楽譜を手にしてその音に触れてみたい、とずっと思っていた モンポウの世界。
何年か前に某楽譜売り場でチラリと見かけて、あまり詳しく知らずに、でもちょっと気になりつつも、あぁ全音で出てるんだな・・って確認だけして安心?してたんですけども・・そう、確かに・・
確かに!
全音で見たんですけども!
そんなに遥か昔の事ではないんです。なのに、いざやっぱり欲しい となって探してみれば、見つからない。
売り場のお姉さんが検索かけてくれて、長時間(たぶん30分近く)お目めを皿のようにして探して見つけてくれたのがこれ。
この目で見たのは確かに全音だったのだけど←まだ言ってる
「絶版になっても数年はヒットするはずなんですけどねぇ。」ってお姉さん。
今思い出すとなんか笑うわ。2人で躍起になってたというか、後に引けなくなったというか、
何が何でも見つけてやるわ←お姉さん。
何が何でも手に入れたいわ←自分。
後日ネットで検索してみたらフツーにすぐ出てきました 笑。自分で注文しても良かったか?でもたぶん送料かかるし。あ、でもYAMAHAまで行くのにも電車代かかってるし。あ、でも割引きしてもらえる。ポイントはどっちにしてもつくけど・・。
などなど考えてると何十何円とかいう単位の、ものすごくセコい世界になっていく。なんかイマドキの買い物って便利なんだか?送料とかポイントとかでうまいこと騙されてるんでないか?よく分からなくなって面倒になってきます。
基本的には自分は、汗水流して身体使って行動してこの目で確かめてちゃんと人と接して納得して買う方が好きですがね。
それで、あたしがこの目で見たモンポウは?
え、夢? 笑。
んーこれはこれで比較的見やすい楽譜だし、入手した今となってはもうどうでもいいんですけど、なんかなんか悔しい。モンポウの作品を全音で持ってるわ、って方、どこかにいらっしゃらないかしら?
で、最近演奏会プログラムで時々目にするようになったモンポウ。
いやはや、この美しい音作りの世界、参りました、ゾッコンです。
手初めに味わってみようと思ったのが、上の
「内なる印象」(「内密な印象」という訳され方もあるようです)。
魔法にかかる(魔法をかける)とはこういうことなんだわ、と思うほど、絶妙で微妙繊細な内声の揺らぎに脳内が遠くなる。
あぁ先々譜読みして弾いていくのが、勿体ない!
今のここを何度も何回も弾いて味わって聴いていたい!という耳の欲求があり、しかもその一瞬一瞬の響きが新鮮でたまらない。
弾き手の好奇心と幸福感とを交互に、くすぐるように問いかけてくるし、指先が初めて出会う和声というのはこんなに新鮮なんだ、というのを教えてくれ、しかもその指先の実感が、ものすごく生々しい。
これはジストニア故にかしら?
まぁこんな風に捉えられるその時の自分は、ジストニアなんかどっかにいっちゃってる訳だけども・・・でも指先の話をしたくなるってことは、その辺りは人より感受性が強くなっているのかもしれません。
普段まだまだ 手に、いかに力が入っていて抜けないでいるかということ・・・打鍵直前直後の手の感覚に敏感で優しくいないと響きは出せないということを教わっている気がします。
言い換えれば、もっともっと多様な響きは作れるということで、そのための抜きと支えが明確に体内に現れ そして初めて、ダイレクトに "自分の新しい手" となっていく。
音色の魅力を引き出すために手先を技術的に駆使するのが先ではなく、
寄せたり引いたり、空っぽになったり満ち満ちたり、クローズアップされた瞬間に突然フェイドアウトしたり、というような身体の中身(腕の中身も含め)が、新しい手を作り、連動させている・・・
正に、内なる印象。
内側から表れた魅惑の音。
全てのジストニアに共通して有効ではないにしても・・・少しでも目指す方向が同じ、体内の環境改善と感覚の目覚めを優先させることに努める方ならば、
少しずつ少しずつ、ご自分の中身を確かめるように・・・。
このモンポウは、いろいろな発見と学びを与えてくれるかもしれません。
聴き手に魔法をかけるための "術" を私たちは楽譜から学んでいるわけだけど、
技術的な難易度が高ければ魔法にかかりやすいのかといえば、それは違うと(決してそれだけではないと)私は思うし、そう勘違いしている風な練習と選曲をしている人も多い。
〜魔法の響き〜
モンポウはそれを明確かつ自然に表し教えてくれる。
![ブルー音符](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/144.png)
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東京都福生市の拙宅(マンション 一室)でピアノ・レッスンとピアノ・レンタルを始めております。
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JR中央青梅線・八高線・五日市線・西武拝島線「拝島駅」北口より徒歩5分
☆7月,8月のレッスンorレンタル予定日
2018年 7月6日〜8日
8月17日〜19日
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