災害時の養生法 その5 脾の手当て | 春月の『ちょこっと健康術』

春月の『ちょこっと健康術』

おてがるに、かんたんに、てまひまかけずにできる。そんな春月流の「ちょこっと健康術」。
体験して「いい!」というものを中心にご紹介します。
「いいかも?」というものをお持ち帰りくださいませ。

おはようございます ニコニコ


昨日、学校の行き帰りに、遠回りして歩きました。暖かくて、花盛りで、気持ち良かったー。朝の分は、昨日のうちにご報告しましたけど、帰りの分、携帯の電池切れで書けなくて残念でした。後ほどアップしますね。


災害時の養生法、シリーズでお届けしています。昨日までに、「その1 背中をほぐそう」「その2 腎の手当て」「その3 肺の手当て」「その4 肝の手当て」 まで来ました。今日は「その5 脾の手当て」です。


このところ余震が続いていて、福島原発も何やらまた怪しい雰囲気。心配のタネが尽きません。「いったいいつまで…」と、誰もが感じたんじゃないかしら?


昨日のニュースでは、丘に上がってしまった船をどうすればいいのか、船主さんの悩みが紹介されていました。使える状態の船を海に戻すには、大型船だと何億円もの費用がかかり、それはすべて船主負担になるとか。


地域の復興のためにも、乗組員たちのためにも、「1日でも早く」とは思うものの、保険金だけじゃ足りないところに、船主さんの苦悩が見て取れました。


少し落ち着いてきて、アレコレ考えるようになってくると、問題は山積みで、毎日の生活のことから、将来のことまで、思い悩むことが多くなるものです。


思い悩んでドツボにはまると、調子が悪くなってくるのは、東洋医学講座のNo.11No.30 にあるように、五臓の状態。しかも、怒りやストレスによって流れの滞った肝気は、近くにある脾にも影響をおよぼしますから、脾はダブルパンチのダメージを受けることに。


「益軒先生のいう胃気とは?」 で解説したように、脾気と胃気は密接に関係していますから、脾の不調は胃の不調にも結びつく。となれば、消化吸収に問題が起こりそうなことは、容易に想像できますよね?


脾が弱ると、

・背中(腰のちょっと上あたり)のコリや痛み

・唇の荒れ

・口の中が甘く感じる、あるいは苦く感じる

・口の中が乾く

・食欲不振、消化不良

・おなかが緩く、軟便あるいは下痢

・おなかがはって、ゴロゴロいう

・胃に水がたまって、ポチャポチャいう

・むくみ

・疲れやすい

・倦怠感

・手足の冷え、おなかの冷え

・立ちくらみ、めまい

・貧血

・鼻血、血尿、血便、不正出血

などが生じます。東洋医学講座のNo.47 もご参考に。


気虚タイプ さんはさらに弱々しく、痰湿タイプ さんはさらにむくみやすくなります。脾胃は消化吸収機能に直結してますから、とくに食養生が大切。


1 脾を元気にする食材

牛肉、スズキ、かつお、さば、太刀魚、ナツメ、うるち米、小豆、緑豆、白レンズ豆、大豆、落花生、ジャガイモ、サツマイモ、ヤマイモ、カボチャ、シュンギク、シイタケ、トウモロコシ、薄荷茶など、

気を補う作用のあるものや、甘味のもの、黄色いものが良いとされています。食養生の基本 を忘れずに、「ストレス解消に甘いもの?辛いもの?」「脾胃の好む十一品目」「脾胃の嫌う十三品目」 などを参考にしてください。


2 脾を元気にするツボ

脾胃をととのえるツボ足三里三陰交 ・解渓・陰陵泉中かん ・章門・脾兪・胃兪)


3 脾胃を元気にする養生法

① 腹式呼吸 (丹田呼吸)

② 青竹踏み

③ 足湯

④ ウォーキング、軽い体操

⑤ 背中を緩める(うで振り体操肩甲骨寄せ背中ほぐし など)、背中を温める、背中をさする

⑥ おなかを温める

⑦ よく噛んで食べる

⑧ 温かいもの・薄味のものを食べる

⑨ 水分を摂り過ぎない


一天一笑、今日も笑顔でいい1日にしましょう。


春月の『ちょこっと健康術』-シキミ

樒(しきみ)

東洋医学講座の目次→満月
ツボの目次→やや欠け月
リフレクソロジーの目次→半月
妊娠・産後・授乳・子どものケアの目次→三日月
アロマセラピーの目次→新月
『養生訓』の目次→星空
体操とストレッチの目次→夜の街
からだのしくみ・食・栄養の目次→打ち上げ花火
からだの不調と対処法の目次→お月見
養生法・漢方薬・薬草・ハーブの目次→桜
ブログの目的・利用法・楽しみ方の目次→観覧車

東日本大震災 関連記事の目次→富士山