『アラサー男子の老化ウォッチング』へようこそ。


これは、私がアラサーに突入してから逐一メモっていた心身の老化を、アラサーのうちに書き残しておこうというただの思いつきです。


せっかくみんなで見ないことにして済ませていた老化のはじまりを、よせばいいのにほじくり返します。


毎週日曜日に一本ずつアップしていく予定。

薄~い目で、ご覧いただけたら幸いです。


キラキラ上差し


アラサー男子の老化ウォッチング⑨『ミニマリストと間違われる』



あえて、ですよ。あえて。私はこの摩訶不思議な現象を「老化」と位置づけたい。


今まで私は大した主義主張もなく、より体力を使わない、省エネでラクな生き方を求めて、衣食住+人間関係をシンプルにそぎ落としてきました。


結果的に、東京郊外の陸の孤島のような激安アパートにひっそり住み、労働も消費も必要最小限にセーブして、口から出まかせに「隠居してます」なんつってたら隠居生活の本が出ちゃいました。


そんな私を、どなたか奇特な方が、ブログで「ミニマリスト」と紹介してくださったんですね。


「へ~、私ってそうなんだ~」とはじめは流していたんですけれど、あるときミニマリストさんのお部屋の写真を拝見したら、モノというモノがないんです。それで直感的に、「私はちょっと方向性が違うんじゃ……」と思いました。

 


いくつかミニマリストさんたちの記事や本を拝見しましたが、選りすぐったモノたちは洗練され、デザイン性や機能性に富み、とにかくオシャレ!


それにひきかえ私が持ってる小物なんて、百均かもらいもんかひろいもんか、とにかく全然お金かかってない。私の愛用タバコ入れなんて、道に落ちてた変な民芸品柄の巾着袋を、拾って洗ってもう7年ぐらい使ってるんですから。


あと正直いって、「モノがない」っていうことが取り上げられすぎて、それ以外のことがよくわかんなかった(笑)。

 


私の場合、確かにモノは少ないほうだけど、その根本にあったのは、「明日死ぬかもしれないのだから、もう余計なもん増やしたくない」という理由でした。これじゃミニマリズムっていうか、ただの高齢者の終活じゃん。


だから同じ「モノが少ない」のでも心情的には、生前の樹木希林さんとかにめちゃくちゃ共感してました。多少無礼でも、余計なもらいものやお誘いはどんどん断り、仕事なんかマネージャーもつけずに自宅用のFAX一台でやりとり。その理由は「めんどくさいから」。


私も、もう流行や人並みの生活とかはいいから、本当に必要でないもののために時間や労力を使うのはやめたんです。そして気が付いたら流行最先端のミニマリストに。そんなあほな(笑)。

 


たぶん、まだ若いからだと思うんですよね。私、この路線のまま老いたらミニマリストじゃなくてただの老人ですよ。人が年老いて気づき、始めることを、今やってるだけって感じで。つまりモノが少ないことが大事というより、いかにめんどくさいことをせずに済むか考えた結果、モノが少なくなってるだけなんです。だからやっぱり「ミニマリスト」じゃなくて、早めにやってきたただの「老化」だと思うけどなぁ。


え?年収がミニマリスト?それは認めます。


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●アラサー男子の老化ウォッチング・バックナンバー↓


①映画の予告編で泣く


②寝る前に食べるとしんどい


③外出するときに、上着を持っていくか悩む


④「冷え」との終わりなき戦い


⑤ケガや病気が治りにくい


⑥寝れん


⑦一回座ると立ちたくない


⑧隙あらば体力温存


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