スティーブン・ウィリアム・ホーキング博士

 

一般相対性理論と関わる分野で理論的研究を前進させ、1963年にブラックホールのブラックホールの特異点定理を発表し世界的に名を知られた。1971年には「宇宙創成直後に小さなブラックホールが多数発生する」とする理論を提唱、1974年には「ブラックホールは素粒子を放出することによってその勢力を弱め、やがて爆発により消滅する」とする理論(ホーキング放射)を発表、量子宇宙論という分野を形作ることになった。現代宇宙論に多大な影響を与えた人物である。(wikipedia)-- アインシュタインの相対性理論と、ニールス・ボーア、ヴェルナー・ハイゼンベルグらのコペンハーゲン学派の量子力学と結びつけた。

 

 

 

後年は、人類の存続について強い懸念を示し、社会問題についても積極的に発言していた。

Is knowledge or experience more important than money? Can possessions stand in the way of fulfilment? Can we truly own anything, or are we just transient custodians?

 

「お金は知識や経験よりも重要ですか? 所有することは満足感を得る手段ですか? そもそも我々は本当に資産を所有することなどできるのですか? それは単に、つかの間、預かっているだけに過ぎないのでは?」(訳:仲田しんじ氏

 

"Our attitude towards wealth played a crucial role in Brexit. We need a rethink", Stephen William Hawking, The Guardian

Brexitについては科学者の立場から強く反対していたが、このThe Guardianへの寄稿はBrexit成立後のもの。Brexitが結局は、英国の強欲 -- 経済的側面だけによって決断されたことを嘆き、またEU離脱によって欧州の科学者の連携が損なわれることに危機感を滲ませている。

I hope and believe that people will embrace more of this cathedral thinking for the future, as they have done in the past, because we are in perilous times. Our planet and the human race face multiple challenges. These challenges are global and serious – climate change, food production, overpopulation, the decimation of other species, epidemic disease, acidification of the oceans. Such pressing issues will require us to collaborate, all of us, with a shared vision and cooperative endeavor to ensure that humanity can survive. We will need to adapt, rethink, refocus and change some of our fundamental assumptions about what we mean by wealth, by possessions, by mine and yours. Just like children, we will have to learn to share.

 

人々が未来に対してこの「大聖堂(…東洋で言えば「伽藍」)の考え方(※)」…過去にはそうしていたように…、をより理解してもらえることを願っていますし、信じています。なぜなら我々はきわめて危険な時代を生きているからです。我々の惑星と人類は、さまざまな困難に直面しています。それらの困難はグローバルなもので、深刻なものです。気候変動、食料問題、人口過剰、種の多様性の維持、感染症、海洋の酸性化…。このような切迫した問題は、我々すべてに、一致したビジョンのもとでの協働を求め、団結して人類の生存を確実にするための努力を求めます。我々は、(現状を)認め、再考し、再び焦点を絞り直し、富の意味するところ、所有の意味するところ、私のものであること、あなたのものであることについての根底的な認識を変える必要があります。ちょうど、子供たちのように、我々は分かち合うことを学ばなければならないでしょう。(訳:”くま”)

(※)the cathedral thinking ― 大聖堂が神と人を結びつけるための建物であることをアナロジーとした、神の国と地球<heaven and Earth>とを人類<humanity>と結びつけようとする考え方。そしてその施設と組織。

 

Stephen William Hawking(1942-2018)

 

資源制約説に立てば当然の考え方ですが、この声はまだ十分に大きくない。個人個人の生活における所有を言っているのではなく、また民族文化を云々するわけではなくて、大量かつ身勝手で強欲な「所有」が問題なのですけれど…

 

ホーキング博士は人類はもはや地球に住むべきではない、他の惑星に移住すべきだとも言っていました。スペース・コロニーですかね。あの世界ではやっぱり戦争していましたよ。SFですけれど。

 

 

R.I.P

 

 

 

Usher, "Mercy Mercy Me/What's Going On Medley"

 

環境問題のシンボル・ソングならこれ。その後アンチ人種差別・反戦歌。今回はアコースティックなカヴァーのUsherで。

 

 

End of the World(≒SEKAI NO OWARI)、"Stargazer"

 

デカダンス、ですかね。

 

 

井上大輔、"ビギニング -- 機動戦士ガンダム"

 

ドラムがKing Crimson。世襲制の国家社会主義を思わせるジオン公国の独立と、若干の腐臭が漂う地球連邦軍の戦争。「銀河英雄伝説」の影響があるのかな?

 

 

The Rah Band, "What'll Become Of The Children?" 

 

Rah Bandはサイバー・パンク・エレクトロニカ/エレクトロニック・ポップの始祖ですな。当時は適切なジャンルがなくてJazz/Fusionに位置付けられていた…

 

 

 

Good Luckクローバー