この記事に書いてあることが事実かどうかは何とも言えませんが、実務では子どもが同居親の影響を受けているのでは?と思わされることがあります。

 

 

 

 

 

 

 

たとえば、同居中の父子関係に問題はなく、別居後の面会交流も楽しく行えていたのに、「パパには会いたくない」と突然言い出したりすることがあります。

 

 

ただ、こういうケースで子どもが真意でそのような発言しているのか、同居親の影響を受けているのかはどうしても推測の域を出ないことがあります。

 

 

この記事の中でも「強力な刷り込みがあったものと推察される」という調査官の発言が取り上げられていますが、子どもから直接話を聞くことができる立場にある調査官でさえ、あくまで「推察」なわけです(この記事のケースで現に子どもの調査が行われたのかはわかりませんが)。

 

 

他方で、この記事によると、間接強制の決定をした裁判官は「未成年者が債権者(別居親)に対して拒否的な感情を抱くに至ったのは、債務者(同居親)の影響を受けたことによることが明らかである」と判示しているようですので、それほどまでに同居親による子どもへの働きかけが明らかな事案だったのかもしれません。

 

 

夫婦間の争いを子どもに転嫁させていないか、子どもの健全な成長にとって本当に大切なことは何かというようなことを意識する、「子ども中心」の視点は常に忘れないようにしたいところですひらめき電球

 

 

 

 

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