福本和也の原作、一峰大二の作画による『黒い秘密兵器』では、中日所属の那智というライバルが登場、魔の秘球を打ったが、かすみの秘球に敗れたようだ。描かれた時代は1963年から1965年まで。

 

梶原一騎の原作による2つの野球漫画『巨人の星』(作画:川崎のぼる)と『侍ジャイアンツ』(作画:井上コオ)における中日ドラゴンズの経営について考えてみる。

1969年に水原茂が中日の監督に就任、4位(1969)→5位(1970)→2位(1971)という結果で、与那嶺監督の時代になってから、1974年に中日はセ・リーグ優勝を果たした。

 

🐉1968年🐲
1968年(昭和43年)の野球界では中日は最下位だった。

 

🐉1969年🐲

セントラル・リーグ4位

『巨人の星』では1969年、星一徹が中日のコーチに就任第96話
カージナルスのオズマを1年だけ借り受けた。オズマは巨人の星飛雄馬の大リーグボール1号を打倒するなど、活躍したが第119話、シーズン末期に飛雄馬が大リーグボール2号をひっさげて復活第128話、オズマは敗れ、スランプに陥り、中日はBクラス。オズマは中日がカージナルスから1年間、借り受けた選手で、カージナルスは中日にオズマを返してほしいと言ってきた。中日はオズマの日本での契約期間を延ばそうとしたが、交渉で失敗。オズマは年明け早々、日本を去ってアメリカに帰国することになった。

師走、一徹は球団首脳部からそれを知らされ、オズマの代わりになる強打者の候補として伴宙太の獲得を考える第134話
└→/巨人の星(再放送)[第133~134回]|大投手金田の引退&狙われた伴宙太 | テレビドラマに夢中! (ameblo.jp)/


🐉1970年🐲

セントラル・リーグ5位

オズマ帰国(第135話①-1)。巨人の伴宙太を獲得し(第142話)、代わりに投手(アニメでは黒松、第147話)を提供。

星一徹は1970年の年明け直後、伴宙太獲得の理由を説明した際、「(自分は中日優勝のためなら)大リーグボール2号も3号も4号もたたく」と豪語していた(第135話②-2)。

伴は飛雄馬の大リーグボール2号に敗れ(第154話)、代打成功率が6割強になるものの(第175話前編)、3号にも敗れる(第175話後編)。最後の巨人戦は完全試合で敗北(最終話)。飛雄馬が師走に失踪し(オマケ、原作最終回)、星一徹と伴宙太は退団。

伴宙太は吉原正喜のような名捕手を目指していたが(第177話前編後編)、ライバル飛雄馬が球界から去ったことで、中日在籍期間は1シーズンだけで終わった。

└→〔『巨人の星』、星飛雄馬とオズマ、伴宙太の対決

巨人の星(栄光の星編)最終話 「輝け!巨人の星」後編 | 野球侍SAKIのブログ (ameblo.jp)

/巨人の星のオマケ | 野球侍SAKIのブログ (ameblo.jp)/

/侍ジャイアンツ第0話 | 野球侍SAKIのブログ (ameblo.jp)/

 

🐉1971年🐲

セントラル・リーグ2位

水原茂監督の3年目のシーズン。

星飛雄馬と入れ替わりで番場蛮が巨人に入団(『侍ジャイアンツ』)。
中日の水原監督は1971年を最後に辞任。

 

🐉1972年🐲

セントラル・リーグ3位
1972年から与那嶺要が中日の監督に就任。飛騨の巨漢・大砲万作を獲得。番場蛮に立ち向かった(第15話、アニメの時代設定は1973年)。

1972年、前半戦の中日戦、中日球場、番場は先発。2回、代打・大鵬に二塁打を浴び、KO。
後半戦、中日球場、大砲が25球粘る(HJ8球)。

🐉1973年🐲

セントラル・リーグ3位

前半戦、7/15、後楽園、巨×中、番場が1箇月半ぶりに登板。

7/16、長嶋2000試合出場、サヨナラ2ラン。

7/17、大砲サイクル安打、番場HJ大回転魔球。

後半戦、中日球場、打者矢沢と対戦。

/侍ジャイアンツ第1話 | 野球侍SAKIのブログ (ameblo.jp)/

/侍ジャイアンツ第23話 | 野球侍SAKIのブログ/「死闘!ハイジャンプ魔球対巨砲」

/侍ジャイアンツ第25話/「決戦!宿敵大砲との勝負」>昭和48年4月27日の交通ゼネスト

/侍ジャイアンツ第32話/「危うし!大回転魔球」
1973年、一旦、巨人の自力優勝がなくなったが、大砲万作の場外ホームランにより、中日は阪神に勝利。番場蛮は新幹線からその打球を見届けた(アニメ版『侍ジャイアンツ』第38話「大砲、運命の一打)。そして巨人が阪神に勝利してV9達成。
しかし巨人にとってV9達成の恩人だった中日が翌年にはV10を阻む壁となった。

🐉1974年🐲

セントラル・リーグ優勝、日本シリーズ敗退
前半戦、中日球場で中日戦、番場先発、大砲を三重殺に仕留める。

後半戦、後楽園、巨×中3連戦。

巨×中、8/27、先発完投勝利。

巨×中、8/28、5回から救援、投げ切り勝利。

最後の巨人×中日戦、8/29、番場は7回救援、分身魔球で大砲万作を打ち取ったが、その番場はマウンド上で急死。
長嶋茂雄は現役引退、川上哲治は監督を辞任、中日がセ・リーグで優勝。
日本シリーズではロッテに敗れた。

/侍ジャイアンツ最終回 裏 | 野球侍SAKIのブログ (ameblo.jp)/

 

🐉1975年🐲

長嶋巨人最下位。星飛雄馬が巨人復帰を目指す。

 

🐉1976年1977年1978年🐲

与那嶺監督は1976年、巨人に復帰した星飛雄馬のスクリュー・スピン・スライディングを攻略しようと策を考えていたが、アメリカ式のディフェンスを教えて選手のケガを防ぐのが精いっぱいだった。

1977年、後楽園、星投手がデービス4タコに料理。

1978年、中日では中利夫が監督に昇格。与那嶺要は古巣・巨人に戻り、ハワイで星飛雄馬の投球練習を見た。

飛雄馬は蜃気楼の魔球をヤクルトの花形に打たれたが、その後、中日と広島を相手に魔球で勝利。

後楽園での中日戦では高木守道から脱三振、完封。

広島との試合も中一日で連続完封。最終打者ライトルは三振。

 

🐉1991年🐲ユキ

1991年(平成3年)、『侍ジャイアンツ』の続編『よみがえれ 侍』(井上コオ)が『FromA』に掲載された模様

この『よみがえれ 侍』では番場蛮の甥(番場蛮の妹・ユキの息子)が登場し、ハイ・ジャンプ魔球と大回転魔球と分身魔球を投げ、中日の落合博満を三振に打ち取った。劇中で名前が出なかったが当時の中日の監督は星野仙一だったはず。当時の巨人の監督は藤田元司(「巨」「侍」ではピッチング・コーチとして登場)で、番場蛮の甥は桑田真澄に代わってリリーフ登板した。

/侍ジャイアンツ最終回 裏 | 野球侍SAKIのブログ (ameblo.jp)/

 

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平成24年tw

@kyojitsurekishi

プロ入り前、青雲高校の星飛雄馬は剛速球投手で、尾張高校の太刀川はドロップを使う魔球投手だった。今望んでも無理だが、もし飛雄馬が高校を中退せず速球投手のままで高校3年まで投げ続ける形で「巨人の星」が進んでいたとしても、それなりに名作になったと思う。

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@kyojitsurekishi

星飛雄馬と甲子園で戦った太刀川はその後どうしたのだろう。左門は飛雄馬に負けても大洋と巨人から誘われたのに(なぜか左門の地元に近かった西鉄ライオンズは誘わなかった模様)、中日が太刀川をスカウトした形跡はない。大学野球か社会人野球に行って引退したか。

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@kyojitsurekishi

その後、オズマの帰国にともなって伴が中日から引き抜かれた時、中日から巨人に贈られたのが黒松投手で、飛雄馬が甲子園に出た年に中京代表として出場を目指したが地区予選で敗れたらしい。黒松は中日に入れたのに甲子園に出た太刀川がプロに入っていないのは妙だ。

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平成25年tw

@kyojitsurekishi

返信先:@npbOP_bot この時から10年後、1969年に水原茂は中日の監督になって星一徹をコーチに起用。翌70年に与那嶺要が中日のヘッドコーチになり、72年から中日の監督として番場蛮と対決し、76年に星飛雄馬とも対戦。77年、ヤクルトの広岡達朗監督は元阪神の花形満を獲得。

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@kyojitsurekishi

巨人の星と侍ジャイアンツ  

セ各球団の架空の選手 

巨:星飛雄馬・伴宙太→番場蛮・八幡太郎平→星・丸目太  

神:花形満→ウルフ→ポポ・エンリコ→太刀風兵庫→ロメオ・南条→難波爽 

中:オズマ→伴(星一徹コーチ)→大砲万作  

ヤ:眉月光→花形 

洋:左門豊作→不二立彦→左門 

広:明智学

午前11:36 · 2013年12月14日

└→「巨」では速水譲次も巨人に入団していた。

 

平成29年tw

#巨人の星⚾ 

1970年春の開幕前、川上監督は中日から投手を獲得するために伴を中日に放出した。1968年から69年まで、星飛雄馬は監督の命令に逆らって二軍に行くか失踪するような投手だったので、星飛雄馬がいても巨人は「投手不足」だった。伴のトレードに関しては星飛雄馬にも責任がある。

午後0:55 · 2017年8月2日

 

令和2年tw

劇画王梶原一騎BOTさん (@kajiwara_bot) / Twitter

「ヒュウマ・ホシノ父親ガナゼオレノコーチヲスルノダ!?アームストロング・オズマハヤツノ大リーグボールニ復讐スルタメ日本ヘ来タノダ!」「その言葉…よしっ。だが前の言葉は余計じゃくだらんことは考えんでええっ」【アームストロング・オズマ,星一徹『巨人の星』】 #kajiwara

午前2:33 · 2020年5月11日

 

#この選手中日にいたんだ選手権

「巨人の星」アニメ版に登場したキャラクター。 黒松圭一(くろまつ けいいち、声:羽佐間道夫)

午前2:48 · 2020年5月11日

 

侍ジャイアンツ第38話』 「大砲、運命の一打

「侍ジャイアンツ」 第38話「大砲、運命の一打」 大砲万作(声:西尾徳)は番場蛮(声:富山敬)のライバル。この回ではその万作の弟・千作(声:古谷徹)も登場した。 古谷徹と富山敬は「巨人の星」でも共演していた。

#アメブロ〕〔@ameba_official

午後11:23 · 2020年11月10日〕〔午前0:07 · 2020年11月11日

 

令和3年tw

『巨人の星』の「顔でわらって心でなけ!」~「ふっきれ!伴」はアニメでどうなったか | 虚実歴史のブログ (ameblo.jp)

tweet(2) 

巨人の星(再放送)[第147~148回]|伴の替りに来た投手&グランドの孤独者 | テレビドラマに夢中! (ameblo.jp)

巨人の星(再放送)[第149~150回]|起ち上がれ伴!&刺客志願 | テレビドラマに夢中! (ameblo.jp)

 

「巨人の星」の原作の「刺客志願」は文庫の10巻に収録され、旧単行本では講談社コミックス16巻巻末(アニメ「刺客志願」)と17巻冒頭(アニメ「対決、その前夜」)がこれに相当する。

 

令和4年tw

中日に移籍した伴宙太は一時期、代打成功率が6割強となるなど活躍したが、肝腎の星飛雄馬との対戦は投飛、三振、一塁アウトで伴の完敗。しかもこれらは伴の責任ではなく星一徹コーチの失策。一徹が飛雄馬に勝っていたのはオズマを鍛えて大LB1号を打たせたところまでだったか。

/午後6:58 · 2022年2月24日/

 

水原茂、星一徹、アームストロング・オズマ、伴宙太、与那嶺、大砲万作、星野仙一、高木守道、木俣達彦、星野仙一、小川健太郎、江藤慎一、落合博満…

/巨人の星(#1~100) #96 水原監督と父一徹 | アニメ | GYAO!ストア (yahoo.co.jp)/

/午後10:00 · 2022年3月10日/

 

原作では番場蛮が「大リーグボール1号」で大砲を打ち取ったことがある。

/侍ジャイアンツ第23話/

/午後9:57 · 2022年5月27日/

 

令和5年pst

 

/#巨人の星

1970年の初め、伴のトレードにともない、中日から巨人に来た選手は、アニメでは黒松。甲子園で飛雄馬と対戦した太刀川でなかったのは残念。川上監督はこの黒松のような投手一人を獲得するために、伴宙太を中日に放出した。その原因は星飛雄馬にある。

 

/TWEET(1)/TWEET(2)/TWEET(3)/TWEET(4)/X→BLOG(5)/

 

〔2008年(平成20年)4月2日21:12前後

〔2020年(令和2年)10月

Twilog>/2022年04月20日(水)/

Twilog>/2022年04月21日(木)/

AmebaBlog>/令和4年4月/

 

関連語句

中日ドラゴンズ [1]〕~〔中日ドラゴンズ [7]〕

水原茂〕〔星野仙一〕〔落合博満〕〔木俣〕〔黒松

板東英二〕〔小川健太郎〕〔江藤

〔#スポーツ虚実歴史〕(AmebaBlog検索)

ロメオ 南条 手品〕〔巨人の星 中日〕〔侍ジャイアンツ 中日〕(twitter)

侍ジャイアンツ 古谷徹〕(twitter)

/星飛雄馬 番場蛮 梶原一騎 - Twitter検索 / Twitter/

/番場蛮 大リーグボール1号 - Twitter検索 / Twitter/

 

参照

平成20年BLOG

中日ドラゴンズ・球団史

 

1969年・大リーグボール1号から2号へ、アポロ月着陸

 

左腕・星飛雄馬最後の試合1

 

『巨人の星』第180話「覚悟の登板

 

第181話「決死の完全試合

 

平成21年BLOG

落合博満【人物】【スポーツ】

 

巨人の星』、サブタイトルと歴史の対応3【事項

 

侍ジャイアンツ』原作とアニメ、内容対照(サブタイトル

 

侍ジャイアンツ』サブタイトル(1970年秋~1971年←時代設定

 

侍ジャイアンツ』サブタイトル(1972年

 

侍ジャイアンツ』サブタイトル(1973年新春~球宴まで

 

侍ジャイアンツ』サブタイトル(1973年後半戦~74年以降

 

『侍ジャイアンツ』2009年3月下旬~4月初め、投稿一覧

 

中日ドラゴンズの1970年代

 

『巨人の星』で描かれた1970年の中日ドラゴンズ

 

平成23年BLOG

1969年のプロ野球試合日程

 

1969年のプロ野球試合日程・補足

 

平成28年BLOG

T-CupBlog>〔『侍ジャイアンツ』と阪神、中日、広島、大洋、ヤクルト

2016/9/22  6:55

 

平成30年BLOG

星野仙一氏死去

 

野球漫画と星野仙一

 

令和元年BLOG

/50年前の「巨人の星」、中日が星一徹をコーチに起用した理由/

 

令和2年BLOG

元中日ドラゴンズ・高木守道死去

 

故意落球(intentional drop)

 

令和4年BLOG

星飛雄馬、番場蛮、登板リスト(豊福きこう『水原勇気0勝3敗11S』)

【非公開】

2022年04月21日 22:40

 

令和5年BLOG

/小川健太郎の背面投法/

 

SAKI

/巨人の星(雄飛編)第96話「水原監督と父一徹②-1」 | 野球侍SAKIのブログ/

/巨人の星(不死鳥編)第119話「大リーグボールの死②-2」/

/巨人の星(不死鳥編)第128話 「必殺の大リーグボール二号」②-1/

/巨人の星(栄光の星編)第134話 「狙われた伴宙太」②-1/

/巨人の星(栄光の星編)第135話 「去りゆくオズマ」①-1/

/巨人の星(栄光の星編)第142話 「引き裂かれた友情」②-2/

/巨人の星(栄光の星編)第147話 「伴の替りにきた投手」1-①/

/巨人の星(栄光の星編)第154話 「敗れた鬼」後編/

/巨人の星(栄光の星編)第175話 「勝利の若獅子」後編/

/巨人の星(栄光の星編)第177話 「正捕手への道吉原物語」前編/後編/

/巨人の星(栄光の星編)最終話 「輝け!巨人の星」後編/

/巨人の星のオマケ | 野球侍SAKIのブログ (ameblo.jp)/

/侍ジャイアンツ第0話 | 野球侍SAKIのブログ (ameblo.jp)/

/侍ジャイアンツ第1話 | 野球侍SAKIのブログ (ameblo.jp)/

/侍ジャイアンツ第23話 | 野球侍SAKIのブログ (ameblo.jp)/

/侍ジャイアンツ第25話 | 野球侍SAKIのブログ (ameblo.jp)/

/侍ジャイアンツ第32話 | 野球侍SAKIのブログ (ameblo.jp)

/侍ジャイアンツ最終回 裏 | 野球侍SAKIのブログ (ameblo.jp)/