マスコミ情報は、フェイクだらけ!? | 村上信夫 オフィシャルブログ ことばの種まき

村上信夫 オフィシャルブログ ことばの種まき

元NHKエグゼクティブアナウンサー、村上信夫のオフィシャルブログです。

(朝日新聞記者 平和博さん)

 

本と新聞の大学、第7回(20日)の講師は、

朝日新聞でデジタルウォッチャーをしている平和博さん。

マスメディアに身をおいていた我が身を振り返りながら、

これからのマスメディアのあり方に懸念を抱く話を聞いた。

 

いま、世界最大のメディアとはなにか。

facebookだ。

人類の3人に1人にあたる20億人が利用している。

facebookに書き込まれた情報が、一人歩きする時代、

既存のマスメディアは、

圧倒的に読みたい記事を出していかないと、未来はない。

 

アメリカ大統領選のさなか、ローマ法王がトランプ候補を支持した。

辻元清美候補が、希望の公認を断られた。

立憲民主党は、すでに商標登録されていた。

これらは、みんなフェイクだ。

平さんは、「働き方改革」をめぐるデータミスも、

国民の目を欺くフェイクではないかと疑問を呈していた。

 

フェイクニュースとは・・・

政治目的やWEBサイトへのアクセスを増やす目的で、

サイトから配信されるニセ情報やデマ。

世論形成において、客観的事実より感情や個人的信条へのアピールが影響力を持つ状況。

初代ローマ皇帝が、政敵を追い落とすため、

クレオパトラとのスキャンダルを流した。

それが、フェイクニュースの起源だという。

 

有名なフェイクニュースといえば、ネス湖のネッシー。

1934年、新聞の第1面を飾ったこのニュースは、

60年たって「ウソ」だったと判明する。

潜水艦のおもちゃをネッシーに見立てた写真だったのだ。

 

いま情報の拡散の規模と速度は半端ではない。

いまや、みんながメディアなのだ。

真偽あいまいな情報が出回る。

何が事実なのか虚実なのか線引きが難しい。

発信源の見分けがつきにくい。

内容も熟読せず、「いいね!」と共有してしまう。

いまこそ「メディアリテラシー」が求められる。

情報識別能力だ。

無数の情報から、真偽を見抜き、活用する能力。

耳と目を肥やさねば、フェイクの渦に呑み込まれてしまう。