みなさま、ごきげんよう。

このブログにお立ち寄り下さり、ありがとうございます。


今回は、卒業式シーズンということで、
この時期に聴きたい卒業ソングの名曲
を紹介したいと思います。


卒業ソングは沢山あるので、様々な名曲を思い浮かべると思いますが、

卒業ソング史上、最高の名曲は、
松任谷由実さんの
冬の終り
だと思っています。


§1 楽曲紹介

冬の終りは、

1992年に発表された曲で、
24thアルバム「TEARS AND REASONS」に収録されています。




この曲は、
歌詞もメロディも最高に素晴らしいです。


まず、メロディですが、
ユーミン音階とでも言うべき独特のメロディラインが印象的で、

1小節聴いただけでユーミンの曲と分かるような、
ユーミン以外には絶対に作れない、特徴的な旋律です。


そして、歌詞ですが、
これ以上無いくらい完璧な詞で、
まさに天才としか言いようがありません。

心理描写が神懸かっていて

わずか20行程度の歌詞なのですが、
短編小説として完璧に成立しています。

ここまで凄い歌詞を書ける人は、
地球上にユーミン以外に居ないと思います。


§2 天才的な心理描写

冬の終り」の素晴らしさは、

誰もが共感できる心理描写にあると思います。

この曲は、
2人の女子高生の友情と別れを描いていますが、

まさに女子校あるあるで、

女性なら誰もが共感できると思います。


こういった何気ない青春の1ページを切り取る
ユーミンの感性は天才的で、

ユーミン自身が女子校出身というのも有るとは思いますが、

思春期の女子の繊細な心の揺れ動きを、
短い歌詞の中で完璧に表現するというのは、

普通の人には出来ないと思います。


ユーミンは、自らの楽曲について、
5分で味わえる短編小説
と表現しています。

この「冬の終り」は、まさにその言葉通りの楽曲で、

聴き終わった後、
上質な短編小説を読み終わった時のような
余韻と満足感で心が満たされます。


ちなみに、アルバム「TEARS AND REASONS」に収録されている曲の多くは、
無限の中の一度」や「私らしく」など、
この時期のユーミンの特徴である「丸の内OL向け」の楽曲なので、

ノスタルジックな雰囲気の「冬の終り」は、アルバムの中でちょっと異質に感じるかも知れません。

ですが、歌詞をよく読むと、
この曲は大人の女性が高校時代を回想している曲だと分かります。

なので、曲の主人公が1992年現在、丸の内OLになっていると考えれば、
やっぱりこの曲も「丸の内OL向け」の楽曲なんだと思います。


§3 男女による曲の解釈の違い

ところで、
冬の終り」の歌詞は、

女性が見たら何の違和感もなく
女子高生同士の友情
を描いた歌詞だと思うはずです。

一方で、男性がこの歌詞を見た場合、
高校生の男女の恋愛
を描いた歌詞だと勘違いする人も多いようです。


この曲に限らず、
ユーミンの楽曲は男女で解釈に食い違いが発生する事が多いように思います。

個人の考えですが、
これこそが、ユーミンのファンの大半が女性(およびLGBT)である理由だと思います。


なので皆さんも、ぜひ「冬の終り」を聴いて、自分ならどのように解釈するか試してみてはいかがでしょうか?

女性脳・男性脳の見分け方に使えるかは分かりませんが、

少なくとも、自分が女性目線の人なのか、男性目線の人なのかは、分かるんじゃないかと思います。




これまでも何度かユーミンについて書いているので、
そちらも併せてお読み頂けたら嬉しいです。










最後まで読んで戴き、ありがとうございました。

楽しんで戴けていたら嬉しいです。 

In case I don't see ya, good afternoon, good evening, and good night!