『自分はいまこそ言おう』
作:山村暮鳥
なんであんなにいそぐのだろう
どこまでゆこうとするのだろう
どこでこの道がつきるのだろう
この生の一本みちがどこかでつきたら
人間はそこでどうなるだろう
おおこの道は
どこまでも人間とともにつきないのではないか
谷間をながれる泉のように
自分はいまこそ言おう
人生はのろさにあれ
のろのろと蝸牛(ででむし)のようであれ
そしてやすまず
一生に二どと通らぬみちなのだから
つつしんで自分は行こうと思うと
香薬のあじわい
時代が変わろうとも、
出来事が変わろうとも、
目には見えない
「人生の時計」とやらには、
”ある一定の速度”があるように思います。
考え悩む時間、
反省する時間、
耐える時間...etc.
どれも苦しくて、
長く感じる、イヤな時間なのですが、
これをおろそかにすると、
その先は、”絶対うまくいかない”
少なくとも私の場合は、99%と言っていいほど
うまくいったためしがない。
というか、
下手すると、同じ苦汁を何度も飲まされる。
(かんべんしてくれー!)
「前向きな考え」
「いさぎよい決断」は、
ある一定時間、
心と向き合った後の結果なんだ
と気付くまでに、何年かかったことか(笑)
だから、あせらないでいたい。
つつしんで歩いていきたい。
ちょっとばかり、人より先に進むことを、
得意がったところで、
それがどうだというのだろう。
慢心に踊らされる方が怖い。
ちょっとばかり、ことが進まないのを、
焦ったところで、
それがどうだというのだろう。
心が曇って、醍醐味に気づかぬ方が怖い。
人生のほとんどが、長期戦。
結果が出ない自分を責めずに、
どんなに遠回りだったとしても、
あきらめずに、一歩一歩、歩いて行こう。
この人生の道は、
二度と通らぬ道なのだから。
”二度は通りたくない道”
なのだから(笑)
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