前回の記事で、設計段階で考えていた床板の組み立て方に問題がないことが確認できたので、9両分の床板を量産しました。

 

東京方先頭車952-1の床板。前回の記事で紹介したT車用の床板とほぼ共通の設計ですが、先頭部付近はライトユニットの取り付けを考慮した構造になっています。室内床面パーツの一部をくり抜いて床板内部のウエイトにアクセスできるようにし、床面の上に置いたライト基板とウエイトをアルミテープで接続できる構造としています。

 

続いて、連接車の床板製作に入ります。

ボギー車と同様にE2系用の床板から台車取り付け部分を切り出します。連接車用では凸型に切り出します。

 

ウェーブのΦ4.0丸棒を切り出し、車両を連結させるためのピンを作ります。台車取り付けネジのためにM2のタップを立てています。

 

台車取り付けピンを、床板台車取り付け部上面の窪みに差し込んで接着します。窪みの内径が約4mmなので、隙間なくぴったり嵌ります。

 

台車取り付け部を、プラ板で製作した床板と合体。

 

連結部分に諸々のパーツを取り付けていきます。車両間を通電させるための銅板を設置するためのガイドを設けてあります。

 

通電用の銅板を取り付けた様子。現段階では接着せず、仮組みの状態です。

銅板はKSモデルの1.0mm幅リン青銅板を使用しました。

 

 

室内床面と台車をネジ止め。最終的には、台車の集電スプリングと床板側の銅板を電気的に接続するための集電板も追加する予定です。

 

台車の上に立てたピンに、もう一方の車両の連結用フックをひっかけて連結します。

お互いの車両の通電板が接触し、通電カプラーのように車両間で通電できるようになっています。

 

問題なく連結でき、車両同士の高さもほぼ揃っていることが確認できました。

 

ボギー車と連接車の切り替わり地点に連結される953-1(手前)と、盛岡・新潟方先頭車の953-5(奥)の床板は、ボギー車と連接車を組み合わせた構造になっています。953-5は、ライトユニット取り付けを考慮して内部のウエイトにアクセスできる構造としています。

 

953-1と953-5の床板内部構造。車両のサイズ的に新幹線用のウエイトが入らないので、在来線用のウエイトを用いています。

 

これにて9両分の床板が出来上がりました。