付いてしまったお化粧が、洗っても落ちずらそう。
女の人はこれがあるから、繰り返し使おうと思うと、マスクごときでなかなか大変ですよね。

なので、


百円ショップでこんなのを買ってみました。
中に重ねることになるので、試すのはもっと涼しくなってからかな。




前述での "外眼筋の弛みと、密息" という話ですが、
まず、お口をポカンとすると視覚もポワンとするのは容易にご想像いただけると思います。例えば口を緩めて一息ついている時に目をギラつかせている人はいないですよね。
ジストニアのための講義を受けた時に、目の周りの皮膚に指の腹全体を当てて柔らかくジワ〜っとゆっくり開いていくようなものを教わったことがあります。三叉神経の過剰反応抑制です。
そして、舌を下へ(シャレでなく)脱力をさせること。これは、ピアノの腕の脱力と同じく、意図的に下ろすのでは違う筋肉をあえて使うようなものですので、呼気をしながら無意識に弛めていく・・・これがもう一つの迷走神経の過剰反応抑制です。
舌の神経も筋肉も、もちろん解放された状態ですので、
舌の筋肉が直結する肩甲骨が落ち、肩が落ち、鎖骨が開き、肘が下に下がります。

ピアノを弾く時に、この肘、いや上腕全体が、肩からぶら下がっている腕の重さの実感というものが、これまで以上にMAXになりました。


このような、マスクに関した小さなこと、他さまざまな些細な日常の積み重ねで少しずつ自分の身体がジストニアを理解していくわけですが、演奏にも必ず良い兆しが現れてきます。
音色が変わり、なんか楽に弾けてイイな、という日が増えて、奏法の入れ替えが可能になり、それがピアノに向かった時に常に安定した状態までいくのです。


最後に一つ。
ジストニアのこの些細な日常の小さな積み重ねは、良質な睡眠に支えられています。ここを崩すと安定・安息は得られない、と言っても良いでしょう。




「密息」の過去記事はこちら↓







マスクの穴はコロナウィルスの何十倍も大きく、どうやら空気感染に対しては意味がないらしい。うーん、ウィルスにとってはザルのようなもの。
でも飛沫感染には有効ならしいので、症状があり明らかな人がつけるべきマスク。
にもかかわらず、コロナに関してもう殆どのことが理解されてきているのに皆が皆、きちんと守って着用している姿は、やっぱり日本人だな〜、とへんに関心してしまう。
自分も自分で、マスクの内側でこんなことを考え試すのも、私くらいなものだろうと、これまた関心してしまう 笑。


舌が上顎に張り付いた状態は良くない。
理想は、イメージで言うなら、らりるれろ の「Ro」。
もっと言うと、Roと発音した直後の舌と上顎の間の空間。しかも唇の形はOからAへ・・・

ほら、ポッカ〜ン。。。になった。

ついでにそのまま体内の空気を全て吐き出す。
なんなら、ア"                     ・・・・・と小さく囁きながら吐くともっと良い。


筋感覚が極めて0ゼロに近づいて初めて、
支えるため筋肉を実感することができる。













※レッスン再開しております。
現在のところ、フォーカルジストニアのためのプライベートレッスンのみとなっております。
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東京都福生市の拙宅(マンション 一室)でピアノ・レッスンをしております。

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ご都合が合って希望される方がいらっしゃれば、ご予約いただきレッスンを行なっています。

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