「X エックス」　★★★～通好みのグラインドハウス系スラッシャーホラー

※※※　注意　※※※

　「シネマ報告書」は、映画鑑賞後の率直な感想を伝えるため、映画の内容や核心・結末に触れる、いわゆる“ネタバレ”が多分に含まれる場合があります。

　これから観ようと思っている方は、本報告書の趣旨についてご理解のうえ十分注意してお読みくださるようご了承願います。

「『シネマ報告書2022』の掲載にあたって」

通好みのグラインドハウス系スラッシャーホラー ★★★

ミア・ゴス

ジェナ・オルテガ

マーティン・ヘンダーソン

ブリタニー・スノウ

オーウェン・キャンベル

スティーブン・ユーア

スコット・メスカディ

【あらすじ】

　1979年のアメリカ・テキサス。

　ポルノ女優のマキシーンとボビー・リン、俳優ジャクソン、マネージャーのウェイン、監督のRJとその恋人で録音担当のロレインら6人の男女は、新作映画「農場の娘たち」を撮影するために、とある農場を訪れる。

　農場主である老人ハワードは、同じく老いた妻と二人暮らしであり、若者を快く思っていなかった。

　そんなことは気にせず、6人は宿泊場所となる納屋で撮影を開始、順調に撮影が進むと思われたが、その撮影を見ていた老婆は恍惚な気持を押さえられなくなり、若者たちを殺害し始める―

【コメント】

　さあ！今年も５ちゃんねるの映画一般・8mm板に無事スレッドが立ち上がりました！

　　★投票★ 今年のベスト映画＆ワースト映画 2022

　スレ主さん、今年もありがとう！お疲れ様です！本ブログも、毎年恒例のこのスレッドに清き一票を投じるために始めたもの。2022年もあと残り僅か、清き一票に恥じぬよう映画鑑賞もラストスパートをかけたいと思います。

　ということで、今回TSUTAYA DISCASでお取り寄せした作品が本作。『ミッドサマー』のヒットで一躍有名になった映画会社A24製作によるスラッシャーホラー作品です。

　とはいえ、劇場公開時はほぼほぼノーマークだったため、いつ公開されたのかも覚えてないです。しかしながらアメリカではなかなかの高評価のようで、だったらホラー映画大好きな僕としては観なきゃならんだろうとレンタルしてみた次第です。

　ほほう、これはこれは。ある意味ぶっ飛んだムービーですな。これ、好き嫌い分かれるだろうな～。僕は好きですが。

　本作は、その昔アメリカで超低予算のB級映画を2，3本立てで公開していた“グラインドハウス”という映画館のテイストを持った作品で、タランティーノの『デス・プルーフ』やロバート・ロドリゲスの『プラネット・テラー』が2本立てで公開されたのが有名。そんなグラインドハウス系のスタイルをあえて意識して作ったスラッシャーホラーなので、ほんと通好みの作品でしょう。

　あえてB級な作品に仕上げているので、意図が分からない人が観ると、なんじゃこりゃ！？ってなるでしょう絶対に。本作の前半、というかほぼほぼ半分以上グダグダグダグダと映画陣4人の戯れが続き大きな事件は起きない。見どころは映画撮影よろしく男女のいやらしい絡みが観られるくらい。その撮影風景を見ていた牧場のばあちゃんが色ボケして興奮し、なぜか4人をぶっ殺しまくるという急展開。興奮冷めやらぬばあちゃんはじいちゃんを奮い立たせ久々のチョメチョメをおっぱじめるという、もう笑って良いのかも分からないとんでもないスラッシャームービーです。クライマックスの血みどろグロ展開もB級ならではで、なかなかに畳み掛けてくれます。なんか前に観た『発情アニマル』のようなぶっ飛びホラー映画を思い出しました。