『GIANT KILLING ジャイアントキリング 12巻』の感想 | まんが栄養素

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【マンガ感想】

 

『GIANT KILLING ジャイアントキリング 12巻 (綱本将也、ツジトモ)』

 

4063728404 GIANT KILLING 12 (モーニングKC)
綱本 将也
講談社 2009-10-23

by G-Tools

 

 

過去記事はこちら → 1巻  2巻  3巻  4巻  5巻  6巻  7巻  8巻  9巻  10巻  11巻

 

 

【あらすじ】

東京ダービー開幕。平泉は、あえて動かない。達海のしかける策が、東京Vの弱点を明らかにしようとも――。名門クラブの一員であるという選手たちの誇りが、チームを変えるその時を待っていた!

 

 

サッカーの監督を主人公としたマンガです。

タイトルの『GIANT KILLING』とは、弱い奴らが強い奴らをやっつけるという意味。

その言葉は、選手時代から多くの番狂わせを演出してきた主人公・『達海猛』の口癖で、

彼が過去に在籍していた『ETU』というチームから監督のオファーを受けるところから始まります。

 

一癖も二癖もある主人公が、常識では考えられない練習方法を提案したり、

とんでもない言動で選手達を混乱させつつ、自分のペースに巻き込んでいき、

反論する選手や、やる気の無い選手達を意のままに操っていく、

というようなストーリー展開の作品です。

 

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さて、ここからは12巻の感想。

12巻では、プレシーズンマッチ以来の『ETU』と『東京ヴィクトリー』による試合が描かれています。

ちなみに、この試合は、前半戦最終節の試合でして、この試合が終わるとオールスターのようです。

 

そんな12巻の注目点は、もちろん『東京ヴィクトリー』でしょう。

『東京ヴィクトリー』とは、名将・『平泉監督』が率いている常勝軍団でして、前年度の王者です。

現在、『持田』・『城西』・『秋森』など、日本代表にも選ばれている優秀な選手が多く所属しており、

当然、今年度でも優勝候補筆頭として注目されているチームです。

 

しかし、実際にシーズンが始まってみると、エースで日本代表にも選ばれている『持田』が怪我で

戦線離脱をしてしまったことで、チーム内のリズムが崩れてしまい、なかなか勝利出来ない状況が

続いてしまいました。 『ETU』の監督であり主人公・『達海猛』は、『持田』の戦線離脱だけが理由ではなく、

勝ち続けたことによる勝つことへの慣れ、不振でもそのうち勝てるだろうという慢心、頂点に立ってしまった

が故のモチベーションの低下などを、現在の『東京ヴィクトリー』の不振の原因としてあげつつも、

 

達海 「とはいえ、向こうの調子が上がらない大きな理由はそんなことじゃない」

    「奴らはチャレンジしてやがる」

    「そのチャレンジが噛み合っていないから勝てない」

 

と、彼らが勝利できない理由を不振だけでは無いことを示唆しております。

(簡単に言うならば、選手全員努力はしているけれど、チームとして一つになっていないから勝てない)

 

当然、『ETU』としては、相手が不振であればあるほど勝てる確率が高くなりますし、

前半戦最終節の試合で・・・しかも前年度王者となれば、これからの自信にもなるというものでして、

『ETU』らしい相手のミスを誘うことでボールを奪いカウンターを仕掛けるというプレイに徹します。

特に、前半が始まってわずか8分で、相手のミスからのカウンターでの『椿』の先制点は見事でして、

「これマジで椿なの?」っていうくらい格好良いシーンでした(笑)。

 
もちろん、『東京ヴィクトリー』もこのままで終わるわけがなく、『ETU』のミスを誘うプレイから

自分達の弱点を見出すことに成功し不振だったチーム状況が一変したり、エース・『持田』が怪我より

復帰する事でチーム内のモチベーションが一気にアップしたりと、本来のチーム状況に戻りつつあります。
 

次巻予告を見る限り、この試合自体は、次巻で終了するようで、どのような結末になるのか気になります。
次巻の発売日が楽しみです。

 

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【総評】

о(ж>▽<)y ☆ 面白いです。

改めて、1巻から読み直しましたが、やはり面白いです。

サッカーファンはもちろんのこと、サッカーファンでなくとも楽しめる作品だと思います。

 

点数的には

100点

です。

 

 

では、ここまで。

 

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