2025年最初の投稿です。

このブログは今年で開設10年となります。初めて記事を投稿したのは2015年3月で、高校卒業&大学入学の直前でした。高校生のころからインターネットでNゲージ関連のブログ記事を見るようなってブログに興味を持ち、大学受験が終わったタイミングでこのブログを開設しました。

2021年に就職してからは投稿頻度が減ってしまいましたが、これからも続けていくつもりなのでよろしくお願いします。

 

本題に入ります。

現在、2020年に完成したKORAIL311000系以来5年ぶりとなる自作Nゲージの計画を進めています。何年も前から製作したいと考えていた車両で、昨年末から本格的な設計を始めました。それから約1か月半、設計がまとまったので紹介します。

 

こちらが設計図。色々と部品を描き足していったら7枚になってしまいました。

今回製作する車両は、1992年に登場したJR東日本の新幹線高速試験車、952・953形 STAR21です。

編成前後で先頭形状が違ったり、ボギー車と連接車が混在していたりと試作要素が詰まった魅力的な車両です。

 

主な製作コンセプトは以下の通りです。

  • 1992年の登場時の姿を再現する。
  • ボディと床板はプラ材からのフルスクラッチで製作する。
  • 台車と動力ユニットは、部品取り用に確保したtomixのE2系用を使用する。
     
各設計図の内容について説明していきます。
 
【1枚目】
1番最初に描き始めた設計図。上の2両は編成中最もオーソドックスな形状である952形の中間車で、上がT車、下がM車を表しています。外観だけでなく内部の床板や補強板も描き込んでいます。上から3番目の車両は953-1で、ボギー車である952形と連接車である953形の接続部に連結される車両です。
 
前述の通り足回りはtomixのE2系を活用する予定です。tomixの新幹線車両は通電カプラー仕様となっており、連接車もそれに合わせて通電構造にするため集電板の取り付け位置も設計図に描き込んでいます。

 

【2枚目】

上のほうには952形の床板、下のほうには953形中間車の車両外観と床板を描いています。

右のイラストは952形の床板組み立て方法のスケッチです。設計図を書く際はまず頭の中で3次元的なパーツの構成をイメージし、それを2次元平面に投影した図を描きます。しかし2次元の図だけでは後から設計図を見返したときに組み立て方のイメージが湧きにくいので、3次元のイラストを残すことで頭の中でイメージしたパーツ構成を忘れないようにします。

 

【3枚目】

東京方の先頭車952-1です。ボディや床板に加え、ライト基板や光ファイバーを収めるケースも描いています。

先頭部は複雑な曲面構成になっている箇所があるので、パテ必須です。

 

【4枚目】

盛岡・新潟方の先頭車953-5です。

左下のスペースが余ったので、買い足さなければいけないプラ棒等をメモしてあります。

 

【5枚目】

上のほうには、952-1の屋根上に載っている構造物(おそらくパンタ取り付け準備工事と思われる)を描いています。

真ん中の車両は952-4で、グリーン車を想定した車両です。その右には、屋根上の特高圧引通線のケーブルヘッドを描いています。一番下は、妻面付近に取り付ける補強版です。

 

【6枚目】

この設計図はかなり地味です。左半分に書いてあるのはボディ内側に貼り付ける補強板で、床板を固定するためのツメの位置も描き込んでいます。

右半分にはボディの組み立て方、動力車のダイキャストブロックに取り付ける枠、953形の床板組み立て方のイラストを描いています。

 

【7枚目】

パンタカバーです。傾斜や曲面の多い形状をしているので、パーツの寸法を計算するのに三平方の定理と三角関数を多用しています。パンタカバー内部の構造物は詳細が分からない箇所があり、想像で描いたり省略したりした箇所があります。

 

√や三角関数の計算は手計算ではできないので、関数電卓を使用しました。

大学生の時に数学系や物理系の講義の課題を解くのに使用していたものですが、模型工作でも重宝します。

 

設計図は以上です。

 

参考文献たち。特に一番右のModelers Fileには車体各部の詳細な寸法が記載されており、この本がなければ設計は不可能だったと言っても過言ではありません。

このほか、鉄道ファン誌のバックナンバーをオンラインで閲覧できる「鉄道ファン図書館」も活用しました。

 

設計が完了したので近々製作に着手したいと思います。今年中に完成できればいいな~とは思っていますが、期限が決まっているわけでもないので少しずつ進めていきます。