自作Nゲージ STAR21 (15) <可動幌の製作>
今回製作しているSTAR21は足回りにtomixのE2系のパーツを活用しており、ボギー車の952形についてはカプラーもE2系の通電カプラーを使用します。台車マウントカプラーのため車間は5mm程度と広いです。連接車の953形は連結機構を自作していますが、車間は952形に合わせて5mmにしています。連結面を密着させてリアルな外観にするため、tomixの新幹線車両を真似て可動幌を製作しました。かなり工夫を凝らして製作したので、写真がとても多くなってしまいました。ボギー車の可動幌から製作します。まず、t0.5プラ板を格子状に組んで骨格を作ります。可動幌の回転軸を通すためにΦ1.5の穴を開けておきます。Φ1.5の穴に、回転軸となる1mm角棒を差し込んだ様子。抵抗なくクルクルと回転します。1mmの角棒は対角線の長さが√2mm≒1.41mmなので、Φ1.5の穴に通すと0.1mm未満のわずかな遊びが生じます。きつすぎず緩すぎず、ちょうどよい嵌り具合です。車体断面より一回り小さいサイズに切り抜いたt0.3プラ板を、骨格に接着します。可動幌の外周にt0.3プラ板を巻き付け、車体裾の丸みを再現するために1mmのクォーターラウンド棒を接着します。STAR21は全周幌を採用しているので、可動幌も車体裾まで達する大型サイズです。可動幌の下半分が大きく欠き取られていますが、これはカプラーの首振りスペースを確保するためです。可動幌は直線走行時には回転せずにまっすぐ向いてほしいので、復元力を持たせる必要があります。色々考えた結果、グリーンマックスのカプラースプリングを活用することにしました。グリーンマックスの車両をTN化した際に切り取ったTNカプラーを捨てずにジャンク箱に保管しておいたのですが、まさかこんなところで役に立つとは思いませんでした。スプリングを取り付けるためのホルダーを作ります。ホルダーを可動幌内部の空洞に接着し、スプリングをアロンアルファで固定。回転軸となる1mm角棒も差し込んでおきます。可動幌をボディに取り付けるためのステーを製作します。ステーを回転軸に接着。回転軸のはみ出した部分はカットします。これにて可動幌は完成。ボディ側には、可動幌のステーを差し込むためのスリットを設けます。後の塗装工程を考えると可動幌は脱着できたほうが良いので、接着ではなく差し込み式にしました。可動幌のステーをスリットに差し込み、ボディに床板を取り付けると可動幌はガッチリと固定されます。可動幌を回転させた様子。スプリングが妻板に押し付けられて圧縮され、復元力が発生する仕組みになっています。きわめてtomix的な見た目になりました。連結させてみました。良い密着感です!ただしカプラーの取り付けにガタがあり、連結部を引っ張ると隙間ができてしまいます。これではせっかくの可動幌が台無しなので、なんとかしなければいけません。カプラーのガタを詰めるため、カプラー回転軸の車体中心寄りの部分にプラ材を接着。これで、カプラーを車体中心に寄せて車間を縮めることができます。動力車は、台車基部の車端寄りにプラペーパーを重ね貼りして、台車ごと車体中心に寄せて車間が縮まるようにしました。R280の曲線レールに乗せた様子。曲線通過時は可動幌同士が離れてしまいますが、これは構造上仕方ありません。一方こちらは連接車の可動幌。設計思想はボギー車と同様ですが、連結用のピン&フックをよける必要があるため可動幌下部の切り欠きが大きくなっています。こちらもよい密着感です! 台車がほんの一部だけ見えているのがリアルです。R280曲線レールに乗せてみました。こちらは可動幌同士が離れることなく、密着状態を保っています。可動幌を自作するのは初の試みでしたが、満足のいく仕上がりにできたと思います。車両のディテールを実車そっくりに作り込むだけでなく、模型としての機能パーツを作るのも楽しいものです。