geezenstacの森

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音楽に美術たまに映画にパソコン、そして読書三昧のブログです。つまりなんでも有りです。

人生の峠を越えはや70代に突入し、ここで一度過去を振り返って整理してみようと思い立ち、10代の青春時代に立ち戻って新たにブログをしたためます。
人生いつでも「往去来今」

内容は雑多です。音楽と美術たまに映画やパソコン、そして読書三昧のブログです。

こんなマンガがあったのか!

 

編集:斉藤宣彦

出版:メディアファクトリー

 

 

 本書には、あなたが愛するマンガの“知られざる部分”が収められている。例えば、『巨人の星』という作品は大メジャーだが、「後編が描かれなかった読み切り」が存在することは、ほとんど知られていない。『宇宙戦艦ヤマト』が大ブレイクした際にも、松本零士が自ら筆をとっていた「絵物語版」は、なぜか発掘されなかった。雑誌連載分と単行本ではストーリーが大きく乖離しつつある『ガラスの仮面』だが、両者の違いをハッキリ掴んでいる人は少ない。こうした“意外なる穴場”にスポットを当て“お宝”の発掘に全力を尽くしてみたところ、出るわ出るわ―。本書によって、知られ尽くしたと思われていた名作マンガに、まだまだ奥深い魅力があると感じていただければ幸いである。---データベース---

 

目次

初の完全復刻33ページ!!梶原一騎+川崎のぼる『巨人の星』幻の読み切り
川崎のぼるインタビュー 描かれなかった「後編」は、どんな物語だったのか!?
永久保存版!『ガラスの仮面』の3種類のストーリーを整理する
和田慎二が初公開!『スケバン刑事』に隠された“裏”設定とは!?
アニメをめぐる『カムイ外伝』の怪!白土三平はどう語るか
作者も困惑!最終話連載中になぜか“完結”した『サインはV!』
幻の続編の連載第1回完全収録!!神保史郎+望月あきら『サインはV!』絵物語版
外伝の傑作『劇画・オバQ』の苦い読後感を知っているか!?
問題にするのもはばかられる問題作!『まことちゃん』続編の狂気
さよなら『すすめ!!パイレーツ』!二度目の“最終回”で連載を総括〔ほか〕

 

 

 今ではまんがはほとんど読まなくなっていますが、小学生から中学生にかけては漫画少年でした。特に小学4年生の頃位いに、ペルテス氏病を患って3ヶ月ほどギブスをつけて自宅療養をした時は漫画しか読むものがありませんでした。この頃「少年キング」が発刊され、より漫画にのめり込みました。ついでに、男の子向けの漫画だけでなく、少女漫画に染まったのもこの頃です。望月あきらや萩尾望都、水野英子、牧美也子などの漫画を読み漁りました。まあ、そんな時代の話がこの本にはポンポンと出てきます。

 

 この本のコンセプトはINTRODUCTIONによると「(有名長編マンガの)100作品について調査したところ、なんと65作品に続編・外伝が存在したのだ。調査が行き届いていない面もあるだろうから、この率はさらに増えるはずだ。名作と呼ばれるようなマンガの7割ほどは、連載分の『本編』以外にもその世界を発展させているものなのだ。(略)『知っているマンガ』の『知らない部分』までを紹介するマンガのガイドブックは作れないものか(略)」というものです。

 

 単行本に入っていない番外編は確かに読むことができないわけだし、たとえば週刊少年マガジンの連載陣による合作あたりは、既に亡くなっている漫画家さんもいるから権利関係の問題がまずあるし、その作品だけ単行本化するにしてもページが足りないとか、無知な小生にもこんな問題点が挙げられるわけです。電子署名化なら問題点のいくつかは解決するような気もしますが、やはり権利関係が一番のネックになりそうですね。

 

 で、この本の目玉である「巨人の星」の読み切り前編ですが、まだ少年時代の星飛雄馬のエピソードが掲載されています。これは前編だけが制作されて後編は未完に終わりました。作者の川崎さんが交通事故が原因で後半が描かれなかったゆえの未収録作品ということでした。最終ページはこんな形で終わっています。

 

 

 後のオズマとのエピソードにつながる感じもあって、川崎のぼるさんのインタビュー含めて興味深い内容です。個人的にはアンチジャイアンツですから「巨人の星」はつまみ食いしただけです。

 

 いろいろな話題が取り上げられていますが、木原敏江さんと大島弓子さんに吾妻ひでおさんと萩尾望都さんの合作は両方素晴らしいです。こんな合作があつたんですなぁ。吾妻さんインタビューは「失踪日記」発表前の時点なのですが「お宝ワイドショー」の連載にも触れてます。永井豪さん作品の考察も素晴らしい!現在では作品化されている部分の推測がなかなか興味深いです。

 

 他にも「ガラスの仮面」や「スケバン刑事」に「仮面ライダー」、「まんが道」、「柔道一直線」などなどの作品に対する考察がとにかく面白いです。この本、複数のライターによって書かれているんですが、竹熊健太郎さんや夏目房之介さんなど納得の顔ぶれです。

 

 「宇宙戦艦ヤマト」の絵物語と松本零士さんインタビューに、松本零士さん作品の考察も素晴らしい!内容です。特に松本零士さんによる(脚本家の)藤川桂介さんとの関係や作品が出来上がるまでの過程はヤマトファンなら必読ですね。作品的にはこういう流れがあったんですなぁ。松本零士の世界は22世紀の物語という設定だったのだと改めて知りました。

 

  

 そして、巻末には1974年当時小学5年生に連載されていた絵物語の「宇宙戦艦ヤマト」が全話掲載されています。

 

 

 いやー、これはこんなに濃い内容だったんですね。ある程度漫画好きなら絶対おすすめです。そうそう、続刊の予定はあったようですが出版は無かったようです。ブックオフなんかでこまめに探してみてください。

 

 

北ジャズ

第12回ナゴヤジャズストリート

 

 

 3連休の中日は初めて大曽根に繰り出し、「第12回ナゴヤジャズストリート」を楽しみました。我が家からはバス1本で出かけることができます。名古屋市北区はジャズに力を入れていて大曽根も大部分が北区にあります。名鉄の大曽根駅は東区ですが、その手前のバスターミナルから西は北区です。

 

 

 大曽根駅はJR中央線と名鉄瀬戸線、それになごや地下鉄名城線と高架式のゆとりーとラインが乗り入れているターミナル駅です。中でも名鉄の駅の前に市バスのバスターミナルがあります。そして地下鉄乗り換えのための地下道は駅の西側に広がる「オゾンアベニュー」と「オズモール」が繋がっています。こういう立地で一日中ジャズを聴くことができます。そして全部無料です。

 

 

 大曽根にはアーケードはありませんが開放的な2つのストリートがあり、この日は「赤萩町線」は通行止めにして歩行者天国になっていました。当日のタイムスケジュールは以下のようになっていました。

 

 

 大曽根には11時に到着しましたからまずは「佐野屋ステージ」に赴き、11時30分のスタート待ちで場所取りです。

 

音合わせ

 

スタート待ち

 

最終的にはこんな場所で聴くことができました。

 

渡辺のりおトリオのセッションはこんなプログラム

ブルース

ルイジアナ・サンデー・アフタヌーン

サンデー・ブルーミング

ワット・ア・リトル

サニー

ブリッジズ

ユー・アー・マイ・サンシャイン

 

 最初の一曲目はトリオの演奏で2局目からは女性ボーカルが加わり、天気も良く実にノリノリのコンサートでした。

 

 

 ここでは「サニー」のボーカル版を取り上げておきましょう。

 

 

 次はビックバンドを聴くために大曽根駅の地下アトリウムへ向かいます。ここでは最初は「Free Hills Jazz Orchestra」の演奏からスタートです。このオーケストラは名古屋の自由が丘地区を中心に活動しているオーケストラで、コロナ禍を経て現在は35名で活動していて、このステージには7年ぶりに登場しています。下は小学4年生から高校生まで幅広い年代が集っています。

 

 

 このオーケストラは次のプログラムでした。

バギー

もみじ

サテンドール

カメレオン

スキン・アンド・ボンズ

バードランド

イッツ・ア・ビー・ア・ロングタイム

チリペッパー・ゴッド・ユア・タウン

 

 この中で「もみじ」は日本の童謡、「サテンドール」はデューク・エリントンの代表曲、「カメレオン」はハービー・ハンコックのヒット曲、「バードランド」はウェザー・リポートのヒット曲です。

 

 

 

 

 このオーケストラはMCがボーカルを披露してなかなか聴かせてくれました。

 

 

 

 

 次は名古屋市立工芸学校、通称市工芸のジャズ・オーケストラでした。このオーケストラは初めて耳にしました。ユニフォームが決まっています。チューニングを聞いていたのですがかなり仕上がっているなぁという感じでしたが、いざ、演奏になるとちょっと音量不足でこういう舞台には慣れていないなぁという印象でした。曲は、

ソウルマン

イン・ザ・ムード

オレンジ・シャーベット

フライト・オブ・ザ・フーバーズ

ビー・ア・コングレスマン

シング・シング・シング

 

とちょっと短めなプログラムでした。MCが二人もいてちょっと噛み合わなくて、ただの曲紹介のみで次の準備が終わらないうちに終わってしまい、無駄な時間が発生していました。

もったいないことです。

 

 

 

 

 

 ステージスペースが狭く、全員が乗れないのでその入れ替えに時間がかかっていました。

 

 

スケジュールよりも10分以上前に終わったので時間に余裕がありオズモールの方まで足を伸ばしました。

 

イオンのマックスバリューの前の今岡友美とディアルブルース

 

入り口のすぐ脇でやっていました。

 

こちらは武越ステージの森谷ワカのステージ

 

エレピを弾きながらのボーカルでした。

 

変なおじさんも闊歩していました。

 

 最後は名古屋大学の「Edel Rote Jazz Orchestra」の演奏を聴きました。

 

 

 多分このオーケストラも初見参です。右奥にステージに乗り切れないメンバーが待機しています。

 

オーケストラの後ろから。階段スペースがびっしり埋まっています。

 

 階段の最後尾からのショット。ここでもしっかり聞き取れるその響きはやはり大学生の音です。

 

 まあ、こんなふうにして帰りのバスの時間までしっかりとジャズを楽しみました。

 

 そうそう11月22日に復活がなった白川ホールで「ビッグバンド・ジャズ・サミット」なるイベントが開催されます。午前11時から午後5時までの時間を使って名古屋近郊のジャズ・オーケストラが集結します。無料ですから出かけてみてはいかがでしょうか。

 

 

音楽を楽しむ会

文学と音楽・宮沢賢治

 

 今月も音楽を楽しむ会に出かけてきました。三連休の初日でしたが、意外と道が空いていたのにはびっくりしました。

 

 我が家には文学全集の類は一つもありません。まあ、そういう環境に育ったといえばそれまでですが、宮沢賢治についてもほとんど知識がありません。知っていることといえば「銀河鉄道の夜」とか「セロ弾きのゴーシュ」という題名だけで中身は知りません。唯一知っているのが学校の教科書に載っていた「よだかの星」ぐらいなもんです。そんなことで、今日は宮沢賢治の人となりについて学ぼうと思っていました。ただ、今回は2年ほど前の宮沢賢治の会のバージョンアップということでその人となりより、賢治と音楽の関わりが重点になっていました。

 

 上の曲目を見ても

 

 

 

 『種山ヶ原』(たねやまがはら)は、岩手県出身の詩人・宮沢賢治が1924年(大正13年)に作詞した日本の歌です。宮沢賢治は、アントニン・ドヴォルザークの交響曲第9番『新世界より』第2楽章(ラルゴ)のメロディーに独自の日本語の歌詞をつけて歌っていました。この楽曲はのちに合唱曲などとしても親しまれています。 歌詞では、岩手県・種山高原の自然が描写されている。種山ヶ原は、宮沢賢治ゆかりの景勝地「イーハトーブの風景地」の一つとして、国の名勝に指定されています。こんな歌詞です。

 

 

 宫沢賢治の童話『よだかの星』(1921年頃作)は、醜い姿や生き物同士の殺生(食物連鎖)への苦悩を通じて、弱肉強食の世界の矛盾と究極の救済・自己実現を描いた作品です。 青空文庫で読めます。

 

 

 

下は青空文庫の「セロ弾きのゴーシュ」です。

 

 この作品は1982年に高畠勲氏によって映画化されています。この作品の音楽は間宮芳生氏が書いていて、8番の曲が劇中に含まれています。メインテーマはベートーヴェンの田園が使われています。したがその映像作品です。

 

 

 

 

  宮沢賢治の研究で、検事は彼の作品の中でなんと382曲の作品を登場させています。そういう意味では賢治は音楽付きだったのでしょう。上の資料の中にも詩の中に「Josef Pasternack」や「Egmont Overture」という単語をそのまま登場させています。この「Josef Pasternack」は曲目のジョゼフ・パスターナックの指揮の演奏が多いことがわかります。それに、実家が金持ちでしたからどんどん新しいSPレコードを買うことができたようです。ベートーヴェンの「運命」などはそのパスターナックをはじめトスカニーニ、フルトヴェングラーのレコードを持っていたということです。で、「田園」ではパスターナック、ワインガルトナー、プフィッツナー、シャルクという当時の代表的名盤を所有していたそうです。

 

 モーツァルトは全く登場しませんが宮沢賢治の活躍した時代はやはりベートーヴェンだったんですなぁ。で、彼が最後に聴いた曲もベートーヴェンのピアノ協奏曲第五番「皇帝」だったということです。

 

 

 次月は「ロマン・ロラン」が取り上げられますが、果たして付いていけますかどうか・・・・・

 

会場での関連書籍の陳列

 

ここは図書館ですから書籍には苦労しません

 

 

こんなに宮沢賢治の作品があるとは知りませんでした。

 

太陽でこんな特集があったんですねえ。

 

豊明図書館にはこの「セロ弾きのゴーシュ」が置かれていました。

 

やわらかな兄 征爾

 

著者:小澤幹雄

出版:光文社 光文社知恵の森文庫

 

 

 やんちゃで熱心、家族思いで涙もろい。実弟だからこそ描けた世界のマエストロの“やわらかな”素顔。欧州・音楽武者修行中に家族にあてた「ブザンソン指揮者コンクール優勝を知らせる手紙」ほか「戦闘機に追われた戦時下」「カメラが苦手だった子供時代」「初めて振った長い曲・弦楽セレナーデ」など、家族だけが知る逸話も多数収録。名著ついに文庫化。---データベース---

 

目次 

1.北京の家

2.戦争の記憶

3.リヤカーで運んだピアノ

4.金田村からの遠距離通学

5.ラグビーとピアノ

6.棒ふりの原点

7.斎藤先生の猛レッスン

8.古い大学ノートから

9.ボクの芸歴

10.夢のような旅

11.AND NOW OZAWA

12.集中力とリラックス

13.カラヤンとハリ灸

14.スポーツマン延期

15.真打登場

16.艾青先生の詩

17.やわらかな兄

あとがき

文庫本への後書き

 

 先月出かけた「国際レコードコンサート」に出かけた時いただいた小冊子「月刊なごや」の9月号に巻頭対談として小澤幹雄氏と森尚美の「小澤征爾と小池輸入レコード店」というきじがあり、その記事の中でこの本が紹介されていました。ということで、読んだ記憶がなかったので取り上げることにしました。手元にあるのは文庫本ですが、元々は1985年に芸術現代社から刊行されています。小生が一番本から離れていた時代だったので記憶がなかったのでしょう。この文庫本は2019年に出版されていますが、奥付けで確認するとこの本は「日本複製権センター委託出版物」となっています。再販希望が多かったんでしょうなぁ。

 

 ところでこの光文社の「知恵の森文庫」はなかなか興味深い本が揃っています。裏表紙にその抜粋が掲載されていますが、

赤瀬川原平/赤瀬川原平の名画読本

岩城宏之/いわき音楽教室

岡本太郎/今日の芸術

河合敦/日本史は逆から学べ

瀬戸内寂聴/五十からでも遅くない

ピーター・バラカン/ピーター・バラカンの我が青春のサウンドトラック

横尾忠則/僕は閃きを味方に生きてきた

などが揃っています。

 

 兄と違って几帳面な弟の小澤幹雄氏が、一番近くで長年見つめていた小澤征爾のその人となりを書き記した一冊です。タフ文いろいろなところでこの本に書かれていることは引用されているような気がしますが、それでもこの本はいろいろな発見があります。小澤征爾は若き頃の冒険を綴った「僕の音楽武者修行」という本を書いていますが、そこにはこの幹雄氏が書き残していた大学ノートの小澤征爾の手紙が残されていたから欠けた部分が多分にあります。例のブザンソンの指揮者コンクールで初めて日本人として優勝した時の手紙は当時の感情を爆発させたものになっています。その手紙の原文が残っていますから引用すると、

音楽武者修行時代の記録をまとめた1冊のノート

 

僕の手元に、古い一冊の大学ノートがある。四すみは、かなりボロボロにこすれて丸くなっているし、色もはじのほうが幅一センチぐらい茶色く変色してしまっている。

 

この古ぼけた大学ノートは、二十年以上前のさまざまな思い出がこめられていて、今や僕にとって、とても貴重なものになってしまった。というのは、このノートには、一九五九年(昭和三十四年)二月に、征爾がスクーターをたずさえて貨物船淡路山丸でマルセーユに向かって神戸港を発ってから、二年後、ニューヨーク・フィルと一緒に日本に帰ってくるまでの間、僕たち家族あてに送られてきた手紙の中味がすべて書かれてあるのだ。

 

そのときは、まさかその大学ノートがあとで役立つとは思いもしなかったが、のちに帰国した征爾が音楽之友社から『ボクの音楽武者修行』という本を出すことになったとき、征爾は、僕が渡したこのノートを見ながら、なんとか一冊まとめ上げたというわけだ。

 

『ボクの音楽武者修行』の「あとがき」に征爾は、次のように書いてくれた。

 

(前略)なんとか本にしてくれたのは、まったくまわりの人のおかげで、とくに文中に出てくるポン、これはぼくの弟の幹雄ですが、そのポンが、ぼくが外国から自分の両親、兄弟、友だちに出した手紙をぜんぶとっておいてくれて、それを一冊のノートに書き写してくれたのです。そしてぼくが日本に帰ってきたときに、その大学ノートをぼくの目の前に差し出してくれたので、まったく自分の日記帳みたいにそれを追って、なんとか自分がやってきたことや、そのまわりのことを思い出すことができ、それをダラダラと本にしたというのが、この本をぼくが書けた裏話です。

 

僕は、このくだりを読んだとき、

「ああ、ノートに書き写しておいたかいがあったなァ」

と、涙が出るほどうれしかった。

 

征爾から届いた、ブザンソン指揮者コンクール優勝の第一報

 

このころの手紙で、いちばん強烈なのはなんといっても、九月のブザンソン指揮者コンクール優勝のときの第一報だ。

 

一九五九年九月十八日、パリ。

どうも、とんでもないことになっちゃった。ブザンソンの国際指揮者コンクールで、一等をとり、賞金十万円と時計とでかいメン状をもらっちゃった……

 

こういう書き出しではじまるこの手紙は、いつも電報のように短い征爾の手紙の中ではとびきり長く、うすい航空便の封筒がはちきれそうなくらい丸くなっていて、この大学ノートにびっしり写しても五ページにわたっている。

 

決して名文ではないが、「やった!」という征爾の気持が素直に伝わってくる手紙で、今読みかえしても興奮してしまう。

 

まさかこんなことになるとは思わなかったので、オドロイたりうれしくなったりしている。

このコンクールは6月に申し込んだのだけど、〆切りに間に合わなくて7月にダメになり、8月15日ごろ正式にうけられるようになり、それから約2週間ベンキョウした。

このコンクールはパリから四百キロはなれたスイスに近いブザンソン市(ビクトル・ユーゴーの生地)で毎年ひらかれ、今年は第9回目、国際音楽祭と同時に行われる。指揮のコンクールは世界でここだけなので、各国の政府が応募者を派遣している。その中には、オペラ座の指揮者やロンドン・フィルのアシスタントやパリ音楽院の一等賞をとった奴だの、優秀なのがいた。

第一予選は9月7日、これには各国(フランス、アメリカ、イギリス、イタリア、ドイツ、オランダ、ポーランド、ロシアなど)から54名ほど集まり、日本人はぼくだけで、ブザンソンにも一人も日本人が居ず、なんとも心細い。予選で落ちるかもしれないと思ってそのあと近くのスイスへでも見物に入るつもりだったのが、すごい人気で通過した。メンデルスゾーンの「ルイ・ブラース序曲」を8分間で好みの練習法でオケをしこむテスト。オーケストラもお客さんも僕が終ったら「ブラボー」ではやし立ててくれた。

準決勝は9日に17人ほどがサンサーンスの「ロンドカプリチオーソ」とフォーレの「タンドレス」を演奏し、これもぼくは最高点で入った。

9日の真夜中に準決勝の発表があって、10日夜、本選。6人しか通らなかった。

いよいよ本選。オーケストラも一段と上等になるし、会場は二日前にバックハウスがリサイタルをした大劇場。お客も予選と同じようにたくさん入った。

ぼくは6人のうち一番最初に出場するクジが当った。曲はドビュッシーの「牧神の午後への前奏曲」とJ・シュトラウス「ウィーンワルツ」、それと最後はビゴーという人がこのコンクールの為に作曲した妙ちきりんな変拍子の曲を演奏の5分前に初めて見せられてすぐ指揮する、いわゆる「初見」。

これはすごくうまくいって、ぼくの演奏してる間に審査員でもある作曲者が「ブラボー」って言ったそうだ。

十一時半ごろ全部終わって、約一時間待たされてステージの上で発表。おどろいたことには、真夜中なのにお客さんもオーケストラの人もほとんどの人が居のこって結果を待っていた。

ぼくはなんだか落ちつかないから、オケの人と楽屋で遊んでたら、一等をよびだすとき、「ムッシュー・セイジ・オザワ!!」ときて、お客さんやオケの人が

「ブラボー、ブラボー、ブラボー」

パチパチパチとやってくれ、ぼくはみんなから押し出されてお金と時計とメン状をもらいに出た。それからあとは、シャンパンが出て、パチパチカメラでやられて、新聞記者に会ったりで、とんだことになったと思った。

準決勝の時には、フォーレはあらかじめオケのパートの中に何ヶ所もミス(マチガった音)を書いといて、それを5分間でさがし出して直すというメンドクサイのもふくまれていた(満点だった)。なにしろ、ぼくにとっては初めての外国人のオーケストラだったし、曲はむずかしいし、フランス音楽が主だったので、100のうち、80まではダメだと思ってたのが、こんなにうまく行って実に愉快だ。

ブザンソンは小型のウィーンのような町で、音楽はまことにさかんで、ぼくは予選のあとからすぐサインをやらされて、頭がいたいと云えば薬屋のオバさんがアスピリンをくれるし、一等になってからは四日ほど町の中をながれているドーヌ河で毎日つりをしたんだけど、音楽会に行ってもカフェーでもサインずくめで、だいぶ小澤セイジを書いた。新聞のキリヌキを送るからポンよんでくれ。そしてシロノネの奴らに見せてくれないか……

(一部省略、手紙より抜粋)

 

 これを読んでリアルのだめの千秋じゃんと思いました。この投資せは指揮者のコンクールはこのブザンソンとタングルウッドのサマーキャンプのものしかなかったそうで、小澤氏はその両方で優勝しクーセヴィツキー賞まで受賞したという勢いであったようです。そりゃ、カラヤンもバーンスタインも目をつけるわけですなぁ。

 

 ただ、この本は身内の視点で描かれているという点は差し引いて読まなければならないでしょう。マイナスになるような例のNHK事件や

「コンサートは始まる―小澤征爾とボストン交響楽団」という本で書かれたオーケストラとの軋轢事件などには一言も触れていません。

 

 それでも身内だけが知るいろいろな人との交流は、この本の随所に感じることができます。一度読んでおいて損はないでしょう。

 

小澤幹雄氏の本の紹介

 

 

 最後にこの本で取り上げられているトロント交響楽団との幻想交響曲でも貼り付けておきます。

 

 

 

 

 

ボールペン画と水彩画と写真展
 

 今週は市民ギャラリー栄でボールペン画の展覧会がありましたのでそれを中心に出かけてきました。

 

 

最初に目に飛び込んできたのが今年は映画も公開されたマイケル・ジャクソンの作品です。

 

 

 この展覧会は仏像がからスタートしていたイメージがあります。

 

 

案内状の一休さんです。こちらの方には落款が入っています。

 

 

 

 

 

 

 

 

こういう画角が本当にあるのでしょうかねぇ?

 

 

 

 

 

ボールペン画を始める前の模写作品

 

 

この展覧会ではボールペン画のデモンストレーションも開催していました。

 

 

日本画の「中部ローマン展」は仕事の都合がついた時に出かけていましたが、今年からは毎年鑑賞できそうです。ハガキのデザインは毎年変わっていないところが伝統を感じさせます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

キャノンフォトクラブ名古屋の写真展です。

 

 

 もうぐ閉園してしまうモンキーセンターの写真です。いい表情していますねぇ。

 

 

 

 

 

 

これは結構重そうです。

 

 

なんともいえないひまわりです。

 

 

 

 

こんな写真が撮れるんですねぇ。

 

 

 

 

池に移った彼岸花の影が秋を感じさせます。

 

 

葉書に使われた花筏です。前方と後方と動と静の対比が見事です。

 

 

モン・サン・ミシェルのこういう捉え方は斬新です。

 

 

 

 

 

 

スーパーマンのロゴが浮かび上がる
「スーパーマンⅡ/冒険編


曲目
1.序曲 1:04
2.スーパーマンのテーマ 5:32
3.エレベーターを宇宙へ放つ 1:38
4.レックス脱出 2:09
5.ハネムーン・ホテル 3:16
6.レックスとイヴ,砦へ向かう 2:07
7.クラーク,正体を打ちあける 3:17
8.砦へ向かう恋人達 0:52
9.母ラーラの忠告 1:56
10.大統領辞任声明 2:48
11.ゾッド将軍v.s.スーパーマンの空中戦 2:51
12.悲しき帰郷 1:43
13.月面上で 2:28
14.クラークの不器用な救助 2:11
15.スーパーマンのテーマ(エンド・タイトル・マーチ) 4:16

 

作曲、指揮/ケン・ソーン
演奏/オリジナル・サウンドトラック

 

米ワーナーブラザーズ   HS-3505

 

 

スタッフ
監督Richard Lester リチャード・レスター
製作Pierre Spengler ピエール・スペングラー
製作総指揮Ilya Salkind イリヤ・サルキンド
原作Mario Puzo マリオ・プーゾ
脚色Mario Puzo マリオ・プーゾ
David Newman デイヴィッド・ニューマン
Leslie Newman レスリー・ニューマン
撮影Geoffrey Unsworth ジェフリー・アンスワース
SFXRoy Field ロイ・フィールド
音楽Ken Thorne ケン・ソーン
美術John Barry ジョン・バリー Peter Murton ピーター・マートン 

 

キャスト(役名)
Gene Hackman ジーン・ハックマン (Lex Luthor)
Christopher Reeve クリストファー・リーヴ (Superman/Clark Kent)
Ned Beatty ネッド・ビーティ (Otis)
Jackie Cooper ジャッキー・クーパー (Perry White)
Sarah Douglas サラ・ダグラス (Ursa)
Margot Kidder マーゴット・キッダー (Lois Lane)
Jack O'Halloran ジャック・オハローラン (Non)
Valerie Perrine ヴァレリー・ペリン (Eve)
Susannah York スザンナ・ヨーク (Lara)
Clifton James クリフトン・ジェームズ (Sheriff)
E. G. Marshall E・G・マーシャル (The President)
Marc McClure マーク・マクルーア (Jimmy)
Terence Stamp テレンス・スタンプ (Generai Zod)

 

 これはレコードなのですが、最近ネットを見ているとAmazonでは15,000円ほどの値段がついています。びっくりです。手元にあるのはアメリカ盤ですが、そもそもこのデザインのアルバムはほとんど見かけません。アメリカでの通常盤番号は同じで以下のデザインですが、そもそもレーザーカッティングされていません。
 
 
 手持ちのアルバムはジャケットに「Superman Sheled emblazoned on disc by Laser-Etching Process」というシールが貼ってあります。このシールは上記のデザインのアルバムにだけ貼られていて日本盤をはじめ諸外国も通常盤のデザインです。要は手持ちのレコードは盤面にスーパーマンの「S」字ロゴ(胸のマーク)がレーザーエッチング(刻印)されている仕様のもので、再生面に合計5つのスーパーマンロゴがレーザーでエッチング加工されているコレクターズアイテムということになります。中袋もビニールのWBのロゴ入りのものです。こんなの初めて見ました。ちなみにこのバージョンはdiscogsでは最高38,735円という高額な値段になっています。
 
 
 
 さて、肝心な音楽の方です。まず、この第2作からは音楽がジョン・ウイリアムスじゃないのです。もちろんテーマ曲と愛のテーマなど主要なメロディはジョン・ウィリアムズの曲がそのまま使われていますが、クレジットはケン・ソーンになっています。これは意外でした。まあ、第1作が配収28億円ありヒットしましたからその勢いに乗った作品ということが出来ますが、音楽的にはジョン・ウィリアムズが降りたということであまり冴えませんでした。実はこの作品二つの版が存在します。一つは劇場公開版、そしてもう一つはリチャード・ドナー版(現在ではブルー・レイ版しか無いのが残念)です。本来第1作と第2作は同時進行して撮影されていましたが、制作費が高騰したために第1作の監督のリチャード・ドナーは途中降板となってしまっています。 でもって、本来は第2作の結末であったシーンが第1作で使われるという珍事が発生しています。

 

 こういう複雑な事情を抱えた作品ということで音楽も、ウィリアムズの音楽と、ケン・ソーンの音楽が同居するという形になっているようです。ですからどうしても中途半端という気がします。第1作はサントラ盤も2枚組とたっぷりジョン・ウィリアムズの音楽が聴けましたが、第2作は通常のシングルのサントラ盤になっています。それだけ魅力に乏しいということでしょう。しかし、秘策がありました。このレコードは渋谷のタワーレコードで購入したもので、右上に1840円という価格が表示されています。当時は国内盤が2500円していましたから輸入盤は安かったのです。国内盤の仕様はどうなっていたのか知りませんが、このアメリカ発売のオリジナル版はジャケットのシールでも解るように何とレコード盤にスーパーマンのロゴがレーザーカッティングしてあるのです。こういう仕様は初めてでした。こういう作りであるがためかアメリカ盤としては珍しく、中袋が紙ではなくちゃんとビニールの袋にレコードが収められていたのでしょう。このスーパーマンのロゴはレコード両面に合計5個づつエッチングされています。光の加減で虹色にきらきらと輝きます。どういう制作行程でこういうレーザーカッティングがなされたか調べがつきませんでしたが、米discologyreno社が製造を受け持っていました。音質には影響は無いようです。
 
 さて音楽ですが、一応フルオーケストラのサウンドがメインにはなっています。第1作との関連上そうならざるを得ないんでしょうね。しかし、ジョン・ウィリアムズの指揮とは違いやや軽い感じがします。第1曲はクリプトン星でのエピソードを描いた音楽で、元々はウィリアムズの曲ですがテーマだけの演奏で展開部分はカットされていてショートバージョンといった感じです。それは次のスーパーマンのテーマにもいえます。オーケストラは一応壮大には鳴っていますが、やはり他人様の音楽を演奏するということでどこかよそよそしさがあり、重量感が今一歩という感じです。金管の盛り上がりが中途半端で冴えないテーマになっています。第1作のテーマを聴き慣れているとがっかりしてしまいます。3曲目まではそんな感じです。「レックスの脱出」は一転して劇伴といった感じが強くなります。スローテンポの重々しい感じの曲でここら辺りからケン・ソーンのサウンドが始まります。でも、メロディアスという点からはかけ離れていって、コミカル的要素が強くなります。5の「ハネムーン・ホテル」はまったくのケン・ソーンの作品です。エレクトロニック・ピアノとギターサウンドのサロン風の音楽で雰囲気がごろっと変わってしまいます。途中からはテナーサックスも加わりまったくのムージミュージックです。映画ではこんなに長く使われていないので逆に言えば新鮮です。6曲目はレックスのテーマが最初に流れて、後はミステリアスな音楽になります。7曲目は「スーパーマンの愛のテーマ」が流れますが、メロディアスに盛り上がる事無く劇伴の中の音楽として主題がちょろっと出てくるだけです。「砦へ向かう恋人達」でもう一度愛のテーマが流れますが、盛り上がるかなという前に終わってしまいます。ここまでがレコードのA面です。全体的に曲を聴いたという雰囲気になれないのが淋しいですね。

 

 

 一覧のタイミングを見ても解るようにB面はラストの曲以外、まともな曲はありません。ほとんどが劇伴のサウンドばかりで、メロディらしいメロディはありません。それも、2流サスペンスドラマの音楽のようなものばかりで、はっきりいってつまりません。第2作のサントラ盤はCDでは第3作と纏めて発売されました。何しろ全曲で30分ちょっとですからCPの低いのなんのって。到底第1作の足元にも及ばない出来です。まあ、「スター・ウォーズ」と違って「スーパーマン」は第1作の音楽だけで充分ということなんでしようね。やはり、このレコードの売りはレーザー・エッチングカットしか無いような内容です。
 
 現在では完全全曲盤なるCDも発売されていますが、さすがにCD表面にレーザーカッティングは施されてはいません。

映画がいっぱい、サントラがいっぱい 2

 

 映画が雑食性なのが映画音楽に関係しています。なにしろ映画を見初めたころは、ビデオもDVDも無い時代で、映画を記憶に残すならレコード、つまりはサントラしかなかったんですなぁ。ということでサントラ盤を集め始めました。ところで日本のレコードは高かったので買えませんでした。当時、海外から直輸入する流れがあって、自分で直接イギリスとアメリカの店で口座を開いて個人輸入しました。もっとも、メインはクラシックだったのですがそのついでにサントラ盤も買い漁りました。下の写真は全て輸入盤です。左上から、

さよならコロンバス

その男ゾルバ

荒野の七人

パーフェクト

ナインハーフ

キリングフィールド

スーパーマン

スーバーマン2

マジック・クエスト/魔界の剣

パットン戦車軍団

ゴーストバスターズ

ブラック・ホール

ラスト・タンゴ・イン・パリ

007は2度死ぬ

007/美しき獲物たち

007/ダイヤモンドは永遠に

 

 

 

 007のサントラが多いのはこれらがジョンバリーが作曲を担当していますし、その上の「ブラックホール」もション・バリーが作曲しています。この中で「スーパーマンII」はレコード自体にレーザー・デザインが施されています。これは初めて見ました。

 

 

 こちらはCDです。上段に「スター・トレック」のアルバムが並んでいます。映画のスタートレックシリーズは全てCDで買い直しています。テレビシリーズも揃えていますが、これらは国内では発売されていませんから全て輸入盤です。1990年代は輸入盤を専門に扱う業者がありましたからそこを通して入手しています。ですからほとんどがこちらも外盤で揃えています。この中で唯一の国内盤は中央の「猿の惑星」右上のスター・ウォーズ初期3部作のボックスセットです。また、中央のジュラシックワールドのボックスセットは2作のサントラと共にDVDも同梱されていますし、おまけにフィルムの1コマがネガでついていました。

 

 さて、下は「スター・トレック4」のテーマ曲です。この映画では作曲はレナート・ローゼンマンになっていました。懐かしい名前です。1950年台に「エデンの東」の音楽を書いていた人です。そんな作曲家のテーマ、あまり聞いたことがないのではないでしょうか。

 

 

 さてさて、これらの映画関係のものをいかに処分していくかが断捨離のキモになってきます。こと、サントラに関してはここ一年でかず多くの旧作がYouTubeにフル公開されています。それがLP仕様でなくフル音源の拡張盤として聞くことがでくるのです。ただ映像に関しては、netflixやamazon primeでも期間限定の配信で見たい時に見れないというジレンマがあります。そんなサブスクでは意味がないのでこれはもう処分できないのかなぁと悩んだりもします。

 

映画がいっぱい、ノベライズ、サントラがいっぱい 1

 

 

ケース入りのDVDの数々
 

 断捨離のために整理をしていますが、CDラックの上部には誇りを被ったDVDが眠っていました。一時は躍起になって集めたものですが、今では死蔵品になっています。こういう映像作品はVHSのビデオカセット、レーザーディスク、8ミリビデオ、DVD、ブルーレイと時代と共に変遷してきましたが、小生の中ではDVD止まりで、ブルーレイには手を出していません。現在の小生の視聴環境ではそこまでの解像度と音は必要ないからです。視力も衰えてますし、先日耳鳴りがひどくなったので耳鼻咽喉科を受診したのですが、耳垢が奥に入りすぎて鼓膜に悪さをしていました。ついでに聴力の検査をしてもらいましたが、こちらは年相応の結果で高音の部分がそれなりに低下していました。まあ、ちょうどブラウン管テレビが消えた頃に高周波が聞き取れなくなっていましたから当然の結果でしょう。

 

 流石にこの時代になって、ビデオカセットや8ミリビデオは処分してしまいましたが、しつこくレーザーディスクやDVDはまだ後生大事に保管してありました。それもまあ良いだろうということで今回整理することにしました。上のDVDは市販のパッケージに入っているものだけで、別途400枚ぐらいは中身のみを保存しています。

 

プリンターを使ってラベルだけ作っています。

 

 ご覧のようにジャンルは様々です。一つチョイスのポイントは作品の音楽が好きなものだけを集めているということでしょうか。ですから邦画もあればドキュメンタリーなんかもあります。まあ、それでもSF作品が多いのは確かでしょう。また監督ではスピルバーク、キューブリック、ジョン・バダムなんかでしょうかね。ただ、これだけ所有していてもパッケージを開封していない作品もままあります(^_^;)。

「A.I.」という作品を覚えているでしょうか?2001年にスピルバーグが発表した映画です。個人的には「A.I.」という言葉をこの時初めて知りました。映画の方が先を言っていたのですなぁ。そう考えると、今頃「A.I.」、「A.I.」と叫んでいることが馬鹿馬鹿しく思えてきます。時代は20年以上映画が描く世界から遅れているのです。

 

 「ソラリス」は本の方が最初出版されました。ですから下の文庫本のタイトルは「ソラリスの陽のもとに」となっています。また、「メトロポリス」はドイツの1926年のフランツ・ラング氏の「メトロポリス」がよく知られていますが、この手塚版「メトロポリス」は上の「A.I.」とほぼ同時期に公開されていて、海外での評価は高かったのですが国内では赤字で終わった作品でした。

 

 この中で、多分一番見返したのは「トップ・ガン」でしょう。なにしろ、冒頭のハロルド・フォルター・メイアーの音楽と戦闘機のファイトシーンが一番の見どころで、子供が小さい時このシーンをテレビで流すとピタッと泣き止んだのを今でも覚えています。「スター・ウォーズ」や「スター・トレック」ものがないのはこれ以前はレーザー・ディスクで所有しているからです。ラベルだけの「スタートレックIIカーンの逆襲」はそのレーザーデイスクからDVDにダビングしたものです。ですから仕様が日本語になっています。

 

ノベライズ化された小説

 

 そして、映画といえばノベライズ小説です。1970-80年代は一大ブームでしたからねぇ。いま残っているのは上の作品ぐらいですが、かなりオークションで処分してしまいました。「小さな恋のメロディ」「バック・トゥ・ザ・フューチャー」や「エイリアン」などはシリーズで揃えていましたが欠けているのは処分してしまったからです。こちらもやはりSFものが多いのが特徴です。最下段のトマス・バージャーの「小さな巨人」などは最初は文芸作品として売られていて途中からカバーが差し替えられました。スター・ウォーズはブームでしたので角川文庫版では物足りずペーパーバック版の原初も購入しました。隣のアラン・デューンフォスターの「SPLINTER OF THE MIND!S EYE」は映画化されることはなかったものです。その後のスター・ウォーズ関係の小説はなぜか日本ではソニー・パブリッシャーズから発売されました。バック・トゥ・ザ・フューチャーなんかはゲームブックも発売されていました。日本では「スター・ファイター」というタイトルで映画が公開されましたが、元タイトルは「ラスト・スター・ファイター」でした。音楽は結構壮大ですが、ストーリーは田舎町のゲームセンターで高得点を叩き出した青年が宇宙人にスカウトされて現実の宇宙で宇宙戦闘機でテクニックを駆使してゲームよろしく活躍するというものです。こんな曲です。

 

 

 

 

名古屋シュピールシンフォニカー

第17回定期演奏会

 

 

 このコンサートの情報、見つけてすぐに申し込んでおいたのですが8月ごろにチケットを完売したので、余分なチケットはキャンセルして欲しいというメールが届きました。小生はもとより一人分しか申し込んでいないのでメールは無視しましたが、無料とはいえアマチュアのコンサートでチケット売り切れというのはあまり聞いたことがなかったのでびっくりしました。まあ、確かに曲目が魅力的なことはあったのでしょう。小生は以前このオーケストラの第12回のコンサートで、指揮の井崎氏のベートーヴェンの第五交響曲を聴いて痛く感銘してから注目していました。で、今回も井崎正浩氏の指揮ということでも注目していた演奏会でした。

 

 

 今回のコンサート、並の第九の演奏会ではありません。マーラーが編曲した第九が演奏されるということでも注目しました。第九に関してはワーグナーが編曲したものがあり、さらに楽器の性能の向上に合わせて、このマーラー版ではテューバが追加されていました。

 

 

 このコンサート、編成も大きなものになっていて、下はスター・ウォーズ用のステージですが、ジョン・ウィリアムズの作曲に基づく編成は、ドラや木琴、ハープにピアノと打楽器類もおおく、コントラバスも9本も並んでいます。実際の配置で言うと第1ヴァイオリン15人、第2ヴァイオリン12人、チェロ15人、ヴィオラ14人という編成です。この編成で「スター・ウォーズ」が演奏されるのですから感動ものです。そして、曲目も通称演奏される組曲版では無く3曲目にはエピソード2から「アクロス・ザ・スターズ」が組み込まれています。なかなか良い構成です。

 

 

 

 

 さて、休憩後はいよいよ第九です。ステージ上には第2ティンパニも設営されてますます、下手が湯が賑やかになっていました。今回の第九、オリジナルと何が違うかというと、やはり一番の違いは編成の大きさでしょうね。木管楽器は倍管、ホルンは八本、ティンパニまで二人という、まさにマーラーの交響曲を彷彿とさせる大きな編成に編曲されていることです。もちろんトランペットも倍の四人です。これによってオリジナルの第九よりも壮大でパワフルな、それこそマーラーを聴いている感覚でになろうというものです。


 もちろん編成を大きくしただけって訳ではないです。次に目立った違いといえば、旋律を金管楽器が補強しているところですね。より音に厚みを持たせたいっていうマーラーの考えなのでしょう。第1楽章冒頭は増強された原画右に左に旋律線を強調して響きます。そうそう、編成表を見て気が付いたのですが、こちらでは対抗配置型になっていて、第1ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、第2ヴァイオリンと並んでいます。ですから音が揺れるんですな。金管は所々キツそうで音が跳ねる場面もありましたがまずまずの及第点です。また、オリジナルの第九はpp(ピアニッシモ)からff(フォルテッシモ)までしかないんですが、マーラー版のダイナミクスはpppp(エストレマメンテ・ピアノ)からffff(エストレマメンテ・フォルテ)まで存在しています。これもマーラーの曲などに多く見られますね。極度に弱く、極度に強くって意味なのですが、編成といい、旋律の補強といい、ダイナミクスの幅の増加といい、やはりマーラーらしい聴いていて圧倒してしまうような音楽にしたかったのでしょうなぁ。井崎氏の指揮はダイナミックでそれに合わせて金管が大きく盛り上がります。

 

 

 

 今回の演奏では合唱団は第3楽章が終わってから登場しました。すごい雛壇だなぁと思っていたのですが、巨大な合唱団が現れました。なんと140名以上の合唱団です。ということで、この合唱で持って第4楽章が演奏されます。今回の演奏では繊細さは求めません。マーラーの圧倒的な音の厚化粧の中壮大な合唱の大音声が響き渡ります。昨今のピリオドに傾斜した早くてコンパクトな第九とは真逆の演奏でした。下はそのマーラー版の響きを確認できる演奏です。演奏はピーター・ティボリス指揮ブルのフィルの演奏です。

 

 

 

この迫力のステージのボリューム

 

 

 

 

ライトセーバーにマントがわりのコートを羽織った指揮者

 

 アンコールが待た素晴らしい演奏でした。場内が暗くなるとともに、何と指揮者の井崎さんがマントにライトセーバーという出立ちで登場しそのままファントム・オブ・メナスの戦いの音楽が合唱付きで演奏されるという壮大なものでした。普通なら第九がメインですからそのままベートーヴェンの何かが演奏されそうなものですが、せっかくマーラーの編曲での演奏の後でテューバもステージに乗っているということもあり、月章を使ったこの曲の選曲になったのでしょう。スター・ウォーズで始まり、スター・ウォーズで終わるというこの日のコンサート、まさに一粒で二度美味しい楽しいコンサートでありました。こんな曲ですよ。

 

 

 このオーケストラは室内楽のコンサートも実施してくれていて、そちらは2027年2月7日に決まっています。こちらも楽しみです。

 

 

 

江南ジャズオーケストラ

 

 好天に恵まれた3日には江南市の江南市民文化会館の大ホールホワイエで開催された「江南発!きがるにはなのきコンサート」に出掛けてきました。我が家からは車で40分ちょっとです。

 

 

 12時15分ごろ到着しましたが、入り口の前にはすでに入場者の列ができていました。綺麗な青空です。

 

 

 ホワイエはそれほど広くありません。大ホールの壁面にセッティングされていました。壁の後ろ側はトイレです。

 

 

観客席は3列ほどのシートスペースです。横に広いホワイエです。
手前の二人の女性はボーカリストです。

 

 このコンサート、プログラムは無く、ただアンケートシートだけが配られました。ということで、曲目は紹介はしていましたが聞き取りにくいものでした。最初はカウント・ベイシーの名曲として「Easin it」が演奏されました。本来は根カウント・ベイシーのピアノがイントロで弾かれるのですが、今回はエレピでサラッと流していました。

 

 

 2曲目はバディ・リッチのアレンジによる「ウェイブ」」が演奏されました。スロー・バラードの編曲で演奏されました。

 

 

 そして、3曲目は「ソー・ホワット」

 

 

 4曲目は「ザ・チキン」という曲でここではスチール・パンが活躍しました。この楽器は、スターウォーズの酒場のシーンでの演奏で使われていましたからそのサウンドは耳にした人は多いのではないでしょうか。こんなガキです。

 

 

 

 

 5曲目からはボーカルが加わりノラ・ジョーンズの持ち歌の「Don!t now why」が披露されました。

 

 

 

 もう一曲、「ブルー・スカイズ」が歌われた後は二人目のボーカリストが紹介されました。

 

 

 ここでは「ジョージア・オン・マイ・マインド」と「スィート・ホーム・シカゴ」の歌声が響きます。ゴスペル調の素晴らしい歌声が響きます。

 

 

 コンサート時代はこれで終了となりましたが、アンコールということで、最後に「ルパン三世のテーマ」が演奏されました。

 

 

 懇意はホール主催のイベントということで無料でしたがこの「江南ジャズ・オーケストラ」は11月8日に定期絵仮想会が開かれるそうです。今回はそのリハーサルを兼ねていたようで同じ曲が演奏されるそうです。まあ、確かにステージと同じ配置では無く、ややバランスが悪いところがありました。