『ラ・ロシュフコー箴言集』

より

 

著:ラ・ロシュフコー

 

訳:二宮フサ

 

 

 生まれつきのままでは 

 欠点になりさがる長所があり、

 

 また、あとから身につけたのでは

 決して完璧になりえない長所がある。

 

 たとえば、

 富や信頼の使い方について賢くなるには

 理性によらねばならないし、

 

 反対に、善良さや勇気は

 生まれつき与えられなければならない。

 

 

ラ・ロシュフコー公爵フランソワ6世 (1613年 - 1680年)フランス の貴族、モラリスト文学者。名門貴族の生まれで多くの戦いに参加した後『箴言集(しんげんしゅう)』を執筆。

彼の作品に見られる辛辣な人間観察には、リシュリューと対立して2年間の謹慎処分を受けたことや、フロンドの乱でマザランと対立したことなどで味わった苦難が反映されているとも言われる。

 

 

 

香薬のあじわい

 


 ラ・ロシュフコー箴言集は、

 毒舌満載で、読者を挑発している

 といわれます。

 

 本人とすれば、

 苦虫を嚙み潰したように書き飛ばした

 言葉なのかもしれませんが、

 

 350年後まで書籍化され続けている、

 という時差のおかげ(?)で

 

 ユーモアの要素がふくらんで、

 「サラリーマン川柳」っぽく

 聞こえてしまう。

 あはは♪

 

 

 『善良さ』

 

 私は、

 人間は生まれてくるときに、

 

 「良い心」と「悪い心」の

 両方の〝種〟を持たされてくる

 のではないかと思っています。

 

 悪い種の方が大きく育つか、

 

 不要な芽を摘み取り、

 手入れをして、

 良い種を、いかに伸ばしていくか、

 

 あとは、本人による心の訓練しだい。

 

 ・・・と、この説でいくと、

 

 私も

 「悪い心の種を持たされて生まれてきている」

 って、ことになるのですが。

 

 両方の種を持たされているのだから、

 うかつに自堕落なんかしてられない(笑)

 

 「悪魔の心」

 が大きくなりそうなときは、

 

 意識的に「天使の心」に

 栄養ドリンクを飲ませ、

 パワーアップさせて戦わせるしかない。

 

 だから手を変え品を変え、

 「うふふ♪」「ワクワク♪」という名の

 

 ”天使が喜ぶ栄養ドリンク”を、

 いつも探しまくっております。

 

 

『心の香薬』もくじ