『アラサー男子の老化ウォッチング』へようこそ。
これは、私がアラサーに突入してから逐一メモっていた心身の老化を、アラサーのうちに書き残しておこうというただの思いつきです。
せっかくみんなで見ないことにして済ませていた老化のはじまりを、よせばいいのにほじくり返します。
毎週日曜日に一本ずつアップしていく予定。
薄~い目で、ご覧いただけたら幸いです。
アラサー男子の老化ウォッチング⑲若さにとまどう
自分がもう若くないのだなと思うのは、やはり自分より若い人と接したときが多い。
しかしアラサーにもなってくると、若い人たちに対する反応も刻々と変化するものです。そこで私が経験した、若さに対する反応の変遷をまとめてみました。
①10代後半 「年下の出現」に戸惑う
まず「自分がもう若くない」と思い知らされる第一段階として、「年下の出現」があります。
中学や高校で学年があがるにつれ、後輩に敬語を使われるときの居心地の悪さ。バイトの新人が自分より年下で、仕事を教えなければいけないという重責。「できません」「わかりません」が通用しない世界があるのだというのは衝撃でした。
しかしこれは、私が次男&末っ子であり、「年下」の存在に慣れていなかったからかもしれません。
②20代前半 マクドナルドに入るのがしんどくなってくる
20代のはじめくらいから、マクドナルドに座ると、周りがみんな高校生で、自分が浮いていることに気づき始めました。
私は10代の後半からほとんどテレビを見なくなって、このころは携帯もパソコンも持たず、ネットにも疎かった。だから彼らの話す最近のアイドルや人気の芸能人が、まったくわからない。
でもお腹にはまだまだファストフードが入るのと、主に経済的な理由から、しんどさを無視して行ってました。
そのうちに、似たような価格帯で、ちょっと大人向けのドトールなどの存在を発見し、コーヒーショップに移行。
③20代後半 「平成生まれ」が社会人になっててビックリする
ギリギリ昭和生まれの私は、「平成生まれ」と聞くだけで、つい「経済力のない未成年」をイメージしてしまいます。
そうこうしてるうちに、ふつうに自分より年下で平成生まれの人が、立派に社会人になっていて、おそらくその大半が私の年収(約百万円)よりはるかに稼いで社会貢献してて、平成生まれの朝井リョウさんが直木賞を獲ったりしてるのを見るにつけ、私って何だろう……とか思いあぐねてるうちに、もう平成も終わってしまいましたとさ。
④30代前半 若い子がキラキラしてるだけで涙が出る(←イマココ)
ときどき満員電車に乗りあわせることがあるんですが、通学中の高校生たちがまぶしくて、直視できなくてびっくりした。
そのとき、この子たちの誰かは将来アイドルになり、誰かは大企業の社長になり、誰かは海の向こうへ引っ越し、また誰かはホームレスになったりもするのだ、ということが突然わかったんですね。ていうか、スーツを着て通勤してるあの人もこの人も、かつてはこんなふうに、まだ何者でもないただの高校生だったときがあったのだ。試験や前髪や、隣のクラスのあの人が、世界のすべてだったときが。
そんな子たちが、人生のほんのひととき、同じ電車に乗って通学してるなんて……、とか考えたらそれが奇跡みたいにキラキラして見えてしまったんです。
早朝の満員電車内で高校生を眺めながらひとり目頭を熱くしてるアラサーのやばめのおっさん、それは私です。ほっといてもらって大丈夫です。自分の若さや可能性に気がつかないで、無関心でいられることが、まぶしかっただけなのだよ。
最近ですと、2018年の紅白歌合戦で、AKB48とBKK48のみんなが、日本語とタイ語で『恋するフォーチュンクッキー』を歌ってて、クソぼろ泣き。あんな若い子たちが日本全国に「未来はそんな悪くないよヘヘイヘイ」とか、泣かいでかっつーの!
涙腺崩壊しちゃって、もう水分足りてないんですよね。うん、年下の人が増えてくるの、意外と悪くないかもしんない。
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