国際結婚文化の違い - 缶詰編

このブログの読んでくださっている方は国際結婚をされている方も多いと思います。

国際結婚となりますと、結婚生活の最初の頃は、生活スタイルや文化の違いもあり、お互いの常識が通じないことで、心がザワザワしたり、わかってもらえないと落ち込むこともあるのではないでしょうか。

私たちも一緒に暮らし始めたときは、

『ええっ、それは、ちょっと。。。』

と思うことがいろいろあったので、ご参考までに思いつくことを書いてみようと思います。

皆さま、スーパーで買ってきた缶詰を開けるときってまず缶を洗ってから開けますよね？？？

これって日本では普通ですよね。

日本の清潔で掃除の行き届いたスーパーの棚に陳列されている鯖の味噌煮でも、やっぱり開けるときに洗いますよね？？？

例えばこういう感じのイージーオープンエンドの缶詰。

開けるときは、こうやってプルトップを引き上げて一部を中に入れる感じで開けますよね。

（写真はイメージです。）

そのとき、缶を洗ってないとなんとなく不安じゃありませんか？

日本の清潔なスーパーの陳列棚ならまだしも、フランスのスーパーはお世辞にはいつもピカピカとは言えません。

日本のようにマメにアルコールなどの殺菌剤で棚を拭いているようには思えません。

それに、食品を並べる従業員の方がトイレに行った後、手を洗っているかどうかもわからないのです。

（フランスあるあるです。）

缶詰を洗わないで開けると、こんな感じで開けたときに、中のお汁が外に滲み出てきて、缶の外側に流れていった後に、また中に落ちていきますよね。

もうずっと前、まだ夫とおつきあいを始めて間もない頃、４組くらいの日仏カップルが集まってその中の１組のカップルのお家でホームパーティーをしたことがありました。

日本妻たちがキッチンでワイワイ楽しく日本語で会話しながら、ホストのお友達を手伝っていました。

ちょうど一人の日本人妻が缶詰を洗っているときに、様子を見にキッチンに入ってきた、そのお家のフランス人のご主人が苦笑いしながらこう言ったのです。

うわー、やっぱり日本人はみんな洗うんだ。

うちの妻だけが異常にマニアックだと思っていた。

そのときの日本人妻たちの反応はもちろん

あったりまえよ〜。

洗わないと汚いに決まってるじゃない。

でした。

フランス人のご主人は、冗談っぽく、

どうせ俺らフランス人は汚いですよ〜。

と言いながらキッチンから出て行き、男同士で日本人妻が衛生管理に非常に神経質だということで盛り上がっていたようです。

その後、まさかとは思いながら、夫に聞いてみると普通は洗わないとのこと。

当時はまだおつきあいが始まったばかりだったのですが、今後のことを考えて、なぜ缶詰を開ける前に洗わないといけないのか、長々と説明して、納得してもらいました。

もしかしたら、これはフランス人と日本人の差ということだけなく男女差もあるかもしれませんね。

（もちろん個人差もあると思います。）

ということで、誰が触ったかわからないフランスの埃だらけの陳列棚に置いてあったサーディン缶などは、特に缶が平べったくて中のオイルが外側に流れてくるので、我が家では、缶詰は開ける前に洗うように夫には徹底してお願いしています。

＜前回の記事です。＞

我が家では、夫はシャワー派ですが、私にとっては体を芯から温めることができるお風呂はとても大切なので、お家探しのときも、バスタブのあるアパルトマンはどうしても外せないポイントでした。

そしてシャワーをいつ浴びるか、何回浴びるかについても重要ポイントでした。

🔗 国際結婚文化の違い - お風呂編

こういったことは、気にしない人には細かいことかもしれませんが、気にする人にとっては、その細かいことの積み重ねがストレスになり、共同生活が続けられなくなってしまう原因にもなってしまいますので、私の場合は、一緒に暮らし始めた最初の段階で、自分の気持ちを伝えるようにしました。

今でも、できるだけ優しく、でも毅然と、こうしてくれればより快適だと希望を伝え続けて、お互いが（特に私が・笑）ストレスなく暮らせるように気をつけています。

7年前の記事をnoteのミカリュスのフランスナチュラル生活のマガジンで再アップしました。

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