人間観察ネタです。
電車に乗ると、座っている人々に注目します。
立つ人も多い電車の中で、大股を広げたり、足を組んだり、だらしなくお尻を椅子の座面の前の方に置いて背凭れにもたれかかり脚を投げ出す座り方をする方のなんと多いことか。
季節柄、まだハーフパンツの男性も多いですが、あれらの人々が大股びらきや、脛を片方の足に載せるような脚の組み方をして座っていらっしゃるのは、正視に絶えませんな。あれはいかん。醜い。それに靴やサンダルの底が向いている隣に他の人は座れません。たまにサンダルを脱いで足の裏を上に向ける手合いもいる。
Pictgramming.orgで作成しました。
迷惑この上ない存在ですな。
男子ショートパンツ大股びらき糾弾ポリスを組織したくなります（笑
しかし、衆目に晒される電車内であれだけリラックスできるのか、謎です。
スーツなどビジネス系、フォーマル着の人々もダメですからねぇ。
髪型ツーブロックで、スキニーなピンストのスーツで決めたおニイさんも、座り方でNGな人が多いw
就職面接のあの座り方、みんな忘れてしまうのですかね。
ガラガラに空いているなら、ある程度緩むのはわかります。しかし立つ人もいるそれなりに混んだ電車での座り方の悪さは辟易とします。
空いているにしても、緩みすぎの人が多い。
空いているからといって両隣に荷物を置いたり、カップルで三人分の席を占拠したりと、見苦しい人々がいます。先日、若い女性が片側に携帯電話と紙袋、もう片方にバッグを置いて、3席分使ってお化粧している人がいました。
足も広がってましたが、最近、膝を揃えない女性が多くなったように思います。
しかし座りグセの悪い人は、老若男女、問いません。着飾っているいないも関係ありません。
周囲の迷惑にならないよう、背筋を伸ばし、膝を適切に揃え、足が前に出ないように手前に引き、姿勢良くコンパクトに座っている人は時折いらっしゃいます。
そうした方を見ると、「ああ、常識的だな」とホッとします。
きちんとして、それでいて優雅さや美さを湛える座り方をしていらっしゃる人には、なにかオーラが出ていて、モブ感というか、群衆感から抜き出た印象を人に与えるものですな。
キチンと座るのには意識と訓練と忍耐が必要ですから、大変ではあります。
脚の所作、着席時の姿勢は、その人の育ちや作法に対する「無意識」が出やすいところだと、私は見ています（きょうび、スマホでその「無意識」が増幅されているのかもしれませんが）。
電車に乗ると、9割くらいの人がガサツな座り方をされていますから、その「無意識」の心底推し量って余りあるものがあります。
みなさん、出るところへ出た時には、例えば職場や、冠婚葬祭の場、あるいは高級レストランなどではそれなりに礼節ある振る舞いをされていることと思います。
しかし、電車ではオフになる。「憩いの場」なのですかね？
まあ、善男善女の無意識の心のうちは電車の座り方に見える、といったところでしょう。
電車ではありませんが、プロの座り方を見てみましょう（笑
www これ、今をときめく自民党総裁選立候補者の岸田文雄氏（当時外相）と、ピコ太郎こと古坂大魔王氏の対談風景なのですが、座り方、対照的で面白いですね（写真は外務省からお借りしました）。
ピコ太郎氏は、典型的な接客業の座り方ですな。上級営業マン、ホテルマン、CA、ホステスさん、黒服さん、あるいは新入社員面接と同じ。もともとテクノ系ミュージシャンだったそうですが、ブレーク前の苦労がしのばれます。
お尻は背凭れからすこし離れ、背筋を伸ばし、膝は閉じ、手は膝の手前に置く。椅子によって揃えた両足は左右に流す。身体全体は相手の方に向ける。オネエっぽいようにも見えますが、この座り方は鍛えないとなかなかできない。座り方の「最敬礼」といったところでしょうか。
一方、岸田氏は良くも悪くも自然体。あのソファの低さならズボンを穿く男性だけに膝はあれだけ開くでしょう。しかし背中を背凭れに当てていないぶん上品ですね。
絵柄的には、高級クラブの真面目で上品な金持ち客と、店長クラスの黒服の関係みたい。
ピコ太郎氏の座り方のまま、電車ではお尻を背もたれにぴったりくっつければ、結構見られる座り方になると思います。
ピコ太郎氏、見ると、たいていこうした座り方をしていて、下の芸能人の方達の「ひな壇」座りよりも綺麗です。
てか、電車に乗ってこの写真のような座り方の人が並んでいると、まずイラッときますね（笑
まあ、どうでも良い話でした。
そのお詫びにと言っちゃなんですが、下は、オフィス家具の「オカムラ」さんが作ったビデオですが、デスクワークの多い人に、座り方の姿勢を一考するのにオススメです。
幸魂奇魂守給幸給