臨床心理士になるためには、当然のことながら臨床心理士試験を受験して合格する必要があります。

 

ただ、臨床心理士試験を受けるための条件として指定大学院を修了していなければなりません。

 

つまり、臨床心理士試験は、通常の資格試験のように誰でも受けられる試験ではないということです。

 

この指定大学院の修了という要件が、社会人から臨床心理士試験を目指すうえで大きなハードルとなるわけです。

 

私自身、心理学のプロになろう!と思い立って、臨床心理士資格のことを色々調べたところ、指定大学院を修了しないといけないということを知り、「それはさすがに無理や・・・」と尻込みしかけたということがありました。

 

ひとまずネットでいろいろと調べてみたのですが、なんだかよくわからなかったので、とりあえず河合塾KALS主催の学校説明会に参加してみました。

 

当日は、多数の学校がブースを出していたので、私も若い子に混じって、自宅から通えそうな大学のブースに話を聞きに行くことにしました。

 

正直、私からすると、その学校がどんな分野に力を入れているのかとか、その大学のブランド力とかは二の次で、聞きたいことはたった一つ。

 

「働きながら大学院に通うことってできますか?」

 

という質問です。

 

ということで、ブースに座って一通り話を聞いた後に、この質問をぶつけたところ、まあ何というか、「何言うてんねんコイツ」みたいな感じで、そっけない態度をとられたことを覚えています。

 

大学の方からすると、「このおっさん、臨床心理学系の大学院のことなんも知らんと説明会に来たんかい」と思われたことでしょう。。

 

帰り道はトボトボ帰ったことを覚えています。

 

しかし、ここでめげることなく、某有名国立大学の教授に問い合わせのメールを送ったのと、某有名私立大学が実施していた説明会に参加してみました。

 

当時の私は、大学院によっては、働きながらでも何とかなるんじゃないかという淡い期待を抱いていたのだと思います。

 

というか、臨床心理学系の大学院を甘く見すぎでしたね。。

 

しかし、いずれの大学も「フルで働きながらは無理」というような感じで、やはり普通の大学は働きながらは無理なんだということを思い知らされました。

 

そこで、社会人が臨床心理士を目指すための選択肢は通信課程しかないと判断しました。

 

調べたところ、日本には通信課程で臨床心理士資格の取得ができる指定大学院は数えるほどしかなくて(確か3校ぐらいしかなかったと記憶しています)、関西には佛教大学しかありませんでした。

 

通信課程とはいっても、結構な頻度でスクーリングなどのために通学しなければなりませんから、関西圏以外の大学院は現実的ではありませんでした。

 

ということで、私の志望校は必然的に佛教大学通信教育課程の一択に絞られることになりました。

 

大学院入試への取り組み方についてはまた改めて書くことができればと考えていますが、この試験はなかなかに大変です。

 

通信教育課程のある指定大学院が極めて少ないという事情や、そもそもの定員が少ないという事情などから、実質倍率は5倍ほどという狭き門でした。

 

しかも試験内容も専門的であったり、心理英語の出題があったりするので、出たとこ勝負で何とかなるというような性質のものではありません。

 

なので、かなり勉強をして挑まなければ太刀打ちできないと考えておいた方がいいと思います。

 

ということで、社会人から臨床心理士を目指そうか迷っておられる方にお伝えできることとしては、

 

・フルで働きながらということになると、大学院の選択肢はほとんどないということ

 

・大学院に合格するのは結構大変なのでそれなりに勉強する覚悟が必要ということ

 

ですかね。

 

 

幸い大学院に合格してもハードな生活が待っていますので、生半可な気持ちで挑むのは時間とお金の無駄になりかねず、おすすめではありません。

 

また改めて大学院入試のための勉強方法については何か書ければと考えていますひらめき電球

 

 

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