武漢肺炎禍のなかの混乱で、有権者に対する求心力を失ってしまったであろう与党自民党。

 

医薬業界を庇い、PCR屋に煽られ、オリパラ利権を守り、火事場泥棒的な広告屋や人材派遣屋に多大な中抜きを許し、メディアの流言を放置し必要十分かつ正確な広報をせず、ついでに支那ほか外国人を庇い、街場の飲食店他弱者国民に割りを食わせた格好になってしまった印象を拭うのは至難でしょう。

 

そんななか、史上初の女性宰相の可能性がある高市早苗氏の総裁選出馬は、その自民党内の一部にとって、再び世間の耳目を集めイメージを回復しようとする起死回生の策になり得る見ています。

 

高市氏が出馬しなければ、態度保留の候補も含めて際立つ候補は見当たりません。総裁選の結果は党内の勢力図、利害関係図をそのまま反映した地味なものとなるでしょうね。

 

そして、来るべき解散総選挙で信を問うたとき、多くの浮動層はそっぽを向くのは必定。ただでさえすでに選挙で勝てない自民党の兆しが、さまざまな地方選で見え隠れしています。

 

おそらく岸田文雄氏でも河野太郎氏でも、選挙は勝てない。自民党内でアウトサイダーを気取り続ける石破茂氏も無論です。石破氏は河野氏を支持するようですね。河野氏に対する保守層の支持は、これで消滅するかもしれません。

 

そして強い自民党を支えてきたのは、浮動層です。

 

浮動層を失えば、今度は国会が外資含めた経済界や、在日外国人含めた社会運動の基盤となる労働組合、利権集団など、議員たちの背景勢力の構図のまま、与野党の勢力分布が議会に投影され、政権は不安定になる。

 

一方、浮動層の絶大なパワーを得て与党がいまの劣勢を押し返せば、それは人気の高かった安倍政権で見た通り、その陰で与党内の親中派や利権屋やリベラル気取りが我が物顔で跳梁跋扈を始める、という構図に戻る可能性を覚悟しておかなければならないでしょう。

 

誰が総裁になれば選挙で勝て、今の議員の地位が保てるのか?

 

そこに収斂するものと思います。

 

そしてなんども書きますが、「自由」は個人主義、私権の拡大と公の圧縮を意味し、「民主」は君主の否定ですから、自由民主党はその名称からして左翼政党なのです。

 

これは私権の拡大めがけて次々に行われる構造改革や、それに連なる外資含めての利権のばらまきに勤しみ国家を蚕食する、経済的反国家勢力、つまりグローバリストとよく馴染む政党でもあります。経済は重要ですが(文明論的には貨幣経済の限界に近づいているように見えますが)、それが国家国民のため、ではなく特定支持者の利権のため、に動きやすい建て付けです。

 

自民党と野党の違いは、左翼と極左、資本家と旧公務員大企業の組合、米国の犬と支那朝鮮の犬、くらいの認識でちょうど良いかと。

 

そして、もし高市氏が、保守本流を看板にしながら、初の女性宰相擁立の「旋風」が起き、自民党をしてまたかつての第二次安倍政権誕生の勢いに戻せることになったなら、その背後で同時に左翼革新親中親韓グロバ利権勢も多大な恩恵を受け、焼け太りすることになります。

 

元の木阿弥、と言うことになりかねません。

 

小池百合子氏は「自民党都議会のドン」というスキャンダルを背景に、一気呵成に支持を集め、女性初の都知事の座に就きました。あのからくりも怪しんでいます。誰が得をしたのか?また、これから岸田氏、河野氏の界隈で何か衝撃的な演出のスキャンダルが報じられる予感もあります。そこは旋風のサインになるでしょう。

 

メディアは河野氏とそれを支持する石破氏のムードを盛り上げようとしていますが、既視感しかありません。メディアのスポンサーたるグローバリズムに支配された経済界は、河野氏石破氏あたりがお好みで、自民党が強からず弱からず適当にやってくれればOKなのでしょう。

 

しかしそれでは、選挙に十分勝てず自民党自身の持つ力、競争優位や支持者に対する立場が弱まる。ここには政界と支持者(財界や組合)のイニシアティヴ争いも見え隠れします。

 

一方国民は、戦後教育によって語彙と姿勢は左翼のものになりましたが、無意識下の遺伝子には依然古来からの日本人の気質を残しているように見えます。

 

自民党の保守仕草、右派仕草はその日本人の伝統的気質を突いてきます。

 

まあ、取り越し苦労なら良いのですが。

 

本来、我が国の議会は、そうした国民の遺伝子に適う政党を持つべきで、我が国の復活はそこから始まるように思います。

 

 

幸魂奇魂守給幸給クローバー