巨人の星(栄光の星編)第147話 「伴の替りにきた投手」1-① | 野球侍SAKIのブログ

野球侍SAKIのブログ

ももクロの夢はモノノフの夢

大リーグボール2号の秘密を知った花形、左門
そして伴と一徹コンビに怯える飛雄馬

 

一応練習はきっちりこなしてはいたが、この不安で
本来のピッチングができていないと見抜いた川上監督は
飛雄馬にONとの対決を命じた

 

不安を抱える中、この対決に勝利した飛雄馬に
川上監督は「まだ打たれていない大リーグボール2号を
打たれる前に打たれたと思い込むな」とはっぱをかけた

 

これにより、飛雄馬はやっと不安から立ち直ったのだが・・・

 


さて、巨人の星栄光の星編
今回は第147話、「伴の替りにきた投手」というエピソードです
原作では伴のトレードで誰がきたのか描かれていません
でしたが、この回でその選手が登場します

 


巨人軍が宮崎キャンプで利用している宿舎に
ひとりの男がやってきた

 


「ヘッ、ここが虚塵軍の宿舎かよ・・・・・真顔
なんやこのゴルゴ13の出来損ないみたいなやつは

 


迎えに出てきた女中に
「川上監督に会わせろ」とぶっきら棒に答える

 


「あ・・・あのぅ・・・・ファンの方を勝手に
通すわけには・・・・」

 


「俺が虚塵ファン?笑わすな!
俺は黒松恵一、中日ドラゴンズから来たと伝えてくれ
プンプン

 


「何、黒松が来た?」

 


「わかった、すぐにここに通してくれ」

 


「やっと来ましたな、あの問題児
伴とのトレードで巨人行なんか絶対ゴメンだと
だいぶ突っぱねていたようですが・・・・」

 


「ま、ゴネてても結局野球以外やる事がないのに
気付いたんだろう・・・・」

 


「チワ~~ッス、黒松でぇーーーーーすえー
夜行で今着きました」

 


「やあ、遠路はるばるよく来たね
こちらはこれから君の指導に当たる中尾二軍監督だ」

 


「で、今のコンディションはどうかね?」

 


「大丈夫ですよ!
ちゃんと自主トレしてきたんで今すぐにでも
投げられます」

 


「じゃあ早速巨人のユニフォーム着てもらおうかな」

 


で、渡されたユニフォームを見て驚く黒松ハッ

 


それは伴が巨人時代付けていた背番号119の
ユニフォームだった

 


「こ・・・これ伴の野郎の背番号じゃないっスかむかっ

 


「そうだよ・・・・今のところこれしか背番号の
空きがなくてねえ」

 


嘘だっ!
死に番の42はともかく、37は空いてるでしょう
とにかく伴のアホのお古だけはゴメンですっっっムキーッ

 


「ふふっ、じゃあ君が我が巨人軍で活躍したら37でも
いいけどね・・・・
聞くところによると君は中日でもかなり我がまま
だったそうだね」

 


「そ・・・・それとこれとは・・・・・あせる

 


「違わないね!
中日さんはどうか知らないが、我が巨人軍はそんな
我がままは通用しない
嫌なら帰ってくれていいんだよ真顔

 


「・・・・・わ・・・わかりましたよ、、、クソッむかっ
渋々背番号119のユニフォームを受け取ると
さっさと出て行ってしまった

 


「こりゃ思った以上に強かな性格ですな。。。。。ぼけー
先が思いやられそうだ」

 


「しかしあいつは伴という貴重な戦力を放出して獲得した
選手だ、育ててもらわんと困る」
「まあ努力はしますけどね、、、」

 


「頼むよ中尾君!
この前は消える魔球はまだまだ通用すると星に言ったが
実際のところそう長くはもつまい・・・・」

 


「やはりそうですよね・・・・・汗

 


と、その時中尾の目に飛雄馬の姿が目に入った

 


「あっ、星です監督」

 


どうやら早朝から走り込みをして宿舎に戻ってきたようだ

 


「星のやつ、ON対決以来すっかり立ち直ったんですがねえ」
「うむ、だからこそ今黒松が来てくれた事は大きいよ」

 


「なるほど、黒松と星を競わせて更に星の闘争心を
燃え上がらそうというわけですな
もしかしたら弾みで、大リーグボール3号ができるかも
しれない・・・」

 


宿舎に入ろうとする飛雄馬の前に立ちはだかる男

 


「えっ・・・・誰アンタ?」

 


「おはよう星君!
君を待っていたんだよ」

 


自分の背番号を飛雄馬に見せる黒松

 


「あっ、伴の背番号!
すると君が・・・・・・・ガーン

 


「黒松恵一だ!
去年は一軍で10試合に登板、1勝3敗・・・・」

 


「って聞いて、どこの一軍半だって思っただろ」
「そ・・・そんな滝汗

 


「いいんだよ、しかしこの成績にはわけがあってね
君みたいに鉄壁のバックだったら軽く10勝はできてたぜ!
それだけ言いたかったんだ、じゃあな」

 


「・・・・・なんだあいつ?」

 


「よう星、伴もとんでもないやつと交換されたよな
あのバカには気を付けないとひどい目に遭うぜ」
と、突然先輩選手に言われる飛雄馬

 


「ひどい目ってどういう事だ・・・・・・・?
はっ!!」

 


「そういう事か・・・・伴の代わりに来た選手は
俺を助けるためではなく、俺のライバルにするために
連れてきたって事か」

 


「それならそれでいいぜ!
俺は昨日までの妄想で魔球を打たれる事に怯えていた
俺じゃないんだっっっっ!!
受けて立ってやるまでよメラメラ

 


この日も宮崎キャンプでの練習が始まった

 


堀内さん、飛雄馬に混ざって黒松も投球練習

 


ビシュッ

 


飛雄馬の投球をガン見の黒松

 


ビシュッ

 


バッシーーーーーンドンッ

 


『ん?なかなか良い球投げるじゃないか、こいつ』

 


『なら俺も負けてられないぜプンプン

 


飛雄馬のピッチングにも更に熱が入った

 


『うむ、良い感じにライバル心が出てるな・・・・
この調子で行けば星の寿命も延びるし、黒松も
先発ローテとして育つかもしれん、一石二鳥だな』

 


練習後、宮崎キャンプの打ち上げに紅白戦が
行われる事になった

 


「紅軍の先発は星っ!
そして白軍の先発は・・・・・・」

 


「監督っ、白軍の先発は俺に投げさせてくださいっ!
と直談判した

これを聞いた川上監督の目が光ったキラキラ

巨人の星(栄光の星編)第147話 「伴の替りにきた投手」1-②
につづく