みなさま、ごきげんよう。


今回は、ディズニー映画
アナと雪の女王
リメンバー・ミー
の音楽の原点について書こうと思います。



アナと雪の女王
リメンバー・ミー
の音楽を担当したのは、
ロバート・ロペスさんと
クリステン・アンダーソン・ロペスさんの夫婦で、
両方の映画でアカデミー賞を受賞しました。


夫のロバート・ロペスさんは、
ディズニー作品を手掛けるようになる前は、
ブロードウェイ・ミュージカルで活躍していました。

ブロードウェイでは、
アベニューQ
ブック・オブ・モルモン
の2作品で、
トニー賞を受賞しました。


つまり、ロバート・ロペスさんは、
アカデミー賞回、トニー賞回受賞している、
史上稀に見る天才です。


ちなみに、「アベニューQ」「ブック・オブ・モルモン」という2作品は、
トニー賞の歴代受賞作の中でも
かなり異質な攻めた作品で、
こういった作品を手掛けたロバート・ロペスさんを起用した所に、
ディズニーの懐の深さを感じます。



ここまで書くと、おそらく
アベニューQ」「ブック・オブ・モルモン」ってどんな作品なの?
日本で観たこと無いんだけど?
って思うと思います。

アナ雪」「リメンバー・ミー」の作曲家の作品で、
そのうえトニー賞作品賞を受賞したにも関わらず
日本版が作られない理由は、おそらく「攻めすぎ」だからだと思います。

ということで、「アベニューQ」「ブック・オブ・モルモン」について、簡単に紹介したいと思います。


アベニューQは、

セサミストリートのスタッフと一緒に作った作品です。

人間とマペット(=人形)が共存する世界を舞台にしていて、基本的にセサミストリートと同じ世界観なのですが、

セサミストリートが子供向けの平和な内容なのに対し、

アベニューQ」は、
人種問題やLGBT問題や貧困など、
現代アメリカの社会問題を題材にした、過激な作品です。

テーマ曲は、
セサミストリートのテーマによく似たメロディの「アベニューQのテーマ」で、
とても素晴らしい曲なのですが、
一番聴いて欲しいのは
みんな少しは差別主義者」という曲です。



ブック・オブ・モルモンは、

アメリカのアニメ史上最大の問題作「サウスパーク」のスタッフと一緒に作った作品です。

ウガンダで布教活動をする二人の若いモルモン教宣教師を描いた作品で、

宗教というデリケートなテーマをコミカルに描いているのが特徴です。



アナと雪の女王」「リメンバー・ミー」の、誰もが知っている音楽の原点が、
ブロードウェイの歴史に残る、タブーに挑戦した作品だという事が分かると、
アナ雪」「リメンバー・ミー」がより一層楽しめると思いますし、

アナ雪」「リメンバー・ミー」が好きな人には、
ぜひ「アベニューQ」「ブック・オブ・モルモン」も観て(聴いて)欲しいです。


最後まで読んで戴き、ありがとうございました。
楽しんで戴けていたら嬉しいです。 

In case I don't see ya, good afternoon, good evening, and good night!

xxx