『アラサー男子の老化ウォッチング』へようこそ。
これは、私がアラサーに突入してから逐一メモっていた心身の老化を、アラサーのうちに書き残しておこうというただの思いつきです。
せっかくみんなで見ないことにして済ませていた老化のはじまりを、よせばいいのにほじくり返します。
不定期で一本ずつアップしていく予定。
薄~い目で、ご覧いただけたら幸いです。
アラサー男子の老化ウォッチング27「便座シートは9月から」
秋はバスルームからやってくる。
25歳から住み始めた、一人暮らしのアパートについていたユニットバスは、窓なんてもちろんなく、心もとない小さな換気扇がついているだけの暗い場所でした。
まだ半そででも過ごせるような、気持ちの良い9月の午後でも、水道をひねって出てくる水がひんやり冷たかったりすると、秋の訪れを感じてほうっとしたものです。
9月の便座で火照った尻を冷やすのも同じく、季節の風物詩として私は楽しみにしていたのです。それなのに、あるとき一糸まとわぬ尻をついたところ、予想以上に冷たく、背骨をつたって上半身が急激にこわばり、「あへゃ!」とかいうヘンな声が出てしまいました。
なんだこれは。もうぜんぜん気持ちよくないぞ。
それ以来、用を足すときは片尻をあげたまま便座に座るという方法で乗り切っていたのですが、2年目からはさっさとあきらめて、百均で便座シートを買うように。
暑さに対してはどうかといえば、個人的な感想でいうと、鈍感になった気がします。
私は冷暖房をほとんど使わない生活をしていましたが、熱帯夜でも、まあふつうに寝れるっちゃ寝れるし。
それから、バスルームのお湯の設定温度が確実に上がりました。
以前は40度でよかったものが、アラサーになってからは42~43度がちょうどよく、真冬なんて45度に設定してました。足し湯に至っては最高温度の60度に。
そういえば実家に住んでいた時、母親のあとにお風呂に入るとシャワーの温度が60度に設定されており、「殺す気か!!」と憤慨したのを思い出しました。
まだ祖母が生きていた時など、「この人、夏でも冬でも長袖で、おんなじような服着とるなぁ」と不思議だったことも。
歳をとると寒さには敏感に、暑さには鈍感になるのは、私だけではないんでしょう。そうでなかったら、百均に便座シートが9月から並ぶはずはないですからね。
ちなみに便座シートは、20代のころはパステルカラーの淡いブルーとかグリーンのやつなど、とくに気にせず買ってました。でも三十路が近づくにつれ、色を見ただけで寒気がするように……。今はこげ茶の無地、一択です。買物が早いよ。
おばあちゃんちの茶色い面積の多さは、視覚的にも寒さを排除しようとした結果だったのかもしれません。