長い2週間でした。
いろいろ言いたいことが山積の9話。
切なさと刹那さに満ちた滂沱の涙が振り切れました。
あとは、ワナワナと震えるような怒り、とかね。。。
途中、4年後に飛び、第1話の冒頭に戻ります。
新章に突入ですね。
では、いつものご注意をば・・・。
なお、本サイトは、異性愛だろうと同性愛だろうと「どーんとこい!」でして、ある一部の性的指向を称賛するものではありませんが(笑)、若干、作品選定において、バランスは欠いております。
誰かにとっては不適切なテーマ、扇情的な言葉や画像を含むかもしれません。ごめんなさいです🙏💦💦
いつものごとく、本格的なネタバレ&上記のご注意をご理解いただき、OKの方のみ、おすすみください。
『奇蹟 Kiseki』
Kiseki Dear to Me
2023年(台湾)8/22~ Nov 7, 2023
25分×全13話
制作:GTV
原作:林珮瑜
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#1 #2-1 #2-2 #3-1 #3-2 #4-1 #4-2
#5-1 #5-2 #6-1 #6-2 #7-1 #7-2 #8-1
Kiseki #9-1
~ルイのマンション~
兄?の范姜睿臣(これ、なんて、読むの?)が、手に持っているのは、
ゾンイーの名楊大学医学部の合格通知。
ゾンイーの努力の賜物であり、二人にとって、明るい未来へのスタートを切る象徴でした。← 書くのも辛い。
※ オープニングのタイトルバックの出演者、追加されましたね。
范姜睿臣役は、アン・ジュンペンくんじゃないですか!
この方もまた、「Historyファミリー」ですね。
(Histroyシリーズ、どんどん作品が増えてきてて、マジでそろそろ手を付けないと焦る一方です。)
そして、奥の自室からスーツケースを転がして、出てきたのは・・・ルイね。
こうして、回復するまでに、どのくらいの日々が費やされたのかな。
読み方がよくわからないので、とりあえず、最後の一文字のチェン(臣)と呼ぶことにしておきます。← 無難でしょ(笑)わかったら、そろ~っと訂正しておくかもしれません。
チェン「全部、まとめたか?」
ルイ「ん・・・」
ここを引き払うのね。← 気持ちとしては、愛の巣、残しておいてほしいけど、ゾンイーの屋根部屋ももう出てこないのかな?
合格通知の用紙をルイに見せるチェン。
チェン「これ、取っておきたいか?」
ルイ「なんだ、これ?」
真剣な表情で、文面を目で追っているルイ。
その様子を注意深く目で追っているチェン。
チェン「もし思い出せないなら、お前にとって、それほど重要なものじゃないってことだろ」
これは、試しているのだよね?
ぐしゃぐしゃと丸めると、そのまま、ゴミ箱にポイ。
この時、ルイの左手の拳が、微かに軽く握りかえされるのを映す意味よ。
スーツケースの取っ手を握る手の甲の、筋が立つほどの力加減にもついつい目がいってしまう。。
チェン「行くぞ。家で、お祖父さんが待ってる。長く待たせるわけにはいかないぞ。わかってるだろうが、辛抱強くないからな」
ルイ「・・なにもわからないんだ。なにも思い出せないんだ・・・」
記憶喪失? ほんとに? ← って、まず、みんな思うよね?
全く反応を見せないルイの様子に少しだけ笑みを浮かべるチェン。
一瞬だけ、立ち止まり、
あとに続くルイ。
この段階では、記憶喪失のふりをしているのかどうか、までは、確証が持てません。
でも、ルイには覚えていてほしい。
仮に、あの事故後、実際、意識が戻ったときには、一時的に記憶がなかったかもしれないけれど、こうして、立って歩けるくらいまで、リハビリとか頑張ったんだろうから、その間に、思い出してて、それを自分の胸に秘めてる・・・ってことにしてほしい。
ゴミ箱に残された合格通知。
これ、どうなるん? 消滅?(涙)
~チェンイーの部屋~
チェンイー、画に描いたような酒浸り。
つまり、あの、ドンヤンとゾンイーの密約の日から、そんなに経ってないってこと?
~回想~
チェンイー「すみません。老大」
あの日、ゾンイーがいなくなってから、再び、ドンヤンに詫びをいれるチェンイー。
ドンヤン「お前が謝るべきなのは、俺じゃない。ハン・ジョールイとバイ・ゾンイー、特に、バイ・ゾンイーに対してだ! 一般人を巻き込むなんて信じられない。お前と俺は、死ぬまであの子に借りを作ったんだ。」
そんなことは、ドンヤンに言われるまでもない。
しかも、ゾンイーはただの一般人なんかじゃない。
ルイを通じて知り合ったゾンイーのことは、チェンイーだって、浅からぬ縁だと思ってる。
どんなに真面目で気持ちが優しくて、自分たちとは住む世界が違う人間なのか、わかってた。
でも、どこかで、二人の気持ちを尊重したかった。
それでも、今のチェンイーを苦しめるのは、
ドンヤン「俺は、お前に心底、失望した」
このドンヤンの言葉に他ならない。
ドンヤンのあの目・・を思い出すだけで、心も体もバラバラになりそうになる。
いっそ、バラバラになってくれたら、楽になれるのに・・と、闇雲にグラスを空けていくチェンイー。
酩酊なんて状態をとっくに超えて、感覚すら麻痺してきたのに、一向に、辛さも痛みも消えない。
そんなところに、様子を見に、部屋に入ってきたアイディ。
すぐさま、「もうよせ! おしまいにしろよ」とグラスを取り上げる。
アイディ「バイ・ゾンイーの件は、完全にお前のせいなんかじゃない。范家の仕業だ」
アイディが、あの話し合いの時に、語った筋書き通りでしょう。
でも、チェンイーには、そんなアイディの言葉もなにもかもスルー。
チェンイー「老大は正しかった・・・」
耳にすら届いてない。
チェンイー「俺のせいだ。俺はやつらを利用したんだ。自分自身の力を証明するためにやっきになってただけだったんだ。でも、結局、失敗した。あの人から失望された・・・」
自分を責め続けるチェンイーを支えようとするアイディ。
アイディ「いつになったら、正気に戻るんだよ! しっかりしろよ!いつまでこのままでいるつもりだ? お前は、あの人を神みたいに思ってるだろうが、あの人は、お前のことなんか、ただの息子だとしか見てねえよ。あの人の息子としてだ、わかるか?」
チェンイーの前に跪き、説得しながらも、歯がゆさを隠せないアイディ。
アイディ「どんなに、あの人のことが好きでも、どれだけ、お前が努力しようとも、あの人はお前を見たりしない。(そんなふうに)あの人から見られることなんてないんだ」
チェンイーは、酒の力を借りて、アイディの言葉すら遮断してる。。。
ドンヤンに認めてもらうことだけが、居場所を得て、生きるための糧だった。
そう思わせるくらい、かっこいい大人の男だった。
本当のことのようで、本当のことじゃないようで、それでも、慕っている気持ちを否定されるのは辛すぎるから。
アイディ「お前みたいなバカ・・・見てるのは、俺ぐらいなもんだ・・・お前みたいなバカ・・・俺だけだ・・・生涯をかけて、お前をみてるのは、俺だけだ」
目の焦点すら定まらず、ふらふらしているチェンイーの顔を挟み、しっかりと言い聞かせるアイディ。
こんな愛の告白を、今だから言うの?
アイディ「俺もバカだよ。馬鹿すぎて話にならないな」
自虐とともに、チェンイーに「しっかりしろ!」と声をかけるアイディ。
アイディにもたれかかるように、前のめりになりながらも、酒瓶に手を伸ばすチェンイー。
その手を引きはがし、「もう十分だろ」と諫めるうちにチェンイーをベッド押し倒す形になるアイディ。
そのまま、出ていこうとするアイディの手を掴み、自分のほうに引き戻すチェンイー。
たとえ、意識がないくらい酔っぱらっていても、チェンイーの手が背中に回り、胸にすっぽりと埋もれただけで、チェンイーには決して抗えないことを悟るアイディ。
アイディ「やめろ、バカ!! お前、飲みすぎだぞ」
なんとか、離れようともがくアイディを反転させ、上から押さえつけたかと思えば、ただ、そのまま、抱きしめるように圧し掛かるチェンイー。
体重をかけられたら、身動き取れません。
(頭とか、ペチペチ叩くとこ、ちょっと可愛い)
結局、無下にできず、背中に手を置いたりして・・・もう片方の手で、スマホを確認する。
絶望的に目を伏せるアイディ。
この短い間に、チェンイーの重みをその身に受けたアイディの頭の中に、一体、どれほどのことが目まぐるしく駆け巡ったんだろうか。
アイディ「チェンイー・・・どけよ」
なんとか自分の上からどかそうとしたとき、なぜか、再び、アイディの上に乗ってきたチェンイー。
近い、近い、近い、近い!
し~っと、アイディの唇を指で押さえるチェンイー。
チェンイー「(こんなことしたら)アイディに怒られるだろ・・・」
だったらそんなふうに、首元にすがって俺を欲しがるなよ。
俺がどんなに・・・。
ずっと、俺の誘い、避けてきたくせに、こんなの、おまえらしくないじゃん。
反転し、チェンイーの上に乗るアイディ。
アイディ「挑発すんなよ」
チェンイー「だって、お前、俺のこと、ずっと見てるって言ったじゃん。」
大事な言葉は、耳に届くんだね。。。。
そうだよ、ずっと見てるって言ったよ。
他の奴らには決して見せないお前を、俺だけが見たいって、ずっと願ってきたよ。
あの無理やりなキスから、俺の時間は止まったまんまなんだよ!!
アイディ「お前から誘ったんだからな・・・」
新たに、チェンイーを苦しめることになるとわかっていても、流れにのることを選んだアイディ。
ここ、2回目以降に見て、号泣したよ、わたし。
これは、決意のキス。。
シャツを脱ぎ、上半身裸になり、チェンイーのパーカーに手を伸ばし、手をとめたアイディ。
チェンイー「おれら、兄弟だぞ」
アイディ「・・・・・・」
そんな言葉、今は全然怖くない。
でも、引き返すなら、今。
だけど、もう、心を決めたから。
チェンイーを起こし、パーカーを脱がせるアイディ。
チェンイーもおとなしく従い、されるがまま。
チェンイーに、しがみつくアイディ。
こんなふうに、ずっと肌を合わせていられたらいいのに・・・もう二度と離れたりできなければいいのにって・・・
比べちゃいけないけれど、どっちも切羽詰まった、同じ膝だっこなのに、
悲しみのパープルが切なすぎる。
酩酊状態がそんなにすぐに抜けず、ふらふらとしているチェンイー。
正直、誰と一緒にいるのか、意識がまばらに飛んでしまいそうになる。
でも、なぜか、こうしていると、なんだかたまらなく、とても温かい。
それでも、心を鬼にするように、勢いよく、ベッドに押し倒したアイディの目から、ポトリと涙の雫が、チェンイーの顔に降り注ぐ。
真心のこもったその雫によって、チェンイーの身体と心が動き出し、そのまま無言で、ハラハラと涙を流すアイディの頬を下から押さえ、
首をもたげ、自らキスをする。
それが合図だったね。
すみません。止まらない二人を見ながら号泣してるくせに、パーンアウトコレクションだけは無視できない。
もう、ラブホ部屋みたいだなんて、言わないよ、絶対~~~♪♪
※ 余談ですが、チェンイーの背中のライオンのタトゥー、ドンヤンの構図とは変えていて、
小さなライオンが彫られてるの。
ずっと、父と息子の象徴かと思っていたけれど、それだけじゃなくて、もしかしたら、守っていきたい相手を彫ったんじゃないかな、って、ふとそんな気がしました。
・・・ってことは、牡丹は、まさかミンレイなのか?
そして・・・事後。
すでに、洋服を着ているアイディ。
眠ったままのチェンイーの髪にそっと触れる慈愛に満ちた姿。
アイディ「どうしたらいいんだろうな? 起きたら、絶対殺されるな・・」
惚れた男の寝顔を見ながら、布団をかけてあげるしぐさが優しすぎる。。
そして、ポケットから取り出したスマホの文面は・・・
「范一族が、バイ・ゾンイーに危害を加えるために人を送り込んだ。彼は脳に損傷を受けた」
アイディ:あり得ねぇ。。。
びび:まじあり得ねぇ。。。
これを、昨晩、目にしたから、チェンイーの前から姿を消す覚悟で身を任せたんでしょう。
アイディ「これで、昨日、しでかした件の借りは返す・・でいいよな?」
アイディ・・・あなたの心意気に惚れました。
年齢も国籍も違うけど、友達になってください。
アイディ「コール・・・」
重い十字架をゾンイーひとりに背負わせてしまったことに苦しんでいるのは、ドンヤンやチェンイーだけじゃないってことです。
一生叶わないと思っていた、つかの間の学校生活を過ごした大切な友。
ましてや、ゾンイーとルイが愛し合っている姿を一番身近で見守ってきたアイディ。
部屋から出てきたアイディは、そのまま、ドンヤンのところに電話をかけ、
「・・・・老大、話しがあります、いますぐ」と伝え、気持ちを切り替えるように強めにドアを締めると、そのまま、ガレージをあとにする。
部屋ではまだ、眠っているチェンイー。
サイドテーブルの上には、
お遊びは終わりだ。 Bye! とだけ書かれたメモが。。。
ここで、切ります。
★『奇蹟 Kiseki』Ep.09-1 雑感★
8話から怒涛のように続く悲劇が、手を変え、品を変え・・・本当に救いがありません。
あえて、救いというならば、ルイやゾンイーのパパの、手術が成功し、回復したことくらいかな。
わたし、ジャントンを殺されたと思い込んだアジュンが刑務所に潜りこみ、復讐を遂げようとするのか、と思ってたけど、← 物語が違う方向に進んでしまうかも(笑)
敵は、く〇爺だったのね。
なによりも、この前半は、アイディに泣かされました。。。
決して、強いわけじゃない。
どっちかっていうと、強がってるに近いかもしれない。
でも、心の中に、一本、まっすぐなものが通っているんだね。
惚れた男に操を捧げて、黙って消えるかっこよき姐さん。← やっぱり、私の中では、物語が違う方向に進んでいるのかも(笑)