パリ暮らし1年生 - パリ7区界隈 | ミカリュス ブルガリスの心の薬箱

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辛い恋とはさようなら。自分らしく幸せに生きる処方箋をフランス・パリから綴っています。

フランスで暮らし始めて、最初に住んだ場所はパリの7区でした。

 
 
 
それまで、外資系企業で働いていた私は、まとまったバカンスを取るために仕事のやりくりをし、小さな息子を連れて年に2回ほど、短期の旅行者用のアパルトマンを借りて、パリで束の間の休日を楽しんでいました。
 
 
 
当時、仕事と育児に忙殺されて自分を見失っていた私が、完全に壊れてしまう前になんとか持ち直したのは、パリに通うようになってからです。
 
 
 
 
 
 
 
 
仕事を辞めて、パリに移住することに決めたとき、最初に住みたかった場所は、5区のカルチェラタン辺りか、6区のリュクサンブール公園の周辺でした。
 
 
 
 
結果的に、息子が通うことになった小学校が近くにあったことから、ユネスコなどの国際機関が集まる7区に住むことになったのですが、当時の私は、官公庁が建ち並ぶ、パリの7区のお高くとまったような雰囲気が、退屈であまり好きになれませんでした。
 
 
 
しかし、年の功でしょうか。
 
 
 
今、この界隈を訪れてみると、静かで厳かな雰囲気の中で、住民に定評のあるレストランやカフェ、品質の良い長く使える製品を取り揃えた老舗のブティックなど、代々この界隈に住み続けているファミリーが贔屓にしているお店があちこちに点在し、家庭を築いた今の私であれば、理想の生活が送れる場所だということに気づきました。
 
 
 
商店街を歩く人々も、フランス人以外は、英語を話す人が多く、彼らは観光客というよりも近隣に住む豊かな暮らしをしている人たちで、安全なこの界隈を選び、しっくりとパリの暮らしに馴染んでいて、マナーも良い気持ちのよい人々です。
 
 
 
そういえば、当時、この辺りでスリなどの危険な目にあったことは一度もなく、日本人の女性を見るとやたら声をかけてくる軽いナンパ師などもおらず、日本人女性が一人でも安心して静かに暮らせる場所でした。
 
 
 
 
パリに着いて間もない頃、雨が降ったことがありました。
 
スーツケース2個だけで引っ越してきた私は、傘を持ってきていなくて、初めて住んだアパルトマンの大家さんが教えてくれた傘の専門店に、傘を買いに行きました。
 
 
その時、買った折りたたみ傘は、とても軽くて、使った後は簡単に小さくたためて、使いやすく、その後に買った他の傘が、強風の日などに傘の骨が折れてしまったりして、使えなくなってしまったのに、そのときに買った傘だけが、まだ壊れずに今も私の手元に残っています。
 
 
 
 
美しいオスマン建築の建物が並ぶパリの7区界隈。
 
 
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メトロ「アサンブレ・ナシオナル(国民議会議事堂)」駅。
 
 
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フランス国民議会議事堂のブルボン宮殿。
 
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ジャン・ニコ通りにある、フローリスト「Eric Chauvin」のナチュラルな庭をイメージしたお店。
 
 
 
 
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バゲットコンクールの常連のブランジュリ『ジュリアン』のあるサン・ドミニク通りから見るエッフェル塔。
 
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毎日のように見ていた、アンヴァリッドの黄金に輝くドーム。
 
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雪が積もった日に、息子と雪合戦をして遊んだ懐かしい、アンヴァリッドのすぐ近くの小さな公園。
 
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よくお茶をしていたカフェのテラス。
 
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まだまだ思い出の場所がたくさんあります。
 
 
今、思えば、毎日が新鮮でキラキラ輝く日々でした。
 
 
でも、そのときは、そのときの悩みや心配事があり、美しいパリの建物も、枯葉の舞う公園やカフェで過ごす何気ない日常のひとコマひとコマを、しっかり堪能できていませんでした。
 
 
今、この瞬間を楽しむことより、まだ起こっていない未来のトラブルを想像して、どうしたらうまく切り抜けられるのか、いつもシミュレーションばかりしていました。
 
 
道を歩きながら、ブツブツと慣れないフランス語で言いたいことを組み立てて、この言い方だとわかってもらえるだろうかと疑心暗鬼しながら、暗い顔で歩いていたこともよくありました。
 
 
 
 
そんなパリ暮らし1年生だったあの頃の私に、今の私は言ってあげたい。
 
 
そんなに必死に頑張らなくてもいいんだよ。
 
 
思い通りに物事が進まなくても、最後にはなんとなく辻褄が合っている不思議なフランスの暮らしには、こちらもいい加減に対応した方が、好い加減にうまく落ち着くところに落ち着いたりするものだから。
 
 
 
 
 
 
少しは甘い思い出もある私のパリいろいろ。
 
 
 
 


 

 

 

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