名古屋の民俗文化財
23日の金曜日背は名古屋市熱田区名鉄神宮前駅から少しクタせったところにある名古屋市教育センターで開催された「名古屋の民俗文化財」の講演に出かけてきました。この8月8日(名古屋の日ですね)に名古屋市としては初めて「無形民俗文化財」の第1号として「大高祭り」を登録しました。そんなお祭りは今まで全く知りませんでした。ということでこれはどういうことだろうと興味を持った次第です。
当然、名鉄神宮前にオープンした「あつたnagAya」という商業施設の前を通ることになります。ようやく秋らしい天気になりましたがまだ、ちょっと暑いですねぇ。
名鉄神宮前を下車し改札を出て一階に降りるとすぐ目の前に9月6日にオープンした「あつたnagAya」が広がります。本来は9月1日オープンの予定でしたが、例の迷走台風の影響で延期になっていました。時刻は昼時ということで各店には行列ができていました。こちらは「弐の戸」です。
これが施設の配置図です。
平家建ての商業施設が3ヶ所展開しています。こちらは「壱の戸」です。がっつり飲食ができるエリアです。
「参の戸」はキッチンカーのスペースになっています。オープンなスペースですからいい匂いが漂っています。こちらは時期によって出店内容が変わるのでしょうか。
テイクアウトを座って食べれるスペースも確保されています。
南側には12月オープン予定の「肆の戸」が作られています。この駅から南に向かって歩いて行くと1プロックほどで名古屋市教育センターん到着します。
入口のオブジェ
会場の行動はは800名以上が収容できる広さになっていました。今回の講演の模様は
さて最初は中川区の下之一色漁港の特色がテーマになっていました。ここは木曽三川の流れ込む河口部に位置し、名古屋港のあたりは喫水域であることが分かります。ここで取れる魚はボラやうなぎを筆頭に海苔養殖、貝類などが盛んで30種以上の漁に対応した漁業をこなしていたことが分かります。
もう今では、名古屋港は工業製品輸出日本一の港になっていますから漁業は成立していません。しかし、文化財としては「喫水息を中心とした浅海の漁業資料」として文化財として保護して行く必要があるということです。
また、大高祭りは緑区大高町に鎮座する「氷上姉御神社」の祭礼です。創建は西暦195年というほぼ神話の時代の神社で、この地を訪れた日本武尊が宮津の姫に草薙剣(三種の神器)を託し、のちに熱田の地に祀られ熱田神宮が創建されています。初めて知ったのですが、この「氷上姉御神社」に託された草薙剣がのちに686年に草薙神剣が神宮に還座されたということです。まあ、その神社の祭礼がこの度、無形民俗文化財」の第1号として制定されたということですからこれは価値のあることです。この講演会の模様はYouTubeで配信されましたので下で確認することができます。
講演の最後には尾張新次郎太鼓の演舞が披露されました。これも上の配信で公開されています。新次郎太鼓は江戸自体中期より終わり西部の農村地帯てせ五穀豊穣、厄除け祈願の無祈りを込めて神社に奉納されていた土着の郷土民俗芸能から発した地域性の高い素朴な響きを受け継いだもので昭和54年に保存会が発足し現在に至っています。