
私の防災・その456 父が教えてくれた「ありのままの震災の現実」
自己紹介&ブログ紹介
先天性の遺伝子疾患と重度知的障害ありの娘(22歳)
特撮オタクの旦那(5歳年上)
アニメ&防災オタクの私(アラフィフ)
元々は娘の子育て中の記録として始めたブログですが、現在は主に障害児(者)家族の防災ブログとなってます
私の父が被災した阪神・淡路大震災から明日で30年。
30年と言う年月はあれ程の大きな災害も過去のものへと変えていき、あのときに得たはずの教訓を正しく伝え続けていくことの難しさも思い知らされます。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250115/k10014693451000.html
昨年亡くなった私の父は阪神・淡路大震災の時に自分が見聞きした、一瞬にして当たり前に人々が笑い合って暮らしていた場所が「被災地」になってしまった現実、そしてそこから得た教訓を出来るだけ詳細に私に伝えてくれました。
ある程度落ち着いてからではありますが、まだ崩れかけたビルの撤去が終わっていない状況を見ておくべきだと呼び寄せてもくれました。
一級建築士でもあった父は家族を守るべき自宅(建物)がもろくも崩れ命を奪ってしまう凶器となった現実を目の当たりにしたのです。
私の実家は震災前に父が設計し、信頼がおける施工業者に依頼して建てた当時考え得る耐震性を持たせたものです。
土地も地盤がしっかりした場所を選んでいます。
震災当時父が住んでいたマンションは新築で耐震性が高かったので無事でしたが、マンションの前の道路1本隔てた古い住宅地は見えない巨人の手で叩き潰されたかのようだったと離していました。
まだ早朝でしたから出勤前でビル街には人が集まる前でしたが、一階部分を駐車場とするためのピロティやビルの途中の階がつぶれてしまうパンケーキクラッシュの被害も多く出ていて、日中だったらまた別のタイプの死者が多く出ていた可能性についても話してくれました。
建築のプロとしての災害対策と一人の家庭人としての災害対策両方の目線で話してくれたこと、今でも忘れません。
父が残してくれた教訓を一人でも多くの方に共有して欲しいと思ってこのブログを書いています。
「その時」に死なない、大きな怪我をしないために出来ること
「その後」生きるために必要なものを揃えておくこと
プロとしてしか出来ないこともあるでしょう。
個人に合わせた備えなど個人にしか出来ないこともあるでしょう。
どちらにしろ、それが出来るのは「その時が来る前」である今です。
父のように被災した人の教訓を正しく伝えて有効にいかして欲しいと心から願っています。
私の防災・その455 防災とボランティア週間 ボランティアの形と「共に生きる」
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今日から「防災とボランティア週間」が始まりました。
ちょうど30年前に起きた阪神・淡路大震災の時全国から多くのボランティアが駆け付けて支援したことがきっかけで制定されました。
ボランティアと言うと瓦礫や泥の撤去や炊き出しなど現地に足を運んで身体を動かす体力勝負な作業のイメージが有りませんか?
でも、ボランティアとは一言で説明できないくらいニーズや適正に応じた様々な形態が有ると思います。
片付け作業
炊き出し
心の負担を減らす傾聴ボランティア
子どもの遊び場確保や見守り
足湯サービスやハンドマッサージ
等々
細分化していったらきりがないですね。
ボランティアの中にはプロとしての知識や技術、専用の機材がなければ出来ないことも有りますが、素人でも出来ることも多くあります。
例えば我が家のもえもえの様に障害があったり医療的ケアを必要とする人は非常時にこそ人手を必要とします。
でも、必要とする支援は直接本人をケアして欲しいということばかりではないのです。
障害児者や医療的ケア児者本人のケアは家族や専門の知識を持った支援者に任せて、支援している家族の支援をお願いしたいのです。
例えば、医療的ケア児者は移動する時には医療機器はじめとても多くの荷物を持ち運ばなければなりません。
移動する時に荷物を持って付き添うだけでもとても助かります。
もえもえの様に医療的ケアは不要でも常に見守る人の目が必要な場合、私がトイレに行く時などそばを離れざるを得ない時にそばに付き添っているだけでもとても助かります。
こんな報道もありました

プロにはプロの素人には素人の助け方が有るのです。
聴覚や視覚に障害がある人に情報を提供する手伝いだってそうですね。
文字情報を読み上げるとか、紙に書いたりスマホを通して文字情報に変換するとかその程度のことで充分助かります。
障害がある人に何が出来るかわからないことで手を出しにくいと感じる人も多いと思いますが、
どんな支援を必要としているのかを把握しているのは障害がある人自身
です。
そして、
知識を持った支援者にしか出来ないこと、
一般人でも出来ることの違いを把握しているのも障害がある人自身
です。
まずは「障害がある人に困っていることはないか声をかけてみる」ことからはじめてみてくれませんか。
ボランティアと言うと現地で活動するものが多いですが
現地に行かなくても出来る支援
もありますね。
以前台風被害で破損した屋根瓦の代わりに銀色のブルーシートと段ボールで簡易な瓦を作って送ると言うものもありました。
アシスト瓦で検索すると作り方等も出てきます。
そして、現地に行かなくても出来る支援としては
災害発生直後に防災グッズや水、非常食等を買い漁らない
ことも含まれると思います。
災害発生したと言うことは防災グッズや水、非常食を必要としている人が現地に大勢いると言うことです。
今まさに必要としている人達の分を全く何も困っていない状況の人達が横からかっさらう様な真似をするのはおかしいと思いませんか。
日頃から災害に備えておくことは
自分達家族を守るだけではなく
自分以外の人が被災した時に
必要な物品を必要とする人の手に確実に届ける
ためにも必要なことです。
目に見える活動だけがボランティアではないと私は思います。
そして、ボランティアは被災地以外の場所の人がするものと思っていませんか。
大きな災害が起きたら被災した人たちはまず自分と家族や大切な人の命と生活を守ることに力を尽くすことになります。
その被災者を最初に助けるのは同じ被災者の中で比較的被害が少ない人達になります。
能登半島地震の時、半島という土地柄、交通網が寸断されて孤立した地域が多く、個人的なボランティアの受け入れが出来るようになるまで時間がかかりました。
一年前に書いた記事がこちらです

能登半島地震の時の様に外部からのボランティアが来るのが困難な状況になることもあり得るのです。
私は被災した時に出来れば支援される側でいるより、自分の出来る範囲で支援できる人になりたいのです。
勿論もえもえのことも有りますから、支援される側になる可能性は高いです。
でも、支援を受けることを前提にして「誰かが助けてくれるはず」と受け身でいたくはないのです。
「助ける」「助けてもらう」
の関係ではなく
「助け合う」「共に生きる」
関係を私は築きたい。
阪神・淡路大震災の時はまだ福祉避難所と言う概念すらありませんでした。
そんな中で養護学校を障害者のための避難所とした記録があります

この避難所では障害者も支援者も「支援する」「支援される」立場から徐々に同じ人として「共に生きる」関係に変わっていったそうです。
私が目指すのはこの「共に生きる」関係構築です。
ダウン症の書家金澤翔子さんはご存知でしょうか。
この方が長年書き続けている言葉が「共に生きる」です。
https://www3.nhk.or.jp/news/special/sci_cul/2023/05/story/2023-0501/
リンクの中でも出ていましたが、東日本大震災が起きた時に報道でそれを知った翔子さんが自分は助けにも行けない、被災した人を凍えさせる雪を止ませるとこも出来ない、でも心だけは寄り添っていると表現する為に選んだ言葉が「共に生きる」です。
リンクの中でも出ていましたが、東日本大震災が起きた時に報道でそれを知った翔子さんが自分は助けにも行けない、被災した人を凍えさせる雪を止ませるとこも出来ない、でも心だけは寄り添っていると表現する為に選んだ言葉が「共に生きる」です。
現場に足を運び活動すること
物資や寄付を送ること
被災地に余計な負担をかけないこと
支援する人を支援すること
どれも大切な活動でありボランティアです。
てすが、その全てが出来なくても心を寄せること「共に生きる」ことは出来るはず。
それも立派なボランティアだと私は思っています。
おまけ
防災とボランティア週間は災害用伝言ダイヤルのお試しが出来ます。
正月三が日に試しそびれた方は是非❗
宮崎県で震度5弱&津波注意&報南海トラフ地震臨時情報
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もえもえと入浴中に洗面脱衣室に置いていたスマホから大きな通知音が鳴り響きました。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250113/k10014692181000.html
宮崎県で震度5弱の地震が起きて宮崎県と高知県に津波注意報が出されたそうですね。
該当の地域にお住まいの方は安全な場所へ避難されているでしょうか。
どうぞ注意報が解除されるまで油断なくお過ごしください。
その他の地域にお住まいのかたも今一度備えを見直してみてください。
私のように入浴中に大きな地震に襲われる場合のことも考えてありますか?
すぐに着替えて避難できますか?
我が家は入浴前に寝巻きと翌日の着替え一式を準備しておくのを習慣にしています。
最近は感震ブレーカーを設置しているご家庭も多いと思います。
揺れと同時にブレーカーを落とすわけですから震度5以上の揺れ=停電と考えなければなりません。
我が家ではリビングと寝室と洗面脱衣所全てに停電時に自動点灯するコンセントライトを設置しています。
懐中電灯に蓄光テープを貼って見つけやすくするのもお勧めです。
たった今出た報道によると昨年夏と同様に
南海トラフ地震臨時情報「調査中」
とのことです。
大きな地震が起きる可能性が高まったと考えて
自宅やご実家の地震対策や備蓄の見直し
避難用リュックの準備
外出時に持ち歩く防災ポーチや防災ボトル等0次防災グッズ
自家用車に載せておく車載防災グッズ
自宅や仕事先など長時間過ごす場所からの避難場所と避難経路の確認
など、今出来ることをやっておいてくださいね❗