バイリンガルの基軸言語が大切だと思うわけ

先日のこちらの記事で、バイリンガル教育のことについて触れました。

🔗 バイリンガル教育と時間の使い方

この記事の中で、多言語教育をする場合は、第一言語の確立が大切だと感じていることをお話しました。

第一言語とは、その人の軸となる言語で、主に母国語となりますが、２カ国以上の言語で同時に育った場合は、学習言語と母親の話す言葉が違う場合は、言語の軸が時間とともにその学習言語の方になっていくことを実感されている方が多いのではないでしょうか。

海外に暮らし、現地の学校に通うミックスのお子さんが、母親（日本人）との会話以外で日本語に触れる機会が少なければ、多くの場合、その子の第一言語は普段使っているその国に言語や学校で使っている言語になっていきます。

学年が進むに連れて、その差が顕著になっているのは、問題解決のための思考回路に一番深く関わっている言語が、物事を深く考える際の中枢言語になってくるからだと思います。

ただ、ある程度の年齢まで母国にいた場合は、その後、海外にどんなに長く住んでも、どんなに高度な勉強を長く続けても、ベースとなる言語が変わることは稀なように感じています。

多くのバイリンガル、マルチリンガルの方と知り合って話を聞くうちに感じたことです。

こちらはかなり高度なレベルで2ヶ国語を使いこなしている人の例ですが、この方もやはり９歳まで暮らしていたドイツで使っていたドイツ語が彼の思考の軸になっているそうです。

🔗 母語と第一言語の関係について思うこと

ときどき、どの言語も同じくらいできるという方がいらっしゃいますが、そういう場合はどの言語でもコミュニケーションができるという意味のことが多く、読み書きまでネイティブ並みにできる人たちには必ず軸になる言語があり、第一言語のレベルがかなり高いようにように感じています。

中枢言語がしっかり育つと、本人にやる気さえあれば他の言語に関しても語学力が大きく伸びていきます。

最終的にどの言語も中途半端なセミリンガルになってしまわないように、一番得意な言語での多読、そして文章力をつける訓練は、将来の大きな財産になると考えています。

現在及びこれからの社会では、ますます個人メディアでの発信力、伝える能力が重要になってくると思われますので、自分の思い、伝えたいことを、わかりやすく文章にできる力は大切です。

話す方が得意な方は、ユーチューバーやセミナー講師として活躍することもできますので、文章力だけが大切ということではありませんが、自分ブランドをしっかり確立させるためにも、言葉というツールは非常に面白いものだと思っています。

息子は８歳からフランス語環境で育ちましたが、すでに日本語で読み書きができていたので、中枢言語は日本語のままです。

ただ義務教育を日本でほとんど受けていないので、学習言語はフランス語になっていたので、日本での高校３年間の勉強はかなりきつかったようです。

高校入試も帰国子女として、フランス語でかなり長い論文（B4サイズの紙に２枚分）を書いて入学させていただきました。

試験会場で与えらえた主題に従って、その場で文章を作っていくので、事前準備はできません。

当時、日本語では、あれだけの文章は書けなかったと思います。

それが今では、日本語で小説を書くまでになりました。

フランス語と日本語の間を行き来しつつも、基軸になる言語があったので、思春期以降、自分の意識でそれを磨くことに専念した結果だと思います。

といっても、まだまだ微妙なニュアンスなど間違って使っていることもあるでしょうが、これから人生経験を積んでいくうちに、言葉も磨かれていくでしょう。

人生とはどうなるかわからないものです。

すべての経験は、無駄なように思えることも、決して無駄なものなどはなく、肥やしとなり私たちの人生を彩ってくれているのだと思います。

息子が通っていたパリの小学校です。

全く手探りではじめた学校探し。
フランスに親しい知り合いがいた訳ではなく、
全てひとりで調べて探しました。

数えきれないほど、フランス語のサイトを読んで、
たくさんの情報を集めました。

きっと、今なら、もっとスムーズに検索できたと思いますが、
あの頃は、どのサイトを見たらいいのかもわからず、
電子辞書を片手に、悪戦苦闘していました。

今思うと、あの頃のエネルギーは何だったのだろう。
今の私に同じことができるのかどうか。。。

何か、見えないものに突き動かされて、
ここまで来たという感じがします。

頑張り屋で真面目だった私は、努力と根性で、時間をかけて問題をひとつずつ解決していくのだけど、そうやって無理やりなんとかしたことや、いくつかの選択肢の中から迷いに迷って選んだことは、たいていあまり良い結果にならなくて、一時的に解放されてもまた次の問題が出てきたりしていたのです。

いつの頃から手放すことを覚え、実践しはじめた頃から、厄介な問題が起こりにくくなりました。

何か問題の芽に気づいて、そこに注目して早めになんとかしなければと思っていた頃は、それはそれは次々と悩みの種が増えていっていました。

そこに悪い結果を想像して、万が一そうなってしまわないように芽のうちに摘み取っておこうとしていたときは、その芽がどんどん大きく育っていったような気がします。

今は、なんか面白そう（変わった）芽を見つけても、どんなふうに育っていくのかな〜、楽しみだなあって、放っておくことを覚えました。

そうしていくうちに、問題だと決めつけていた頃は、本当にそれが大問題に育っていったり、解決したとしてもすごい労力が必要だったりしていたのに、それをやめてからは、たいして悲惨なことは起こらないし、起こったとしても多少のことはまあいいかと思えるようになったのです。

＜詳しくはこちらから。＞

ミラクルを呼ぶ感謝の力｜ミカリュス｜note（ノート） https://t.co/Fe0eUp1F2H
— Miccalus Vulgaris (@Miccalus) 2018年2月18日

濃い読者の方のための雑誌形式のマガジンを発行しています。

　ミカリュスの魔法の玉手箱

ミカリュス・ブルガリスの世界へようこそ。ブログでは書けない深くて濃いお話をしています。愛のある暮らしと地に足のついた精神世界、そしてお金のリテラシー、子育て・親育て、ライフワーク作りなど、テーマ毎にお伝えしていきます。読んでいるだけでパラダイムシフトが起こり、今のままで幸せを感じられるようになり、軽やかにしなやかに生きれるようになれる魔法の玉手箱です。

最近、購読を開始された方のために、２月中に購読を開始された方は、最初の記事からの全ての過去記事を読んでいただけるようになりました。

３月からはバックナンバー（別売）に移行となりますので、最初から読みたいと思われる方は、ぜひこの機会にご購読のお申込みをされてくださいね。