村上信夫 オフィシャルブログ ことばの種まき

村上信夫 オフィシャルブログ ことばの種まき

元NHKエグゼクティブアナウンサー、村上信夫のオフィシャルブログです。

家族の中の死。人生の避けて通れぬ一大事だ。だからこそ、芸術の普遍的なテーマになる。中野量太監督は、この壮大なテーマを、大上段に構えることなく描き続けてきた。

『兄を持ち運べるサイズに』という不思議なタイトルの映画は、ダメな兄と妹の物語。といっても寅さんを「帰ってきて」と慕う妹と違い、この妹は兄を「いなくなればいいのに」と願い続けてきた。

 

疎遠だった兄(オダギリジョー)の死を知らされ、作家の理子(柴咲コウ)が後始末のため東北に向かう。元妻の加奈子(満島ひかり)と落ち合って葬儀を仕切り、残された中学生の息子良一(味元耀大)の落ち着き先を決めなければならない。

浮草のような役柄はオダギリジョーしかいない。物語が進むごとに柔らかになっていく柴咲コウ、満島ひかりもいい感じ。

子にとって、兄はことごとくダメ人間。身勝手でウソつき、仕事は続かず都合良く理子に金を無心する。良一と暮らした部屋は荒れ放題、下着も満足に与えられない。子供の頃、自分より母親に可愛がられたことも気にいらない。

だが、兄の生きた痕跡をたどるうちに、理子はその意外な一面を知ることになる。愛想を尽かして別れた加奈子も食うや食わずの生活だったはずの良一も、兄を憎からず思っている。

そして理子の心の声が、兄の姿で現れる。

理子は兄の痕跡をたどるうちに、自分とも向き合うことになる。そして兄を否定することで自分を保つという意味でも、よりどころであり掛け替えのない存在だったと気づく。

家族といえど誰もその実像を知らない。本人すらも自分のことがわからない。亡くなった兄の後始末をしながら、それぞれの思いの中の故人と出会いながら、自己を見詰めていく。「この人はこういう人だ」と決めつけることは出来ない。決めつけないことが優しさに繋がるような気がする。

 

セリフのやり取りだけではなく、死んだ兄の唐突な登場や、新幹線車内での唐突な分骨、ラストシーンの駅での家族スクラムなど、涙と笑いが同居する。中野監督に言わせると「笑いと涙は反対ではなく隣にある」ものらしい。人間がおかしくて滑稽だからこそ、笑えるし泣ける。ボクもこの映画を観ながら、よく笑い泣いた。なかなかの佳作だ。

 

 

3人のオッサンは、いずれも「本気のお節介」だ。

3人のオッサンは、いずれも「面白がり」だ。

3人のオッサンは、いずれも「ごきげん」だ。

 

ホスピタリティのプロ、高野登さん

習慣形成のプロ、吉井雅之さん

嬉しいことばの伝道師、村上信夫。

3人のオッサンが集い2時間あまり鼎談した。

 

参加した方の感想。

●3人ともゼロからのスタートで「今」がある。そして今日に繋がっていることが不思議。

●今がギフト! 今を楽しんでいきます!

●直感やヒラメキを大事にワクワク人生を送ります。

●3人だと、トークがさらに加速していましたね。

●心に残る言葉がたくさんあって、自分の中で答え合わせが出来て、嬉しく思いました。

●今まで聴いたことのないような本音トークだった。

●お三方の「在り方」がスバラシイ!

●人生はすべて正解!

●正解を見つけようとしない。すべてが正解ととらえ、自分の行動を制限しない。

●他人をジャッジしない。

●何がチャンスかわからないから直感を大切に!

●何でも面白がることで五感が磨かれていく。

●世の中には、いいコトと面白いコトしかない!

●心に刺さる話がたくさんありました。

●何かを始めるのに、年齢は関係ないと思えた。

●たくさんの素晴らしい言葉で、魂が喜んでます。

●2時間あまり、ずっと皆さんが笑顔でした。

●一生の計は今日にあり。今日を大切に。

●20年後、3人のようになっていたい!

 

高野さんは言う。

「昨日はヒストリー。明日はミステリー。今日はギフト」。

だから今日という日を大事にしようと。

ムラカミも激しく同意。

「プレゼントには今という意味がある。今という最高の贈り物を大事にしよう」

吉井さんは、「自分を元気にするのは自分。いつも、ごきげんな自分でいよう」と締めくくった。

きょうの2時間あまりの鼎談も未定調和だから面白くなったと思う。世の中には、面白いことしかない。

2026年も、難しく考えず、面白がって生きよう!

 

この鼎談、ぜひアーカイブで見てほしい。

 

有限会社シンプルタスク (ゆうげんがいしゃしんぷるたすく)面白がって生きる!〜本気のお節介オッサンの面白鼎談〜 - リザスト

 

習慣形成のプロ、吉井雅之さん

ホスピタリティのプロ、高野登さん

嬉しいことばの伝道師、村上信夫

寺子屋来場者の感想から。

●「期待されないことで頑張れた」という親方に共感(立川談志の弟子、談慶さん)

●「相撲のセンスがないから努力でカバーした」という捉え方が素晴らしい。

●人が見ていないところで限界まで極めた話に惹かれた。

●「バランスよくやると大失敗がない」という言葉は、これからの老後人生の指針になる

●じゃんけんすら負けたくないという気持ち。

●親方と年齢が近いけど、現役時代から強い志を持った武士のような力士と感じていた。  

●親方の話を聴いて、後輩育成に迷っていたことが整理された。

●大相撲の魅力を「神秘的」と表現されたことにグッときた。

●大相撲のことを何も知らなかったが、来て良かった!相撲の奥深さが少しわかった気がする。

●心が強ければ身体を引き上げてくれる。身体が強ければ心を引き上げてくれる。

●同じ食事、同じ行動を取ることで自分の変化を知る⇒自分と対話することが成長に繋がると気づいた。

●突き押しに徹したことを聞き、「平均」を求めがちな考えを打破する勇気が湧いた。

●村上さんの質問力や合いの手の質が高く、時間があっという間だった。

●お話を伺い、これからの相撲の見方が変わりそう。

●土俵の厳しい表情とは一転、笑顔がステキ。

●闘うための身体から、カッコイイ親方になられてステキ。

●部屋の師匠として、第二の貴景勝を育成してください!

 

来年1月26日付けで湊川親方は、常盤山部屋を継承し、湊川部屋とすることが発表された。湊川親方の本格始動だ。

引退会見の時、「武士道精神を持った、昭和の先輩から教えていただいた、今の時代には少し不向きかもしれないが、根性と気合を持ったそんな力士を育ててみたい」と力を込めていた。

精神論は否定されがちだが、大事なことだと考える。科学的トレーニングだけでなく、いざとなれば「気持ち」が支えてくれることが身に沁みている。

ずっといいときはないと言い聞かせつつ、いま、出来ることを淡々とこなすことがいちばん。言葉で簡潔に相撲の技術を教えていく。

例えば、「小さい人が大きい人に勝つには、重心を低くして相手を起こして押すしかない。両手と頭の3点を同時に相手につける。腹に力を入れ腰を割りながら前に出る。両手は相手が体をずらしにくい胸のあたりを突き、脚の筋力を生かして押す」というふうに。理論的で、言葉にして伝えるのも上手い。

埼玉栄の山田先生のように、一人一人の力士を見て見詰めて見極めながら、愛のある指導をしていくに違いない。

どんな道を選ぼうと、どんな結果になろうとも、「すべて正解と思えばいい」という親方の言葉が、今も胸に響いている。

 

(村上親方!?)