村上信夫 オフィシャルブログ ことばの種まき

村上信夫 オフィシャルブログ ことばの種まき

元NHKエグゼクティブアナウンサー、村上信夫のオフィシャルブログです。

富山ことば磨き塾(12月6日)。

この日、雲一つない快晴。この時期にしては珍しく、立山連峰が

一日中、その雄姿を見せてくれた。これぞ、よかったニュース。

 

みなさんに、この一年の「よかった」を探してもらった。

●絵本朗読で、上手に読もうとしないさじ加減がつかめた。

●今年初め、この塾で漢字一文字で目標を書いたとき「軸」と書いた。

それまで自我が強いと自他ともに思っていたが、「自分軸」があるのだと思えたら、認識が変わった。

●城址公園前にチューリップを植えることが出来た。

●長男の嫁の頑張りを見て、嬉しくなった。

●息子に感謝の言葉をかけてもらえた。

●孫たちに可愛がってもらえた。

●暑い暑い夏を乗り越えられた。

●いろんなことにスイッチが入り、行動出来た。

●来年、剣岳に登る決意をした。

●コロナとインフルエンザ、ダブル感染したが無事復活。周囲の協力に感謝。

●ラジオコメンテーターの一言をきっかけに、まったく興味のなかったイベントに行き、世界が広がった。

●接触事故を起こしたが、軽いことで済み、ご先祖様に守られてると思えた。

●約束をすっぽかしたが、許してもらえた。

●読書家に知人に、自分の言葉使いを褒められた。

●友人の誘いでパートに出て、自分の居場所がもう一か所見つかった。

●LINE電話で遠方の友人とも気軽に長電話が出来る。

●仕事仲間とうまくいかず仕事をやめようかと悩んでいたが、村上塾長に「有難う」を口にすることを教わり、それを実践したら、職場の空気が変わり、仕事を続ける気になれた。

 

みなさん、どんな出来事も「あたりまえ」ではないと認識出来ている。

一人一人の「よかった」に、それこそ「よかったねー」心底共感出来る人たちだ。感情のこもったことばは聞いていて心地よい。

嬉しく、楽しく、面白く、温かく、喜んで、可愛く、真摯に…

みなさんの発表を聞きながら、いろんな「形容」が浮かんできた。

 

この日の立山連峰

東京ことば磨き塾(12月3日)。

この日、出席してくださった木村まさ子さんと、

「つららの坊や」を読み分けて朗読。

その後、感想を聞いた。

●死ぬことは悲しいことではない。むしろ心が整うこと。・

●心象風景が目に浮かぶ。

●死ぬことは怖くないが、今を大事にしたい。

●今を生きることが、亡くなったあとの永遠に繋がる。

●一族を看取った今、改めて家族の繋がりを考える。

●感謝しながら旅立ちたい。

●「あした死ぬかもよ」という本読んでから、

 生きることに意欲的になった。

●脳死の子に呼び掛けたら、心音数が変わった話を思い起こした。

 

年末恒例「よかったニュース」の発表!

●地元の花見が4年ぶりに復活

●夫の機嫌を自分の軸にしないことに気づけた

●インフルエンザに罹ったが、驚くほど回復が早かった

●人の喜びを自分の如く喜べた私は可愛い

●東京散策始めたら、新たな発見があった

●疎遠だった旧友と再会出来た

●これから「わがまま」に生きると決めた

●子どもはいないが、血の繋がらない孫がたくさん出来た

●一年間元気に生きてこられた

●毎日が楽しみになった

●よくなかったことがなかった

 

さだまさしさんの優しく深く面白い話に、みんなが共鳴した。

中でも作詞家の吉元由美さん(第二回ゲスト)は、さださんに弟子入りしたいとfacebookに書いていた。

「さださんの言葉に対する深い思い、そして言葉に対する造詣の深さ。もう弟子入りしたい。何かを成し遂げる、続けるということには、凄まじいほどの熱量が必要なのですね。残りの人生がどのくらいかわからないけれど、速度ではなく倍くらいの深さで生きていかないと。

語彙力が豊かであれば、争いは起こらないとおっしゃっていました。言いづらいことを伝えるにも、言葉を多く知っていれば角の立たない表現ができる。人を傷つけないような言い方で伝えることができる。そうですよね。言葉は思考であるし、思考は言葉ですから。豊かな言葉力と心の底流に愛と敬意を持っていたら、ますます世の中は穏やかになるのではないか。そんなことにも思いを馳せながら。とてもいい会でした」

 

参加した方々の感想アンケートもたくさん。

心が動いたことは…。印象に残った言葉は…。

●過去の失敗は、未来の豊かさに繋がる。

●日本語には人を讃える言葉が多く、罵る言葉はなく言挙げもしない。

●日本文学には表現の発見がある。

●国家にとって一番大事なのは教育。

●過去の事実は変えられないが、過去の評価は変えられると思い、全力で生きていこうと思う。

●子どもは未来からの預かりもの。

●不足が不足している。

●60代なので、ヤバイ老人になり外道を歩みたい。

●老人の重みでその国の時代の良さがわかる。

●我慢の質を「品」という。

●自分に憧れるようになったら創作をやめる。

●自分の受け取るバトンは自分で探す。

●歌のないコンサートでした。

●ずっと心が動きっぱなしでした。

●言いたいことを言って笑うって最高!20年後、お二人のセッション拝聴したい。