『アラサー男子の老化ウォッチング』へようこそ。
これは、私がアラサーに突入してから逐一メモっていた心身の老化を、アラサーのうちに書き残しておこうというただの思いつきです。
せっかくみんなで見ないことにして済ませていた老化のはじまりを、よせばいいのにほじくり返します。
毎週日曜日に一本ずつアップしていく予定。
薄~い目で、ご覧いただけたら幸いです。
24.食べたいものが思いつかない
最近もっぱらの悩みといえば、食べたいものが思いつかない、ということです。
あまりにも思いつかないので、近所を散歩がてら一周して、食べたいもんを見つけたらそれを食べようと決め、何も食べないまま家に戻ること多数。
困るのが、食べたいものはないのに、しっかりおなかはすくんですよね~。
それでしかたなく冷蔵庫をあけて、最も食べたくないものから消去法でチョコビスケット、食パン、野菜と除外していき、最後まで残ったプリンと、パイナップルを二口くらい食べたらもう満足。
ところがここで問題発生。プリンとパイナップルで私はじゅうぶん満ち足りているのに、私の胃袋は満ち足りてないのです。
歳をとるごとに、私と私の胃袋の求めるものが一致しなくなっていく……。
食べたくても食べられないのもつらいけど、食べたくないのに食べなきゃいけないのもなかなかの拷問です。
こんなだから、珍しくちょっとでも何か食べたい気持ちが沸き起こると、嬉しくなってしまう。
しかし問題は、その食べたい気持ちが、ビックリするほど長続きしないんである。
昨日は、久しぶりにラーメン食べたくなってきたような気がしなくもない!と思い、部屋着から外出着に着替え、靴を履き、アパートの4階から1階に下りて外に出たとたんに雨が降ってきたので心が折れて断念。明日行けばいいやと思ったら、翌日は嘘みたいにラーメンを食べたくなくなっている。
また、運よくラーメンを食べたい、まさにその瞬間にラーメン屋に入ることができたとしても、食べ終わるまで食欲が続かない。ひどいときは運ばれてくる間に食べたい気持ちが冷める。
結果、どんどん少食になってゆき、食べたくないのにお腹はすき続けるという無間地獄に突入してゆくのです。
そこで私は考えました。今日が人生で最後の日だと思い込めば、さすがになんか食べたくなるだろう。今日死んでしまうとしたら、何を食べたいか、それを毎日自らに問い続ければよい、と。
昔はそうですね、おそばとか、みずみずしいフルーツがいいな~とか思ってました。
で、いま現在33歳の私が、厳正なる審査をした結果、「出汁」に決定いたしました。シイタケや昆布、もしくは鰹節でとった、旨み豊かな、うすい金色のスープ。ちょっとだけ塩味をつけたりして、ふうふう言いながらすこしずつすすりたい。ああそれだけで、もう死んでもいいくらい大満足で、そして腹はやっぱりふくれない。
私は今日も食べたいものがわからずに、街を亡霊のようにさまよい続けるのです。
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