臨床心理士試験は、試験に関する情報やどのように勉強したらいいのかなどの情報が非常に少ない試験です。



対策テキストもあまり充実していないですよね。



ということで、勉強方法についてご紹介できればと考えていますが、具体的な勉強の話に入る前に、まずは気持ちの持ちようについて触れておきたいと思います。



私が受験生の頃、試験に関する情報をネットで集めていたんですが、その時に感じたのが「臨床心理士試験の受験生ってあんまり切羽詰まってない?」ということでした。



合格者と思しき人が「◯回落ちたけど、何とかなりますよー」とか「試験直前に勉強始めたけど大丈夫でした」とか書いてるんですが、なんとなく雰囲気が緩いなぁという印象でした。



おそらく受験生に対して過度に不安感を抱かせないために書いているという側面もあるのでしょうが、こういう言葉を鵜呑みにしすぎて試験勉強をおろそかにすると足元をすくわれるおそれがあります。



実際の試験会場も結構ゆるい雰囲気でした。



司法試験と比べるのは適切ではないかもしれませんが、司法試験なんかはみんな人生賭けて死ぬ気で勉強して試験受けてるので会場の雰囲気も凄まじいんですよね。



この世の終わりみたいな顔してる人とか、異様なオーラ発してる人とか。。



受かるか落ちるかでその後の人生が大きく変わりますし、落ちたらまた死ぬほど大変な勉強を1年しないといけないので、まぁ鬼気迫る雰囲気になるのも当然かもしれません。



その点、臨床心理士試験はそんなに鬼気迫る雰囲気はありませんでしたし、ヤバめな人もいなさそうな感じでした。



皆さん「まぁ受かるでしょ」的な感じなのかもしれませんね。



受験生の気持ちが緩くなってしまう理由として、①試験に合格しなくても心理の仕事につくことはできること、②試験の合格率が約6割で多数派が合格するということが挙げられると思います。



①は他の多くの資格と違うところですよね。



たとえば、弁護士は司法試験に合格しなければ弁護士業務をできませんし、それ以外の多くの士業もそうなっているはずです。



しかし、臨床心理士の場合、試験に合格していなければもちろん「臨床心理士」と名乗ることはできませんが、心理職につくことはできてしまうんですよね。



実際、新卒の方は試験合格前から心理職として働き始めるという方が大半だと思います。



そんなこともあって「まぁ1回で合格しなくてもいいか」みたいな発想になってしまうのかもしれません。



また②については、確かに多くの資格試験と比較すると合格率は高い試験だと思います。



ですが、受験生全員が臨床心理学系の大学院を出ているということを忘れてはなりません。



つまり、全受験生が資格を取るために大学を卒業した後にわざわざ大学院にまで進学し、しかもそこで専門的な知識を学んできているわけです。



ですから、とりあえず試験を受けてみたとか、出願したけど受けなかった的な記念受験みたいな人は基本的にはほとんどいないはずです。



そういった受験生の中での「合格率6割」という数字は、必ずしも「楽勝な試験」ということを意味するものではないと思います。



ただ、楽勝で受かる試験ではないものの、言っても6割が合格する試験ですから、きっちりと勉強しさえすれば1回で合格できる試験です。



合格しないということは、勉強量が不足しているか勉強の方向性がズレているということです。



不合格になるというのは、才能がないとか頭が悪いとかではなく、単に勉強不足なだけだと思います。



「臨床心理士試験に何回も落ちました」というのは「きちんと勉強しませんでした」と同義なんじゃないかなと思います。



臨床心理士試験は頭の良さを測るような試験ではなく、たいていは単純な知識を問うようなシンプルな問題です。



平たくいうと、知識を頭に叩き込んだら合格する試験で、なんというか中学高校の定期試験的なノリの試験だと思ってもらったらいいと思います。



真面目にコツコツ勉強(暗記)した人がいい点数取れる試験ですので、努力が身を結ぶ公平な試験です。



ですから、絶対に1回で合格するというメンタリティで、真剣に勉強をして試験に臨まれた方がよいと思います。



大学院の同級生の中で自分だけが落ちてしまったというイメージを持ってみてください。



LINEグループで喜びの合格報告が飛び交っている中に自分だけが不合格みたいな感じです。



こんなイメージを持ってみると、「そんなのは絶対に嫌だ」ということで、少しは危機感が出るかもしれませんね。



試験を甘く見ていたり、気が緩んだりしている受験生が一定数いるとすれば、真剣に試験に向き合う意識を持つだけでも相対的に浮かび上がれるのではないでしょうか



メンタルの話だけで長くなりすぎました。。



今度は具体的な勉強方法について書ければと思いますひらめき電球