The distance between dreams and reality is… | 翻訳で食べていく方法★プロの翻訳者養成所

The distance between dreams and reality is…

PVアクセスランキング にほんブログ村

 

インスタを見ていて目に入ってきたメッセージが印象的でした。

 

 

 

La distance entre tes rêves et la réalité s’appelle l’action.

 

これは、私がフォローしている「Français avec Pierre」というYouTubeチャンネルのインスタアカウントのもの。

 

(ちなみに、このフランス語チャンネル、中級者から上級者で、勉強する教材がなくて困っているという人にお薦めです)

 

これはフランス語なのですが、出典は不詳なようですが、元々は英語なのでしょうか・・・

 

The distance between dreams and reality is action.

 

ネットで調べると、こういう言葉が多く見られました。

 

誰が言ったかはともかく、この言葉、本当に納得です。

 

「夢を実現させるためにはそれなりの行動が必要だ」という教訓のように思われます。

 

まったく行動に移していない夢は、実現まではるか遠くにありますし、長い時間にわたり積み上げてきているものは、ある程度、距離が縮まっているのではないでしょうか。

 

私はそのように読み取ったのですが、実はこの名言、そもそも解釈の仕方がちょっと違ったようです。

 

つまり、私の解釈としては(今言ったように)・・・

 

「夢がはるか遠い彼方にある人は、その分だけ行動が足りていない。だから、もっと行動しなさい」

 

だと思っていました。

 

夢を実現した人は、それだけの距離を歩んだ実績のある人(行動を取った人)なのだ。逆に、夢が実現できていない人は、それだけ行動が足りていないから、もっと頑張ってという、ちょっと教訓(discipline)的な解釈をしていました。

 

ところが、本来はこう解釈するように語り継がれている言葉のようです。

 

「夢には簡単に達成できるものと、そうでないものがあるものだ」

 

教訓というよりは、現実をよく見極めて「実現できていないからといって、がっかりするな」といった感じの解釈。

 

ある意味、現実を俯瞰したような解釈です。

 

私のような解釈(夢を実現するためには行動が必要だ)では、あまり人生に勇気が湧いてきませんね。

 

ところが、本来の解釈(夢には簡単なものも難しいものもある)だと、なんだか気持ちが楽になる気がします。

 

(私だけでしょうか?)

 

なかなか先が読めず、夢を見出しづらい今の世の中で、私はむしろ、本来の解釈のほうが人生に希望を持てるような気がしたのでした。

 

(私自身、ちょっと病んでいますかねww)

 

ともかく、「夢に向かってがんばれ」なんて言いますが、夢までの距離はさまざま。

 

叶えられないからといって、努力が不足しているわけではないですし、叶えられたからといって、その人が特別に頑張った人であるとも限らないわけです。

 

大事なことは、自分が今向かっている(あるいは、向かっていない)夢を叶えるのは自分であり、それに向かっていようといまいと、どれくらい行動しているかなんて、他人の知ったことじゃないということ。

 

杓子定規に測れるものではないということなのかもしれません。

 

夢を叶えるために大事なことは、どれくらいかかるか、どれだけのことをしなければならないかといった「距離」がすべて同じなわけではないということを知ること。

 

人それぞれ違うし、夢によって違うし。

 

叶えるまでにかかる時間や労力(努力)は、夢によってまちまち。かかる時間もまちまち。叶えられるか叶えられないかも、夢次第というわけです。

 

叶えられたから偉い、叶えられないから努力不足、というものではない。

 

その距離が遠いか近いかが問題なのではなく、その距離はそれぞれ違うということを知ったうえで行動を取ることなのだと思いました。

 

ハチハチハチ

 

ところで、この言葉の出典を探してたとき、私が大ファンのパウロ・コエーリョさんも、同じ教訓を(ちょっと違った言葉を使って)ツイートしているのを見つけました。

 

 

 

ということは、先ほど初回したフランス語や英語の言葉は、元々パウロ・コエーリョさんのこの言葉なのでしょうかね。

 

それは分かりませんが・・・

 

コエーリョ先生は、「action」のところを「discipline」という言葉にしています。

 

disciplineとなると、ちょっと意味合いが違ってくる気もします。

 

先ほど解釈したような、「夢の距離はそれぞれ」といった客観的な事実を表したものから、近づくために何か主体的にやらなければならないことになるような気がします。

 

つまり、disciplineによって隔てられている、つまりその夢を叶えるための難易度を示す表現のようにも捉えられる感じがします。

 

ちなみに、disciplineとは・・・

 

discipline | noun (TRAINING)

 

training that makes people more willing to obey or more able to control themselves, often in the form of rules, and punishments if these are broken, or the behaviour produced by this training:

 

DISCIPLINE | 意味, Cambridge 英語辞書での定義

 

 

日本語で言えば「規律」とか「鍛錬」という言葉が当てはめられると思うのですが、「夢と現実の距離は鍛錬」、つまり「夢と現実は鍛錬によって隔てられている」といった、やはり「夢を叶えるには鍛錬が必要なんだ」という、教訓みたいな解釈になると思います。

 

まあ、そう解釈するのも十分にアリでしょうし、そのほうが人生に張り合いが出るような気もします。

 

ただ、個人的には最初に私が話したような解釈がしっくりいくような気がしています。

 

「夢の距離はさまざまだから、その違いを分かったうえで取り組むなら取り組む、あきらめるなら諦めなさい」という、潔い言葉として解釈するほうが個人的には好きかもしれません。

 

夢なんて、叶えても叶えなくてもいいんです。

 

最近、夢を叶えられなくて(見つけられなくて)、逆に悩んでいる人をよく見るので、ちょっとそういう風に考えてみました。

 

みなさんは、どう思いますか?

 

 

 

 

今日もこのブログをお読みくださり、ありがとうございました。

 

このブログは、にほんブログ村のランキングにも参加しています。下のバナーをクリックするだけで投票していただけますので、よろしければぽちっとお願いします。
 

王冠1ランキングに参加しています!クリックして投票をお願いします。

にほんブログ村 英語ブログ 英語 通訳・翻訳へ
にほんブログ村

 

このブログでは、私の体験や実例を通して、翻訳者や通訳者だけでなく、外国語や日本語を使って仕事をしたり楽しんだりしている方々にとってためになるお話や、ヒントやアイデアをご紹介しています。

フォロー、いいねなどもよろしくお願いします。

励みになります。
 

━─━─━─━─━─
丸山のプロフィールはこちらをご覧下さい。 

━─━─━─━─━─

 

メモ ENGLISH JOURNAL ONLINE (alc.co.jp) 連載中

Vol. 6 フリーランスは本当にフリーなのか?~真に自由に働くためにすべきこと【翻訳者のスキルアップ術】 - ENGLISH JOURNAL ONLINE (alc.co.jp)

 

◆Twitter◆

丸山清志 🇯🇵『WHOLE』(コリン・キャンベル著)翻訳者/Seishi Maruyamaさん (@marusan_jp) / Twitter

 

◆Instagram◆

@marusan_jp • Instagram写真と動画


 

拙訳書『WHOLE がんとあらゆる生活習慣病を予防する最先端栄養学』
T・コリン・キャンベル、ハワード・ジェイコブソン 著 鈴木晴恵 監修 丸山清志 翻訳
絶賛発売中!