黄色く染まった書籍が宝物
小4娘の『2歳からのホームモンテッソーリ♡ときどき英語』。
よろしければ自己紹介もご覧ください。
日頃、あまり書籍にはマーカーは入れないのですが、どうしても入れなければならなかった書籍があります。
それは、モンテッソーリ女史の著書。
特に、この1冊はもう本のほとんどがまっ黄色(笑)。
購入した4年前は、正直それほどこの1冊の重みが理解できませんでした。
けれども、モンテッソーリアンと出会う度に、みんながこぞって挙げるのがこの1冊。
女史が亡くなる6年前、1946年9月3日から12月11日まで3ヶ月間の間に行われた33回にも渡る講義の講義録。約10年に渡り滞在したインドにおける熟成した考えが示唆されているモンテッソーリの晩年期のこの講義録は、長年の研究の集大成と言われています。
教師養成講座の中での講義のため、内容的には読みやすいとは言い難いのですが、長年子どもと向き合ってきた女史の言葉一つ一つには、日常ではなかなか触れることのできない重みがあり、母として大人としてこの世に生きるものとして考えていかなければならないことが山のように示唆されています。
今日の教育の中心を占める興味とは何でしょう?子どものさまざまな間違いや失敗です!これらの小さい間違いが、人間の本来の偉大さを隠しています。これらの小さい誤りが巨人を隠しています。私たちは態度を変える必要があります。子どもの誤り(私たちが引き起こした誤り)という小さくて乾いた葉っぱよりも、子どもの成し遂げたことの偉大さを見る必要があります。(『1946年ロンドン講義録』、マリア・モンテッソーリ、AMI友の会NIPPON、2016、29頁)
私たちの目的は、子どもを新たな視点から研究することです。私たちの心を入れ替えると、異なる発達段階にいるすべての子どもを研究したくなると思います。子どものあらゆる奇跡を研究したくなるでしょう。人間を建設する子どもを通じて、どのように人間が人間という段階に達するかを認識したいと思うでしょう。(『1946年ロンドン講義録』、マリア・モンテッソーリ、AMI友の会NIPPON、2016、30頁)
4年前、母がこれらの言葉の重みを感じることが出来なかったのは、きっと自分が自らの子育てにおいて実践できていなかった部分が多かったからだと感じています。けれども、6歳~12歳という児童期のモンテッソーリ教師養成講座を修了し、明らかに見える世界が異なってきた現在。日々、意識していることだからこそ、今では女史のこれらの言葉が、見事に母の心を鷲掴みにするのだと思います。
ホームモンテッソーリのお手伝いを始めてから、モンテッソーリ女史の言葉に改めて触れることが多くなった毎日。同じ言葉に触れても、我が子の幼児期には理解できなかったことが、今では経験と共に理解できるようになってきたことも増え、そんな部分をお伝え出来ることに大きな喜びを感じています。我が子には活かせなかったこと、我が子で失敗を繰り返してきたことを、同じ失敗を繰り返さないように共に考えていく。そんな時間が、母自身を成長させてくれ、また娘の子育てにも還元されているのだと改めて感じる毎日です。
33の講義の再読への道はまだまだ終わりそうにありませんが、女史の言葉に触れられるこの時間が、たまらなく至福時間です。
ホームモンテッソーリのお手伝い《有料メールサポート(月/回数無制限)》に関するお問い合わせはこちらより。
※2日以内に返信が届かない場合は、迷惑メールをご確認いただき(差出人名:Yuzyママ)、Amebloメッセージよりご連絡ください。
小4娘が語る幼稚園と小学校の決定的な違い
「ホームモンテッソーリのお手伝い」よくいただくご質問
小学生の子育て、幼児期以上に心がけていること
子どもの気質を大切にする
子どもをどう変えるかではなく、大人がどう変わるか
学びを自分のものにする
モンテッソーリ算数教育のお役立ち本『算数おもしろ大事典』
ホームモンテッソーリのお手伝いがスタート!?
ホームモンテッソーリがお受験を制す!? 幼児期に気付けなかったこと