朗読会『リーディング・ジャム vol.3』 2014.6.29 | なかのたいとうの『童話的私生活』

朗読会『リーディング・ジャム vol.3』 2014.6.29

リーディング・ジャム vol.3


2014年6月29日(日)、朗読会『リーディング・ジャム vol.3』が開催されました。

今回は前回から場所を移して、ぼくが参加している中学生相手の無料塾「中野よもぎ塾」の会場をお借りして行われました。

よもぎ塾の生徒にも来ていただきました。

時折激しい雨が降り、雷鳴さえ轟く中、お越しいただいた皆様には感謝申し上げます。


リーディング・ジャム vol.3 チラシ 表
リーディング・ジャム vol.3 チラシ 裏

リーディング・ジャム vol.3 × 中野よもぎ塾
世田谷朗読スクエア出張版
 交流会的な朗読サロンを目指して『リーディング・ジャム』は開催されています。飛び入り参加大歓迎。観客と話者の双方が相互に入れ替わっていけば、聞く楽しみ、読む楽しみを、皆でもっとシェアしていけるはずです。
 また今回は社会人ボランティアによって行われている中学生相手の無料塾「中野よもぎ塾」の会場を塾開始前にお借りして行われます。無料塾の活動に興味のある方は、朗読会終了後に行われる塾の見学や体験参加も歓迎です。
日時:
2014年6月29日(日) 15:00 - 17:00
場所:
東京 JR中野駅 北口より徒歩5分
スマイルなかの 3F会議室B
〒164-0001 東京都中野区中野5-68-7
(ドンキホーテの先、中野芸能小劇場のあるビルになります)
スマイルなかのアクセスマップ
入場料:
無料
プログラム:
15:00~ 宮沢賢治 『よだかの星』
話者:関 宏和(せき ひろかず)
多くの賢治作品同様、生前に出版されることなく、彼が亡くなった翌年(1934年)に発表された作品。容姿が醜く、不格好であるがゆえに、鳥の仲間からは嫌われ、本家の鷹には自分の名前を使ってくれるなと「市蔵」への改名を迫られる夜鷹。もう生きていることはできない、遠くへ消えてしまおうと考えた夜鷹は夜空の星たちに「どうか私をあなたの所へ連れてって下さい」と切に願うのだが、聞き届ける者はなく、ついには命果てていく。今回は朗読用に修正したテキストを使用。朗読テキストはクリエイティブ・コモンズ・ライセンスで公開しています。
[よだかの星:Kindle版
[朗読テキスト:宮沢賢治『よだかの星』
15:30~ 堀 辰雄 『風立ちぬ』(抜粋)
話者:田原美樹(たはら みき)
『風立ちぬ』は1936年(昭和11年)から1938年(昭和13年)にかけて雑誌『改造』『文藝春秋』『新潮』などで発表された堀辰雄の代表作。2013年に公開された宮崎駿監督による同名のアニメーション映画の着想に影響を与えた作品とも言われる。美しい自然に囲まれた高原の風景の中で、重い病(結核)に冒されている婚約者に付き添う「私」が、彼女の死の影におびえながらも2人で残された時間を支え合いながら共に生きる物語。朗読は第3章「風立ちぬ」序盤の盛夏を迎えるまで。春が終わりを迎える頃、2人は八ヶ岳の麓にあるサナトリウム(療養所)を訪れる。
[風立ちぬ:Kindle版
16:00~ 神里海詠 『薄紅の風』
話者:望戸智恵美(もうこ ちえみ)
『薄紅の風』は、電書館が発行する電子マガジン『月天』第2号(2014年2月刊)に掲載された短編小説です。不倫をしている女性の心の内を描いた秀作で、為すすべもなく、別れを告げることもできず、突然訪れた恋人のいない現実を、受け入れ難くとも、やはり生きざるを得ない一人の女性にきざす再生の物語です。タイトルに色の名前が使われていますが、色彩表現もひとつのキーとなっていて、モノトーンだった世界は、気づくと色彩豊かな命の息吹で満たされています。この物語を読んでもらうために望戸智恵美さんに声をかけさせていただきました。
[『月天』第2号第1巻:Kindle版
16:30~ なかのたいとう 『七月六日』
話者:Milia(みりあ)
『七月六日』は、電書館が発行する電子マガジン『月天』の最新刊第3号(2014年6月刊)に掲載された童話で、七夕伝説をモチーフにし、アレンジを加えたものです。時代を超えて繰り広げられる織姫と彦星の愛の物語として、七夕前夜の二人の揺れる心の内が描かれています。神話や伝説はロマン派文学の王道。輝く星々で満たされた二人の世界をきっとイメージできるはずです。またこのお話しは、2014年7月6日に開催される音楽に朗読を交えた同名のイベントのために書き下ろされたものです。話者のMiliaさんには、7月6日にも朗読してもらうことになっています。
[『月天』第3号第1巻:Kindle版

上記以外の時間は、どなたでも朗読できるオープンマイク(飛び入り歓迎)タイムになります。朗読は、小説、詩など、著作権上の問題がクリアされた最大でも20分程度までの作品(自作可)でお願いします。あらかじめご予約いただければお時間を確保しプログラムに載せます。
話者:
せき宏和ひろかず(癒しと笑顔を届ける、秋葉原のノラ猫)
福井県出身。21歳の頃に上京。プログラマーの仕事をしつつも、自分の声で人を笑顔にしたいと思い20代後半に声優の養成所とボイトレに通い、ライブを経験。愛称は「パパ」「ひろにゃん」
田原たはら美樹みき(料理人)
現在、演劇活動再開予定。朗読等の活動に積極的に参加していきたいと思っています。
望戸もうこ智恵美ちえみ(声優)
声優朗読ユニット「こときゅう」のメンバー。こときゅうでは、くしゃ顔担。顔で語ってます。
Twitter:https://twitter.com/mochiko829
Miliaみりあ(歌手・ナレーター)
歌を歌う人。ピアノやベースも弾きます。ナレーションや台詞もやります。
ニコニコ大百科:http://dic.nicovideo.jp/a/milia
ブログ:http://ameblo.jp/xmiliax/
主催:
なかのたいとう童話の森
 http://ameblo.jp/nakanotaito/
電子書籍専門レーベル 電書館 Denshokan
 http://denshokan.jp/
当日はUSTREAMでの中継が予定されているほか、後日YouTubeに朗読動画を上げる予定です。
USTREAMチャンネル なかのたいとうの童話朗読会
http://www.ustream.tv/channel/nakanotaito
YouTubeチャンネル なかのたいとう童話の森
https://www.youtube.com/user/nakanotaito
詳細はfacebookイベントページに

 

宮沢賢治『よだかの星』 - 関宏和 (せき ひろかず)
リーディング・ジャム vol.3 関宏和01
リーディング・ジャム vol.3 関宏和02リーディング・ジャム vol.3 関宏和03

宮沢賢治『よだかの星』 話者:関宏和
 
朗読のテキストはクリエイティブ・コモンズ・ライセンスで公開されています。
[朗読テキスト:宮沢賢治『よだかの星』

『よだかの星』は今年の1月にも朗読していますが、今回は、そのときのテキストをさらに修正して使用しています。
[ブログ記事:童話朗読会『よだかの星』 2014.1.11

『よだかの星』は宮沢賢治の生前未発表作品にしては珍しいことなのですが、完成度が非常に高く、ほぼ修正なしでも聴ける作品なです。

ですが、子どもでも難なく聴けるように周囲の意見を取り入れて今後も修正を加えていく予定でいます。

また今後は『ペンネンネンネンネン・ネネムの伝記』など、宮沢賢治の未完成作品にも切り込んでいくことも検討中です。




掘辰雄『風立ちぬ』(抜粋) - 田原美樹(たはら みき)
リーディング・ジャム vol.3 田原美樹01
リーディング・ジャム vol.3 田原美樹02リーディング・ジャム vol.3 田原美樹03

掘辰雄『風立ちぬ』(抜粋1) 話者:田原美樹
朗読は第3章「風立ちぬ」の冒頭より盛夏を迎えるまでとなっています。
 
朗読のテキストはパブリックドメインで公開されています。
[朗読テキスト:堀辰雄『風立ちぬ』(抜粋1)

『風立ちぬ』は昨年の宮崎駿の映画で一躍有名になりましたが、構成も文章も癖が強いため誰でも読める作品とは言い難い趣があります。

散発的に雑誌に掲載されたということが、おそらく一番の要因ですが、各章ごとに雰囲気が異なり、物語の最初の第1章「序曲」から読み進めるのは、読書に慣れていない者にとっては、かなり辛い作業なのではないかと想像します。

お勧めは、この第3章「風立ちぬ」から読みはじめることです。

物語を木に例えるなら、この章は間違いなく幹であって根であり、他の章は葉です。

この第3章「風立ちぬ」から読んで物語の最後まで読み、そのあとで最初に戻れば、すべてが符合するはずです。

と言いますか、第3章までは読む必要もないと言えます。

著者の堀辰雄は間違いなくイメージを膨らませながら物語を描いています。

それがひとつの形になり始めたのが第3章「風立ちぬ」であり、それまでは言ってみれば基礎、物語の素案であり土台でしかありません。




神里海詠『薄紅の風』 - 望戸智恵美(もうこ ちえみ)
リーディング・ジャム vol.3 望戸智恵美01
リーディング・ジャム vol.3 望戸智恵美02リーディング・ジャム vol.3 望戸智恵美03

神里海詠『薄紅の風』 話者:望戸智恵美
“usubeninokaze” by copyright © 2014 kanzatomiei
 
朗読のテキストは電書館発行の電子マガジン『月天』第2号第1巻に掲載されています。


この作品は、淡々と語られる1人称の物語ですが、シーンごとの静と動、彩度の高低が、はっきりしています。

モチーフも含めて日本を強く意識させる物語です。

溜息とともに積み上げられていく石の山。

積み上げられては崩れ、崩れてはまた積み上げられる。

向き合った者のイメージは、最終的には静かな感動とともに闇に散っていきます。




なかのたいとう『七月六日』 - Milia(みりあ)
リーディング・ジャム vol.3 Milia01
リーディング・ジャム vol.3 Milia02リーディング・ジャム vol.3 Milia03

なかのたいとう『七月六日』 話者:Milia 音楽:Piatica
“July 6” Text by copyright © 2014 NAKANO TAITO
“July 6” Music by copyright © 2014
 
朗読のテキストは電書館発行の電子マガジン『月天』第3号第1巻に掲載されています。


この物語は、2014年7月6日(日)、七夕の前夜祭の音楽イベント「七月六日 —織姫と彦星—」で朗読される物語です。

イベントには、琴奏者の明日佳、テクノユニットPiatica、和楽器と舞踊の乙女二人組つげありあ、そして今回朗読したMiliaが出演します。

本番は、今回のものから、さらに手を加えた、華やかなステージとなるばずです。


イベント「七月六日」 チラシ

明日佳 ブログ http://ameblo.jp/asuka-koto/
Piatica ブログ http://piatica.blogspot.jp
つげありあ ホームページ http://tsugearia.yumenogotoshi.com
Milia ブログ http://ameblo.jp/xmiliax/

観覧申込はぼくのほうでも受け付けます。メッセージでお知らせください。




今回協力いただいた中野よもぎ塾では、生徒だけでなく、ボランティアスタッフも随時募集しています。

無料塾「中野よもぎ塾」ブログ: http://ameblo.jp/nakanoyomogi/

中野よもぎ塾 チラシ

 







 
なかのたいとう童話の森 出版局


現在、以下の本がAmazon Kindleストアで販売中です。

Kindle PaperWhite / Kindle fire / Kindle fire HD / iPhone, iPod touch & iPad版Kindleアプリ / Android版Kindleアプリで、ご覧いただけます

 
また、2012年9月に開催されたTHE TOKYO ART BOOK FAIR 2012に向けて制作した本は、価格を改定した上で、在庫があるうちは販売を継続しています。

下記のお問い合わせ先にご連絡いただければ、折り返しご連絡いたします。
なかのたいとう童話連絡先
Book:
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深海の鼓動』×ナオゲリータ[B5判 12ページ]
灰色の虹』 ×菅谷さやか[B5判 38ページ]
雪だるまのアルフレッド』×和華[B5判 42ページ]
オイディプスとスフィンクス』×相田木目[B5判 52ページ]
くじらのましゅう』×鏡安希[B5判 22ページ カラー挿絵8枚]
はりねずみのふぃりっぽ』 ×たぐちななえ[B5判 22ページ カラー挿絵7枚]
ねずみのらんす』×かわつゆうき[B5判 22ページ カラー挿絵8枚]
¥2,400
フローラの不思議な本』×鈴木匠子[B5判 211ページ カラー挿絵15枚]
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(『夜空の星と一輪の花』の朗読CD付き(朗読:我竜麻里子))
[A5判 オールカラー34ページ]
※本をお買い上げ頂いた方には無料で差し上げます
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朗読『はりねずみのふぃりっぽ』×我竜麻里子 [オーディオCD 7分56秒]
朗読『ねずみのらんす』×我竜麻里子 [オーディオCD 6分09秒]
朗読『雪だるまのアルフレッド』×我竜麻里子 [オーディオCD 53分04秒]
朗読『灰色の虹』×我竜麻里子 [オーディオCD 50分弱]
送料一律 ¥500(ただし1回で送れる量を超えた場合は別途ご相談)

 

なかのたいとう童話の森は、童話作家なかのたいとうの個人出版レーベルです。自作の出版の他、絵本、童話、児童小説を電子書籍で自費出版したいという方たちのための窓口として2013年に設けられました。初期コストをかけずに出版することは可能ですので、自作の電子書籍化をお考えの方はぜひご相談ください。


また、なかのたいとう童話の森は、電子書籍専門のインディーズブック出版レーベル 電書館 (http://denshokan.jp) に協賛しています。以下のタイトルが電書館より発売中です。
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