巨人の星(栄光の星編)第135話 「去りゆくオズマ」②-2 | 野球侍SAKIのブログ

野球侍SAKIのブログ

ももクロの夢はモノノフの夢

シーズンオフに入り、各球団にトレード等の動きが始まった中
中日のオズマの退団が決まった

 

オズマを空港に見送りに行く飛雄馬、花形、左門

 

ライバルの一人オズマはこうして日本を去ったが
花形と左門は打倒大リーグボール2号に更なる執念を燃やす

 

飛雄馬もその気迫を肌をもって感じていた

 


空港でオズマを見送った飛雄馬だが
ある人物を見かけて驚くハッ

 


「と・・・・・父ちゃんっっっっっびっくり
一徹親父、オズマに隠れてちゃっかり来ていた

 


『やっぱり父ちゃん、オズマを本気で見切ったわけじゃ
なかったんだ・・・・ニヤリ

 


「父ちゃんっ!

 


「あけまして

おめでとうございます鏡餅

 


「飛雄馬か・・・・・」

 


オズマの帰国を取材に来た記者たちも、星父子の体面に気づく

 


「星コーチ、星投手っ、ちょっと取材いいですかーニヒヒ

 


「まず星コーチ、愛弟子のオズマ選手の帰国について
ご感想を一言」

 


「ふん、帰ってしまったやつの感想などないわ!
それより諸君らにここで重大発表をしてやろう
ニヤリ

 


「じゅ・・・・重大発表っっっ!?」

 


「我が中日ドラゴンズは巨人軍に対し・・・・・」

 


「伴宙太選手の

トレードを正式に

申し込むっっっ!!

 


「え・・・・・伴のトレード・・・・ガーン


「えーーーーーーーーーーーーーっあせる
ガーーーーーーーーーーーーーン

 


「ちょっと星コーチ、伴宙太って
捕手の伴の事ですよね?」
「星投手とは高校時代からの黄金のバッテリーだ
それを引き離すんですか」

 


「黄金だか鉄くずだかは知らんが、トレードの
申し込みは事実じゃ!
それ以上でもそれ以下でもないわい真顔

 


「見るがいい、このアホ面下げた星投手の顔を!
こいつならやりそうな事と顔に書いてあるじゃろ」

 


「がははははははゲラゲラ
その通りよ、わしは勝負の

鬼じゃからな節分

 


「この男を倒すためには何でもやるのよニヤ

 


『た・・・確かに父ちゃんは勝負の鬼だし
勝つためには何でもやる・・・・しかしこの手だけは
禁断の裏技のはず、、、、ガーン

 


勿論驚きを隠せないのは、花形と左門も同じだった

 


「うひょー、これはとんだ特ダネだぜ!」

 


「ちょっと星さん・・・・」
「なんだね花形君?」

 


「僕はあなたを今まで尊敬してましたが、これは
卑怯すぎますっっっっ
ムカムカ
あなたは超卑怯者だっムキーッ

 


「卑怯?」

 


「あなた、大リーグボール2号の秘密がわからないものだから
秘密を知ってる伴豪傑をトレードで獲って
秘密を聞き出すおつもりですよね!
そんな方法は邪道、いや、人間として最低だムカムカムカムカ

 


「あなたは勝負師なんかじゃないっ!
単なるチート野郎だムキー

 


「僕も花形君と同意見です!
こんなのカンニング

同じじゃないですか」

 


「うむ、盗泉の水を飲むどころか
これは泉自体を買収して水を強奪するようなもんですたいむかっ



「でもこんなトレード、そもそも巨人が了承するはずが
ありませんけどねニヤリ
あなたらしくないバカげた妄想だ!


「そうだ、よく考えたら巨人が大リーグボール2号の秘密を
わざわざ中日に渡すなんてあり得ない」

 


「ガハハハハハハ

ハハハハハハゲラゲラ

 


「!?」

 


「なあ花形君、左門君
君たちはいつまでも消える魔球にキリキリ舞いしたまま
シーズン迎えて、このアホとチィチィパッパと
遊んどるつもりなのか?」

 


「どうなのだ、花形君っ左門君っ真顔メラメラ

 


「いや、そんなつもりは毛頭ありませんが
このやり方はいくらなんでも卑怯だと・・・・・あせる

 


「わしのやり方など関係なかろう!
君たちに本気で消える魔球を打ち崩す気はあるのかと
聞いておるのじゃ!」

 


「勿論ありますっ!
今年は必ず消える魔球の秘密を暴き
打ち崩して見せますっっっムキー炎

 


「なら答えは出とるではないか」

 


「君たちは君たちなりに、打倒消える魔球に励めばよい
それだけの話じゃビックリマーク
「しっ・・・・しかし・・・」

 


「父ちゃん・・・・本気で俺の大リーグボール2号の秘密を
伴から聞いて、打とうと考えてるのか?
だとしたら父ちゃんらしくないぞ汗

 


バカかお前はっムカムカ
わしがたかが大リーグボール2号打倒のためだけに伴君を
獲ると思っておるのかっっっっ!

 


「ち・・・・違うのか・・・・だったらなぜ・・・・汗
「決まっておろうが」

 


「わしは伴君がオズマに匹敵するか、それ以上の実力を秘めておると
見ておるから伴君が欲しいのじゃ!
大リーグボール2号も3号も4号も関係ないわい
そんなもんは花形君や左門君がやってくれるじゃろう」

 


「う・・・・父ちゃんはそんなに伴を評価してるのか・・・」

 


「そうじゃ!
伴くんはわしの力で恐るべきバッターに成長させて見せる
どんな魔球も打ち崩せるバッターにな」

 


「しかし巨人がこんなトレードを・・・・・」

 

「了承しないというのか?
そこの花形君や左門君が消える魔球の秘密を暴き打ち込めば
秘密も秘密でなくなる
巨人軍が伴君の流出を拒む理由もなくなるわけじゃ!!

 


「でも・・・こいつらに大リーグボール2号が打てればの
話だろ・・・・」

 


「星君っ、今の言葉は聞き捨てならないなムキーッ
僕たちを見くびらんでほしいメラメラ

 


「大リーグボール2号、消える魔球は命にかけても
この僕が打ち崩して見せるっっっ
それだけは覚えておいてくれたまえムカムカ

 


「なんだか君と一緒にいるのが気まずくなった・・・・・
悪いが帰りはタクシーでも拾ってくれ」


「左門君はどうする?
ミツルハナガタ2000GTで送ってやってもいいぞ」

 


断りますたいっ
君もバットではライバルですけん、一緒に帰りたくはなか
わしはモノレールで帰りますたいっ!
「そうか・・・・じゃあな」

 


「あれっ、的場君・・・・まだいたのか」

 


「ええっ
星君っ、そりゃないよ~笑い泣き
半分タクシー代払うから、送ってってよ、、、、、あせる

 


「帰りに事故りそうだからやめとく
自分で電車に乗るなりタクシー拾うなり歩くなりしてくれ
俺のそばに寄らないでくれ真顔

「お・・・おいおい、そんな性格なのか君はっ汗

 


「ふっ、今のとこ君の漫画に描いていいぜ・・・・・
こんな世界なんだよ、勝負の世界って
結局はひとりぼっちで戦わないといけない世界なんだよぼけー
「ほ・・・星君・・・・」

 


『伴・・・・・父ちゃんは本気で伴を持っていくのか・・・』

 


『本当に俺はひとりになってしまうのか・・・・』

巨人の星(栄光の星編)第136話 「親友」
につづく