「ライダーズ・オブ・ジャスティス」　★★★～視点が面白いアクションコメディ

※※※　注意　※※※

　「シネマ報告書」は、映画鑑賞後の率直な感想を伝えるため、映画の内容や核心・結末に触れる、いわゆる“ネタバレ”が多分に含まれる場合があります。

　これから観ようと思っている方は、本報告書の趣旨についてご理解のうえ十分注意してお読みくださるようご了承願います。

「『シネマ報告書2022』の掲載にあたって」

視点が面白いアクションコメディ ★★★

マッツ・ミケルセン

ニコライ・リー・カース

アンドレア・ハイク・ガデベルグ

ラーシュ・ブリグマン

ニコラス・ブロ

グスタフ・リン

ローラン・モラー

【あらすじ】

　アフガニスタンで軍の任務に就いていたマークスは、娘から妻が列車事故で亡くなったという連絡を受け帰国する。

　悲しみに暮れるマークスのもとに、数学者のオットーが訪ねてくる。妻と同じ列車に乗っていたというオットーは、事故は犯罪組織“ライダーズ・オブ・ジャスティス”が、とある事件の重要証人を暗殺するために計画された事件だとマークスに告げる。

　マークスは妻の敵を討つべく、オットーらの協力を得て復讐を開始するのだが―

【コメント】

　行きつけのTSUTAYAの閉店がカウントダウンする中、とにかくギリギリまで俺はレンタルするんだぜと、仕事終わりの週末も新作を物色していたところ、目に留まったのが本作。

　今年1月に劇場公開されたそうですが、全くのノーマークだった本作。しかしながら、何やら面白いとのレビューが多いようで、それだったら観てみるかと手に取ってみた次第です。

　うむ、なるほど。個人的にはまずまずといったところ。僕はまた主人公が悪者どもをバッタバッタとなぎ倒し無双するリベンジアクションかと思いきや、コメディ要素もありつつ、意外な展開もありつつも、因果という視点を持った珍しいアクションコメディでしたね。

　妻が事故で亡くなってしまったことを偶然ではなく計画されたものと捉える天才なのかバカなのか分からない数学者と、それを信じ込んで暴れまくる軍人。後半に妻の死の真相が明かされたときの意外な内容や、娘との絆といったドラマチックな部分もあって、アクションとしてはさほど派手なものではないものの、そういった展開で目を引かせる作品でしたね。

　登場人物とは直接関係ない、オープニングで青い自転車をねだるシーンが、ラストで意味を持つ。この世はすべて因果で結ばれている、という意味合いでしょうかね。本作にはピッタリのテーマだと思います。