『言葉』
作:川崎 洋
演奏を聴いていなくても
人は
♪を耳の奥に甦えらせることができる
言葉にしなくても
一つの考えが
人の心にあるように
むしろ
言葉に記すと
世界はとたんに不確かになる
私の「青」
はあなたの「青」なのだろうか?
あなたの「真実」は
私の「真実」?
香薬のあじわい
・三原色の一つ
・青系統の色をいうことば
・青信号の略
・つやのある黒馬の毛なみ
・年が若く未熟なこと
角川国語辞典によると
「青」には、
そんな意味があるらしい。
な~んて、
客観的な視点を、引き合いに出して、
言った気になっていますけど(笑)
”真摯に共感”しようとするなら、
論理だけを引き合いに出しては、
薄っぺらのペラペラ♪
なんでしょうね。きっと。
「間違ってはいないんだけどね・・・」
になる可能性が高い。
人間が持っている独特な質感(qualia)
というやつは、
科学や論理だけでは表しきれない、
もっと複雑で、深いものまで
とらえる力をもっている。
青と言いつつも、「遺伝子操作」とか
「火星の夕焼け」のことなのかもしれないし、
もしかしたら、近未来の可能性までも
含めているのかもしれない。
同調しようと先走って、
最大公約数で、
ぼんやりと調子を合わせてみたり、
適当な平均値で、
核心をついた気になってしまうのは、
悪い癖。
わかってもらいたい、
個性を尊重してもらいたい
と自分も思うのなら、
相手の見えない部分に敬意を払いながら、
自分との共通点、
異なる点を見いだして、
関係性を丁寧に、
大切に、つくっていきたい。
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