「ほしねこ」さんなる差出人から質問が来たので答えてみる。
(勝手ながら「ほしねこ」のスタンプ・イメージは小さくさせてもらいました)
ブーツは一年中履くものでしょ。
夏は暑いけどね。だいたい用途があるものが多いし。乗馬、バイク(ライダー・ブーツ)、ワークブーツ、トレッキング、釣り…好きなように履けばよいと思いまーす。
…で、思い出したのがJeff Beckの"Led Boots"。
この"Led"が長年謎なのだけれど、Led Zeppeline(ZEP)の"Led"と同じだという説があります。ZEPの"Led"は、"Lead"=鉛で、鉛の時には"Lead"は"led"と発音するから、"li:d"と区別するためにあえて"Led"としたと。
かくしてJeff Beckの伝説の一曲、"Led Boots"は「鉛のブーツ」と捉える向きがいらっしゃる。確かに、7/8拍子になるパートがあって、ここで重くならずにグルーヴを出すのは鉛のブーツを履いて踊るようなものかもしれないです。
ともあれ「"導かれた"ブーツ」で、なにやら自分の意思とは違う方に歩き始めるブーツのようでもあります。
で、名手上原ひろみさんがこの"Led Boots"をカヴァーしていて、これが良い。イチオシであります。この人の鍵盤ソロの後ギタリストがソロをとるのだけれど、いかにそれまでのテンションを下げないかで相当苦労したと思いますよ。シンセとグランド・ピアノをユニゾンで弾き始める頃には、口角が緩んでいるはず。あ、7/8拍子は抜いてますけど…
上原ひろみ、"Led Boots"
で、オリジナルはこちら。Live音源で行きます。Jeff Beckはいつ聴いても、電気ギターの使い方を広げたなぁとつくづく思います。
Jeff Beck、"Led Boots"(1977)
相変わらずオープン・ショルダー(もとい、ノースリーブ)で頑張っています。共演している可愛らしい女性ベーシストTal Wilkenfieldはかなりの腕前で、興味があれば「哀しみの恋人たち」を。
最後はブーツつながりで、口直し?にカナダのカントリー・シンガー、リンディ・オルテガの”Little Red Boots"を。とても東洋的な弦の音がするのですが、何でしょうね?ドブロかなぁ。
Lindi Ortega、"Little Red Boots"
このイメージは、カトリーヌ・ドヌーヴ主演の映画
「赤いブーツの女」("La Femme aux Bottes Rouges"、1974)
深夜TVで観たような気がするけれど、どんな内容かは忘れてしまった…
Good Luck
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