沖縄は早くも梅雨が明けたようですが、こちらは梅雨ですから今にも雨が降りそうな天気です。そんな中、朝から花を摘みにいって来てちょいとガラスの小鉢に浮かべてみました。この花、「キンシバイ」といいます。花の形が梅の花に似ており、また、 雄しべが金の糸のように見えるところから キンシバイとなったようです。ツバキ目オトギリソウ科オトギリソウ属の半落葉小低木で、中国から、江戸時代の宝暦10年(1760年)に渡来したといわれています。原種のキンシバイは花径が5cm以下で、花弁がやや卵形になっているようですが、我が家の近所に咲いているものは、それよりやや大振りのもので、花弁は写真のように開いています。たぶん、これは園芸品種のヒドコートというものでしょう。ヒドコートはキンシバイより花弁が大きく黄色味が強く雄シベが短く葉が大きいです。写真でもそれが確認出来ます。
花びらに油分を含んでいるので、こうして水に浮かべても水滴は丸まり花もいつまでも水に浮いています。今の時期、満開ですが、こうして摘んできて食卓に飾ったらいいアクセントになるのではないでしょうか。なかなか風情がありますよ。
2枚目は「ユッカ蘭」です。リュウゼツラン(竜舌蘭)科ユッカ属の花で、秋にも花をつける二度咲きの植物で以前も取り上げています。北アメリカ南部原産の耐寒性常緑低木で高さは100~200cmくらいになります。針山のような葉の中心から花茎が伸びて、純白の花を咲かせ、その姿は圧巻です。秋に咲く花は低温のため、淡い紅紫色を帯びています。写真を撮った日は曇り空で写真が白飛びしてしまいました。花期が短いのかすでに散り初めです。
写真で見ると花の大きさはなかなか分かりませんが、こちらは小さな花です。春先の4月頃は、同じ様な花で一回り大きな「ハルジョオン」が咲き誇っていましたが、梅雨時期にはちょいと小ぶりのこの「ヒメジョオン」が可憐に咲いています。ヒメジョオン」は漢字に直すと「姫女?惷」となります。「姫」は「小さい」、「女?惷」は「中国産の野草」を表します。このヒメジョオンの花に見えるものは頭状花序で、小さな花の集まりです。中央の黄色い部分は、管状花といい、周辺の花びらのようなものは、舌状花といいます。北アメリカ原産の帰化植物で、キク科ムカシヨモギ属の一年草ですが、はっきり言って雑草です。多分道端のそこかしこでしぶとく咲いているのが分かるでしょう。
雨の晴れ間に咲いていた花です。深紅の八重咲きの花ですが、名前が分かりません。どうやって検索してもこの花に辿り着きません。樹木なんですが茎に刺らしきものがあり、花の形からしてバラ属ではないかという様な気がします。この写真は実際には5月の末頃撮影しています。何の気なしに撮った花で、直ぐに名前が分かるだろうとほったらかしにしていましたが未だに名無しの権兵衛です。バラの中で深紅の小輪の品種を検索してもついに見つけられませんでした。この写真一枚しか撮らなかったので詳しい花の形状が分からないのも悔やまれます。この花を近隣で捜しているうちに、良く似た花があったので撮影しました。それが下の写真です。てっきり同じだと思ったのですが、実際に写真を比べてみると全く違っていたのでがっかりしたほどです。
こちらは、近くでじっくり観察しましたのでバラ属の花に間違いありません。しかも、深紅系の花で同じ八重咲きです。ところが、これも、なかなか品種が多いし、名前がいっぱいあるので特定出来ません。そんななかで、多分これだろうということで見つけだしたのが、「ニュイ・ドゥ・ヤング」です。フランス語で「ヤングの夜」という意味です。18世紀のイングランドの詩人エドワード・ヤングにちなんだ名前だそうです。写真では今ひとつ色合いが伝わりませんが、気品のある色合いで小ぶりの花がベランダの囲いを一面に覆っている様は見応えがあります。