長い書面と依頼者感情

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いま業界内で話題になっているこの本を読みました。

 

 

 

 

裁判官の忌憚のない意見が書かれていて、非常に興味深く面白い本でした。

 

また、実務においても参考になる内容があり、読んでよかったと思います。

 

 

この本の中に、

 

やたら長い書面はダメだ

 

という記述がありましたひらめき電球

 

 

 

たいした内容がないのに長い書面は裁判官からの評判が悪いということなんです。

 

私自身、このことは、他の裁判からも何度か聞いたことがあるので、裁判官の共通認識といってもいいんじゃないかなと思います。

 

 

たとえば、小説で考えてみてください。

 

やたらと長いんだけど、中身はしょーもなかったら、その小説はダメだということになりますよね。

 

それよりは、コンパクトでも読み応えのあるものの方がいい小説だと言うことになると思います。

 

裁判所に提出する書面も同じです。

 

そして、弁護士であれば、やみくもに長い書面は好まれないということは普通知っています。

 

ですが

 

実務では、10ページ、20ページを超えるような、ながーい書面が出されることがあります。

 

もちろん、複雑な事案や争点がたくさんあるケースであれば、必要なことを書いただけでも、それなりのボリュームになる場合はあります。

 

これは致し方ありません。

 

 

しかし、そういったケースでもないのに、やたらと長い書面というのがありまして、

 

どういうものかというと、

 

相手方をやたらと誹謗中傷することをつらつらと書いていたり

 

事件とあまり関係のないことをいっぱい書いてみたり

 

というようなものです。

 

このような書面だと、何が言いたいのかがぼやけてしまって、肝心の重要な主張が伝わらないということにもなりかねません。

 

裁判における書面は、相手方に読んでもらうためのものではなく、裁判官に読んでもらうためのものなんです。

 

ですから、相手方を罵るために書面を書くわけではなく、裁判官ウケのいい書面を書く必要があるわけです。

 

そうすることで、裁判官の心証にも影響が出るんだろうと考えています。

 

長い書面を書きたがる弁護士というのも中にはいると思いますが、実務において、やたらと長い書面が出る背景には

 

依頼者の感情

 

というものが少なからずあるんだろうと思います。

 

依頼者から

 

これも書いてくれ

 

あれも書いてくれ

 

と言われると、弁護士としては、書かざるを得ないこともあります。

 

私の場合、

 

そのことは書いても意味がないですし、むしろ書面が長くなりすぎて、こちらが真に言いたいことがぼやけるから書かない方がいいと思います

 

とはっきり言うこともありますが、

 

それでも依頼者さんから絶対に書いてくれと言われれば、やむなく・・・ということもあります。

 

特に、相手方から長い書面が出てきた後の反論の書面では依頼者感情が爆発することが多いですね。

 

依頼者さんからすれば

 

相手方がこんなにたくさん書いているんだから、こっちもいっぱい書いて反論してほしい!!

 

という気持ちになるのはよくわかります。

 

言われっぱなしでは腹の虫がおさまらないですよね。

 

あとは一般の方からすれば、長い書面の方がいい書面だという気持ちがあるのかもしれません。

 

このような場合、相手方の主張する瑣末な事実(争点と関係ない事実)に一つ一つ丁寧に反論していると、こちらの書面もやたらと長くなるということになってしまいます。

 

その一方で、不必要に書面を長くはしたくない。。

 

弁護士としては、そのあたりのさじ加減が難しいところです。

 

 

皆さんには

 

裁判所に提出する書面は長ければいいというものではない

 

ということを知っておいてもらえればと思いますひらめき電球

 

 

 

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