彼はずっと父親の期待に自分が添えないのではないかというプレッシャーがあったそうです。
義父の母校であるパリのグランゼコールで学んだ後、やはりやりたいことは他にあると、別の専門分野を学ぶために大学に入り直したりしていたのです。
夫も若い頃、自分の進路を決めるのに、その時代の価値観や家族の意向など、いろいろなしがらみの中で迷っていたのだと思います。
彼の才能は他のところにあったと思うのですが、当時、そして今もあまり変わってはいないと思いますが、フランスのエリートと言われる人の価値観に近いものをモデルにして、それに沿ったレールを歩もうとしていたのだと思います。
フランスで教育を受けた息子も、通っていた学校がかなりのエリート主義の学校だったということもあり、そこで良いとされているものが、彼の才能ではないものであったり、無駄な努力をさせてしまったのかもしれません。
息子は新人類ということもあり、そのことに比較的早く気づいて我が道を突き進んでいるのでいいのですが、夫は、真面目な性格もあり、親の価値観のレールから外れることができなくて、見ていてなんだかかわいそうだなと思ってしまうこともあります。
夫はビジネスマンよりも、シェフとかパティシエ、またはイラストレーター、もしくは、シャンブル・ドットの経営者(日本風に言うとペンション経営)などをすれば良かったのではないかなと思うのですが、本人に言わせると、そうかもしれないけれど、個人で好きなことで稼ぎ続けるプレッシャーよりも、大きな会社で安定して働く方が彼にとってはストレスが少ないとのことでした。
組織に縛られて働くのが苦痛な人もいれば、組織の中で自分を発揮できる人もいます。
ああすればよかった、こうすればもっと向いている仕事につけたのかもと、過去を後悔することもあるかもしれませんが、きっとどの道を選んでも、選ばなかった道のことが気になる時期はあるのかもしれません。
そして、どの道を選んでも、その選んだ道が正解だったのだと思うのです。
若い頃から自分の才能を活かして働いている人もいますが、多くの方は私の夫のように、その時代や育ってきた環境の中の価値観で、そのとき、そのときに、一番いいと思えた選択をしてきたのだと思います。
そしてそれらの経験の全てが肥やしとなって、今の自分を形作っているのですから、全ての選択にブラボーといって乾杯してあげたいなと思うのです。
そしてそんなふうに頑張っている世の中の働くお父さんに、大きな拍手を送りたいと思います。
もちろん、働くお母さんにも大きな拍手と乾杯を送りたいです。
バレンタインに夫がサプライズで買ってきてくれたチューリップの切り花がとても長持ちしていたのですが、大きく開いた後、清楚なピンクの花びらが落ちてきました。
![うさぎクッキー](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/452.png)
![くまクッキー](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/451.png)
3年半前の記事です。
ちょうど、息子の決めた進路について悶々としていた時期です。
こわいのは私|ミカリュス|note(ノート) https://t.co/pBFLPNznF1
— Miccalus Vulgaris (@Miccalus) 2018年2月24日
この頃に比べると、かなりのことが手放せるようになりました。
思春期、ティーンエイジャーの時期は、子育ての正念場だったように思えます。
それはさなぎの時期だから。
どんな蝶になるかわからない時期だから。
可愛い幼虫の時期は、親がいろんな夢を見ていたけれど
さなぎになったら、自分で夢をみるとき
パパの夢じゃなく
ママの夢じゃなくて
先の見えない怖さにも自分で向き合うとき
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