みなさま、ごきげんよう。

このブログにお立ち寄り下さり、ありがとうございます。


今回も引き続き、
ブロードウェイ・ミュージカル・ベスト30
を紹介したいと思います。


(Eonlineから引用)




11位 スウィーニー・トッド



1979年初演

作曲・作詞 スティーブン・ソンドハイム

演出 ハロルド・プリンス


出演
アンジェラ・ランズベリーレン・キャリオウ


おすすめの楽曲
The worst pies in London (アンジェラ・ランズベリー)」
By the sea (アンジェラ・ランズベリー)」
Not while I'm around (ケン・ジェニングス&アンジェラ・ランズベリー)」
Johanna (レン・キャリオウ&ビクター・ガーヴァー)」
Pretty woman (レン・キャリオウ&エドマンド・リンデック)」
A little priest (アンジェラ・ランズベリー&レン・キャリオウ)」
Wait (アンジェラ・ランズベリー)」


Awards
トニー賞9ノミネート
作品賞音楽賞(スティーブン・ソンドハイム)主演女優賞(アンジェラ・ランズベリー)主演男優賞(レン・キャリオウ)他、
8部門受賞


作曲・作詞は、曲が世界一難しいと言われる天才スティーブン・ソンドハイムさんです。

19世紀のロンドンを舞台に、人の心を失った男女の狂気と破滅をコミカルに描いた、異色のコメディ・ミュージカルです。

ティム・バートン監督、
ジョニー・デップさんとヘレナ・ボナム・カーターさん主演で映画化され、大ヒットを記録しました。

曲の難しさはソンドハイム作品の中でもトップクラスで、
特に「By the sea」は息継ぎが存在せず、普通の人間には歌えない難曲として有名です。



12位 ライト・イン・ザ・ピアッツァ



2005年初演

作曲・作詞 アダム・ゲッテル


出演
ビクトリア・クラークケリー・ラッセル


Awards
トニー賞11ノミネート
音楽賞(アダム・ゲッテル)主演女優賞(ビクトリア・クラーク)他、
6部門受賞


フィレンツェを舞台に、
精神障害を抱える娘と、
その娘を偏執狂的に溺愛する母の、
親子愛を描いた作品です。

美しい音楽が高い評価を受けました。

ちなみに、
音楽を担当したアダム・ゲッテルさんは、

サウンド・オブ・ミュージック」や「王様と私」などの作品で知られる、
伝説の天才作曲家・故リチャード・ロジャースさんのです。



13位 イントゥ・ザ・ウッズ



1987年初演

作曲・作詞 スティーブン・ソンドハイム

脚本・演出 ジェームズ・ラパイン


出演
バーナデット・ピータースジョアンナ・グリーソンチップ・ゼーントム・アルドリッチロバート・ウェステンバーグ


おすすめの楽曲
Into the woods (全員)」


Awards
トニー賞10ノミネート
主演女優賞(ジョアンナ・グリーソン)他、
3部門受賞


作曲・作詞は、曲が世界一難しいと言われる天才スティーブン・ソンドハイムさんです。

おとぎ話の世界を舞台に、人間の本質をシニカルに描いた作品です。

ディズニーによって映画化され、
メリル・ストリープさん、ジョニー・デップさん、エミリー・ブラントさん、ジェームズ・コーデンさん、アナ・ケンドリックさん、クリス・パインさんの豪華共演が話題になりました。

冒頭14分間に渡る10重唱が圧巻です。



14位 アベニューQ



2003年初演

作曲・作詞 ロバート・ロペスジェフ・マークス


おすすめの楽曲
Avenue Q theme (全員)」


Awards
トニー賞6ノミネート
作品賞音楽賞(ロバート・ロペス&ジェフ・マークス)他、
3部門受賞


作詞・作曲は、「アナと雪の女王」などで有名なロバート・ロペスさんです。

セサミストリートのスタッフと一緒に作ったミュージカルという事で、大きな話題を集めました。

人間とマペット(=人形)が共存する世界を舞台にしていて、
基本的にセサミストリートと同じ世界観なのですが、

セサミストリートが子供向けの平和な内容なのに対し、

アベニューQ」は、
人種問題LGBT問題貧困など、
現代アメリカの社会問題を題材にした
過激なストーリーが特徴です。



15位 ヘアスプレー



2002年初演

作曲 マーク・シャイマン


出演
ハーベイ・ファイアスタイン


おすすめの楽曲
You can't stop the beat (全員)」


Awards
トニー賞13ノミネート
作品賞音楽賞(マーク・シャイマン)主演男優賞(ハーベイ・ファイアスタイン)他、
8部門受賞


差別反対」というテーマを、小細工なしでストレートに描いた、明るくハッピーな青春ミュージカルです。

主人公の母親役は男性が女装して演じるのが決まりで、
初演で演じたのは天才ハーヴェイ・ファイアスタインさんです。




ハーヴェイ・ファイアスタインさんは、

巨漢オネエの俳優で、
ブロードウェイを代表する大スターです。

演出脚本でも才能を発揮しており、
キンキーブーツ」や「ラ・カージュ・オ・フォール」の脚本も担当しています。

これまでトニー賞俳優賞を2回脚本賞を2回受賞しており、

ブロードウェイの長い歴史の中でも類を見ない、
万能の天才です。

ハーベイ・ファイアスタインさんの最大の特徴は、
ミュージカル俳優としては致命的とも言える、
想像を絶する衝撃的な「ダミ声」です。

ハーベイ・ファイアスタインさんを初めて見る人は、
これを歌ってるって言って良いの?」と思うかも知れません。

ですが、そんな声にも関わらず、
ミュージカル「ヘアスプレー」では、
見事、トニー賞の主演男優賞を受賞しました。

あの声でトニー賞主演男優賞を獲った事に、多くの人が驚いたのではないでしょうか。

ミュージカルの歴史始まって以来の快挙で、
「歌」というものに対する常識を覆すような出来事だったと思います。

ある意味欠点と言える悪声を、個性として魅力に変えてしまうのが、
ハーベイ・ファイアスタインさんの凄さだと思います。




最後まで読んで戴き、ありがとうございました。

楽しんで戴けていたら嬉しいです。 

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