こんなマンガがあったのか!
編集:斉藤宣彦
出版:メディアファクトリー
本書には、あなたが愛するマンガの“知られざる部分”が収められている。例えば、『巨人の星』という作品は大メジャーだが、「後編が描かれなかった読み切り」が存在することは、ほとんど知られていない。『宇宙戦艦ヤマト』が大ブレイクした際にも、松本零士が自ら筆をとっていた「絵物語版」は、なぜか発掘されなかった。雑誌連載分と単行本ではストーリーが大きく乖離しつつある『ガラスの仮面』だが、両者の違いをハッキリ掴んでいる人は少ない。こうした“意外なる穴場”にスポットを当て“お宝”の発掘に全力を尽くしてみたところ、出るわ出るわ―。本書によって、知られ尽くしたと思われていた名作マンガに、まだまだ奥深い魅力があると感じていただければ幸いである。---データベース---
目次
初の完全復刻33ページ!!梶原一騎+川崎のぼる『巨人の星』幻の読み切り
川崎のぼるインタビュー 描かれなかった「後編」は、どんな物語だったのか!?
永久保存版!『ガラスの仮面』の3種類のストーリーを整理する
和田慎二が初公開!『スケバン刑事』に隠された“裏”設定とは!?
アニメをめぐる『カムイ外伝』の怪!白土三平はどう語るか
作者も困惑!最終話連載中になぜか“完結”した『サインはV!』
幻の続編の連載第1回完全収録!!神保史郎+望月あきら『サインはV!』絵物語版
外伝の傑作『劇画・オバQ』の苦い読後感を知っているか!?
問題にするのもはばかられる問題作!『まことちゃん』続編の狂気
さよなら『すすめ!!パイレーツ』!二度目の“最終回”で連載を総括〔ほか〕
今ではまんがはほとんど読まなくなっていますが、小学生から中学生にかけては漫画少年でした。特に小学4年生の頃位いに、ペルテス氏病を患って3ヶ月ほどギブスをつけて自宅療養をした時は漫画しか読むものがありませんでした。この頃「少年キング」が発刊され、より漫画にのめり込みました。ついでに、男の子向けの漫画だけでなく、少女漫画に染まったのもこの頃です。望月あきらや萩尾望都、水野英子、牧美也子などの漫画を読み漁りました。まあ、そんな時代の話がこの本にはポンポンと出てきます。
この本のコンセプトはINTRODUCTIONによると「(有名長編マンガの)100作品について調査したところ、なんと65作品に続編・外伝が存在したのだ。調査が行き届いていない面もあるだろうから、この率はさらに増えるはずだ。名作と呼ばれるようなマンガの7割ほどは、連載分の『本編』以外にもその世界を発展させているものなのだ。(略)『知っているマンガ』の『知らない部分』までを紹介するマンガのガイドブックは作れないものか(略)」というものです。
単行本に入っていない番外編は確かに読むことができないわけだし、たとえば週刊少年マガジンの連載陣による合作あたりは、既に亡くなっている漫画家さんもいるから権利関係の問題がまずあるし、その作品だけ単行本化するにしてもページが足りないとか、無知な小生にもこんな問題点が挙げられるわけです。電子署名化なら問題点のいくつかは解決するような気もしますが、やはり権利関係が一番のネックになりそうですね。
で、この本の目玉である「巨人の星」の読み切り前編ですが、まだ少年時代の星飛雄馬のエピソードが掲載されています。これは前編だけが制作されて後編は未完に終わりました。作者の川崎さんが交通事故が原因で後半が描かれなかったゆえの未収録作品ということでした。最終ページはこんな形で終わっています。
後のオズマとのエピソードにつながる感じもあって、川崎のぼるさんのインタビュー含めて興味深い内容です。個人的にはアンチジャイアンツですから「巨人の星」はつまみ食いしただけです。
いろいろな話題が取り上げられていますが、木原敏江さんと大島弓子さんに吾妻ひでおさんと萩尾望都さんの合作は両方素晴らしいです。こんな合作があつたんですなぁ。吾妻さんインタビューは「失踪日記」発表前の時点なのですが「お宝ワイドショー」の連載にも触れてます。永井豪さん作品の考察も素晴らしい!現在では作品化されている部分の推測がなかなか興味深いです。
他にも「ガラスの仮面」や「スケバン刑事」に「仮面ライダー」、「まんが道」、「柔道一直線」などなどの作品に対する考察がとにかく面白いです。この本、複数のライターによって書かれているんですが、竹熊健太郎さんや夏目房之介さんなど納得の顔ぶれです。
「宇宙戦艦ヤマト」の絵物語と松本零士さんインタビューに、松本零士さん作品の考察も素晴らしい!内容です。特に松本零士さんによる(脚本家の)藤川桂介さんとの関係や作品が出来上がるまでの過程はヤマトファンなら必読ですね。作品的にはこういう流れがあったんですなぁ。松本零士の世界は22世紀の物語という設定だったのだと改めて知りました。
そして、巻末には1974年当時小学5年生に連載されていた絵物語の「宇宙戦艦ヤマト」が全話掲載されています。
いやー、これはこんなに濃い内容だったんですね。ある程度漫画好きなら絶対おすすめです。そうそう、続刊の予定はあったようですが出版は無かったようです。ブックオフなんかでこまめに探してみてください。






















































































































