重要性から自由になる | ミカリュス ブルガリスの心の薬箱

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辛い恋とはさようなら。自分らしく幸せに生きる処方箋をフランス・パリから綴っています。

何かどうしても叶えたいことがあるときは、そのことに重要性を与えてはいけないということをこの記事でご紹介した本から学びました。


どうしてもそれが欲しいとか、そうならないと生きていけないとか、それ以外の選択肢がないように錯覚してしまって、その物事に重要性を与えてしまうと、その強い気持ちがマイナスのエネルギーを与えてしまって、願いが叶わないか、なんとか叶ったとしても、多大な努力と苦しみが必要になったりします。


私の個人的な経験では、こうなったらいいなって思ったことは、いつか良い時期がきたらそうなるんだろうなって、確信のような気持ちに包まれたときは、たとえ時間はかかっても、思い通りの結果になりました。



反対に、どうしてもこうならないと困る、ダメだったらどうしようと、叶わなかったときのことを憂いて、悩んで思いつめてしまったときは、どんどん悪い方向へ流されていって、心配していたことが現実化していく傾向がありました。


長年、精神世界の本を、数多く読んできたつもりでしたが、わかったようでも実際には、身体と心の両方できちんと理解できていなかったことが多かったのだと思います。


特に、自分自身のことなら、だいじょうぶ、なんとかなると思えても、家族や大切な人のことになると、自分の努力や頑張りが及ばないような気がして、勝手に不安になり相手を助けようと無駄なエネルギーを注いでしまっていたと思います。


そのエネルギーは、無駄どころか相手に対して害になるものだったのにもかかわらず、その人にとっては問題でもなんにもないことを問題化して、ネガティヴなエネルギーを注ぎこんでいました。



あるとき、自分を信頼するように、相手を信頼してみたら、あら不思議、問題は問題でなくなり、それは微笑ましい個性だったり、優しさだったり、私にはない素晴らしい何かだったりしたのです。


こうじゃないと絶対に困るっていう気持ちから、こうだったらいいかも、でも違っていてもそれもいいかも、そして究極的には、どっちでも、なんだっていいって思えるようになったら、自然に上手い具合に願いは叶うのだと思います。